夏景色と魅力あふれるスポットに出会うプチ旅 パート1(まちなか~海沿い編)/柏崎市


2022年08月19日 9128ビュー
こんにちは。長岡・柏崎地域振興局★ふらっと旅を楽しみ隊 猪貝です。
 
今日は快晴。夏らしい青空の下、柏崎駅から海の近くを回って山間部の集落谷根まで、徒歩とバス、そして電車で巡る旅にでかけます。

今回の旅のスケジュールはこちらです。
柏崎駅から徒歩で出発。駅舎には「ようこそ水球のまち柏崎へ」の文字が見えます。
駅前のビルやアーケードの柱にも水球の写真や表示があちこちに。柏崎市には水球のクラブチーム「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎」があり、小学生から社会人までの選手が所属して活動しています。
駅から8分ほど歩くと、右手の小路の先に「いろはや製餡所」の建物と「甘味処餡庵あんあん」の看板を発見。

あんこ屋さんが提案するあんこの新しい楽しみ方 いろはや製餡所 甘味処餡庵

店の前には、かき氷やお持ち帰りのメニューが。あんこ屋さんがやっている甘味処なんて、期待がふくらみます!
入口を入ってすぐの所には、持ち帰り用のあんこや、あんみつ、水ようかんやあんこジャムなどが並んでいます。
奥に行くと…カウンターで食べられるスペース。かわいらしいカフェみたい。以前からこちらでは甘味処をやっていましたが、7月にリニューアルしたばかりで、一人で来られるお客様も利用しやすいようにカウンターの席にしたそうです。
メニューを開くと、ものすごい種類!!あんみつやおしるこなどの甘味処の定番から、パフェやコーヒー、さらに夏季限定のメニューも盛りだくさん。
迷いに迷いましたが、歩いて汗をかいたので夏季限定の「こしあんラテ」を注文。
待つ間もメニューを眺めていると、どれもおいしそう…。柏崎産えだまめを使った「ずんだあんみつ」、柏崎市内のみそ屋さん「越後みそ西」のみそを使った「みそあん&ミックスナッツパフェ」もおすすめとのこと。あんみつの白玉粉は県内産で、ほかにも、季節によって、イチゴ「越後姫」、イチジク、ル レクチエなど、地元柏崎産や県内産の材料をなるべく使うようにしているそうです。

こしあんラテができあがりました。カウンターから運んでくださったのは、小田則子さん。社長さんのお母さんです。


刺さっているのは、地元のお菓子メーカーのブルボンが食べられるストローとして開発したという「コロネクッキー」。SDGsも意識されています。
さっそくいただきます。あんこの柔らかさと甘さがクリームとぴったり。コロネクッキーでちゃんと飲めます!冷たい飲み物に添える場合は固さが40分くらいキープできるとか。ラテを飲み終わった後にサクサクと食べられました。

次の目的地に向かう前に、何かお土産を。
小田さんおススメのあんこジャム「みそあん」ともなかの皮を購入。食べる直前にあんこジャムをもなかに挟むとサクサク感が楽しめるとのこと。「友達へのプレゼントに」と買いに来る若い方が多いそうですが、もなかのハート形に納得です。

いろはや製餡所 甘味処餡庵

住所   柏崎市東本町1-2-31
電話番号 0257-22-3090
営業時間 10:00~18:00
定休日  日曜

お酒の種類に圧倒される酒蔵直営のお店 原酒造 酒彩館

歩いて10分ほどで到着したのは、原酒造です。ここには原酒造のお酒が買えるお店「酒彩館」があります。
「酒彩館」の入口に向かうと、巨大な杉玉が!杉玉は、酒蔵で新酒ができる時期に新しいものをぶら下げ、杉の葉が枯れる様子で酒の熟成度がわかるものですが、こんなに大きいものは見たことがありません。
お店に入ると、ずらりとお酒が並んでいます。
店の奥には、原酒造の歴史に関する資料が展示されています。
「原酒造沿革」によると、原酒造の創業は江戸時代の1814年。原酒造の創業家「原家」はもともと、北前船の港として栄えた柏崎で盛んだった製塩業の塩を煮炊きする鍋を製造する鋳物師屋(いもじや)で、この「原家」が、この地で酒の製造を始めたのが原酒造のはじまりです。蔵には「な」の文字が掲げられていますが、これは、原酒造の屋号「鍋屋」(なべや)から来ていて、この屋号は創業家の家業に由来しているとのこと。平成19年(2007年)の中越沖地震で蔵の大半が全壊しましたが、蔵を立て直して復興し今に至るそうです。

さて、お土産にお酒を。どれを選んだら良いか迷っているとお店の方が案内してくれたのが、夏向けのお酒が並んだ一角。
氷を入れたグラスでロックで飲むと美味しい原酒や梅酒などが並んでいます。昔のポスターを復刻したラベルを貼ったものや、透明なボトルなど、とても涼しげです。 「純米吟醸 夏酒」と「あわっしゅ」を購入しました。

原酒造 酒彩館

住所   柏崎市新橋5-12
電話番号 0257-23-3831
営業時間 9:00~17:00
定休日  不定休

原酒造を後にし、バス停を目指します。5分ほど歩いて信号を右折すると、西本町2丁目バス停に到着。
しばらく待つと、鯨波3丁目行のバスが来ました。
後ろから乗って整理券を忘れずに取ります。
10分くらい乗っていると、降車予定の番神堂入口バス停のアナウンス。ほかに降車ボタンを押す人がいないようだったので、少しどきどきしながら押しました。
整理券と160円を料金箱に入れて、降車です。ありがとうございました。
バスを降りると、目の前に「番神堂」の看板と石灯籠が並んでいます。
5分ほど歩くと、右手に海が見えてきました。柏崎港が見渡せて、気持ちがいい!

日蓮ゆかりの御堂 番神堂

番神堂に到着。御堂に入ってまずはお参りします。
お賽銭を入れて、大きな銅鑼のようなもの(「鰐口わにぐち」と呼ぶそうです)を鳴らし、手を合わせます。
番神堂の堂守どうもり(お寺の番をする人)の後藤昇子のりこさんが案内してくださいました。
1274年、佐渡に流されていた日蓮聖人が赦免されて寺泊に向かう途中、暴風雨で流されて着岸したのが、この番神堂の下にある番神岬でした。その際、日蓮聖人が無事に上陸できたことを感謝してこの番神堂に三十番神を祀ったと伝えられているそうです。
御堂の中には、「日蓮聖人一代記」と呼ばれる、日蓮聖人の一生を描いた絵が飾られていました。一つ一つに物語があり、誕生から生涯を終えるところまで、全部で40枚もあります。
奥殿にも狩野派最後の作品と呼ばれる彫刻が飾られていると聞き、御堂の外に出て奥の方に行ってみると・・・鳳凰や亀、獅子など、見事な彫刻がびっしりと施された建物が!
ここには、見つけると幸せになるという蝶の彫刻があるそうで、なんとか見つけたいと探しましたが、残念ながら見つからず。後藤さんによれば、「蝶の彫刻のありかを人に教えてもらうと、幸せが逃げる」と言われているとか。次回のお楽しみにします。
奥殿の裏にある階段をのぼると、眼下に日本海が広がっています。
「日蓮聖人 着岸の地」の案内看板に沿って行き、見下ろすと、海水浴客でにぎわう番神海水浴場の岩場に、その場所を示す塔が立っていました(写真の矢印の先)。

番神堂

住所   柏崎市番神2-10-42
電話番号 0257-22-2395
営業時間 9:00~16:00
定休日  なし

後藤さんとお別れし、先ほどのバス通りに戻って右折、少し歩くと電信柱に「パンといす」の掲示を見つけました。
細い道を入って行くと、道の先にお店が。

海を眺めながら具だくさんのパンを味わう パンといす

青い海をバックにした白い建物。なんとも素敵なロケーションです。
ご夫妻の優しい笑顔で迎えられながらお店に入り、さっそくパンを選びます。
旬の野菜やドライフルーツを使ったもの、珍しい組み合わせのものなど、どれも具だくさんで、色合いが鮮やか。バターチキンカレーなどのカレー味のパンは4種類も並んでいます。ちくわが丸ごとときんぴらが入った「ちくわバーガー」なるものも。どれも気になります。
数々の魅力的なパンの中から選んだのは、「ズッキーニとハニーマスタード」「イチジクとクルミ」「いぶりがっことクリームチーズ」の3種類。
ランチはこの後に行くお店でいただきますが、おなかも空いてきたので、お店のイートインスペースでパンを一つ食べることに。
追加でアイスコーヒーを注文して、ご主人が作った素敵な椅子に座って、海を眺めながらいただきます。
買ったパンの中から、一番気になる「いぶりがっことクリームチーズ」を。ほかでは見たことのない組み合わせのパンです。一口食べると・・・いぶりがっこのクセのあるしょっぱさとクリームチーズの酸味と濃厚な食感が、不思議と合う!これは新たな発見です。
大きな窓の外には、緑のスペースと海が広がっています。ここにレジャーシートを広げてパンを食べるお客さんもいるそうです。
どうしてこんなに素敵な場所でお店を始めたのか、そして、パンといすの組み合わせはどこから生まれたのか、ご主人の中島由紀夫さんにお話を聞きました。

柏崎生まれの中島さんは、50歳過ぎまで教員をしていましたが、「椅子づくりをなりわいにしたい」という夢を実現するために教員を退職して高山の木工学校で学び、椅子や家具を作るようになりました。東京の店に置かせてもらって展示販売していましたが、作ったものの良さをお客さんに直接説明しながら売る場所が欲しいと思い始めた頃に、前から気に入ってよく来ていたこの場所が売地になったのを見つけ、奥様の直実さんに相談して手に入れました。家具の展示販売だけではお客さんが集まらないと思い、パンも作って売ることにしたそうです。
最初は10種類くらいだったパンは、今では30~40種類くらいあり、大きさの割に具材がたくさん入っているのが特徴で、お二人で具材を考えているとのこと。たしかに、どのパンも生地からはみ出すほどの具が入っています。
店の中にある椅子は中島さんが作ったもので、店を始めた頃は受注販売していましたが、今は注文をお断りしているとのこと。中島さんは、「パンを作るのが忙しくて、家具を作るエネルギーがない」と笑い、「家具を作るゆとりができたら、展示販売をしたい」とおっしゃっていました。

お二人の笑顔と美味しいパンで、一息ついて元気が出たので、次の目的地に向かいます。 

パンといす

住所   柏崎市番神2-9-56
電話番号 0257-37-2969
営業時間 11:00~15:00(パンがなくなり次第、終了)
定休日  月曜~水曜

この後、パンといすから歩いてバス停へ向かうところですが、今回はここまで。
旅の後半は、パート2で。
 

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この記事を書いた人
長岡・柏崎地域振興局★ふらっと旅を楽しみ隊

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