マンガ・アニメのまち新潟市の同人誌展示即売会「ガタケット」に潜入/新潟市


2023年01月26日 6543ビュー
東京では、海外からも多くの来場者が集まるほど大規模なマンガ・アニメ・ゲームのイベントとして開催されているコミックマーケット。
新潟市にも40年前から開催されているコミックマーケットがあります。

「ガタケット」は新潟市を中心に開催している日本海側最大のオールジャンル同人誌展示即売会で、「新潟コミックマーケット」の略称です。初回の開催は40年前、今回で173回目!!
 
当初はマンガ・アニメ・ゲーム関連の同人誌を頒布するイベントでしたが、現在では同人誌に限らずソフトウェア、音楽CD、グッズのような立体物なども配布・販売されます。
ジャンルもさまざま。以前はマンガ・アニメ・ゲームを中心に芸能アイドルやお笑いのジャンルまでありましたが、今はどうなのでしょうか?特撮もあるかな?
 
つまりは自分の推しキャラクターを自在に動かして新たな作品を作り出し(←これを「二次創作」といいます)、「私はこれが好きです!」を知ってもらうイベントなのです。
「自分の好きを知ってもらえること」が大事なので営利が目的ではなく、作品製作にかかった原価を回収するだけという感じで配布・販売されます。
 
もちろんキャラクターやストーリーをイチから創作するオリジナル「一次創作」もあります。オールジャンルですからね。
 
会場では売り手が自分の参加サークルスペース(お店)に作品を並べて配布・販売し、買い手の来場者も自分と同じ「好き」を見つけるためにスペースをじっくり見て回る。
そのほかにコスプレ(コスチューム・プレイの略)といって、キャラクターと同じ服装、メイク、髪型にすることで、キャラクターになりきって楽しむ人もいます。
 
同じ「好き」が出会ったら、そこで新たなコミュニケーションが生まれるのです。
では今回はその「ガタケット」に疑似体験ということで、一緒に入ってみましょう!
会場は新潟市産業振興センターです。
まずは感染症対策ということで、検温と手指消毒。
入場カタログを購入するのに用紙に連絡先を記入します。これも感染症対策ですね。
入場料はカタログつきで1000円です。
カタログ、それは「ガタケット」での注意事項や当日参加のサークルの紹介などを詰め込んだ入場の際に購入する冊子のことです。
冊子と同時にリストバンドを受け取ります。
リストバンドが入場確認の証になりますので、1日はずさないようにしましょう。
開場前は列に並んで待ちます。
自分の好きなジャンルの参加サークルさんはいるかな?とか、注意事項とか、カタログを読んでおきましょう。
開場時間になりましたら、参加サークルスペースを回り始めます。
参加サークルを背合わせに、机が長く並んでいて、だいたい机の半分がひとつのスペース(お店)です。机には、本やステッカー、アクリルキーホルダー、缶バッチ、CDに収めたデジタル作品などなど並んでいます。
作品を眺めたり、声をかけて手に取ってみたり、作品について話したりしてみましょう。
 
あとは、気に入ったものがあれば購入します。
 
以上です。
 
近年はハンドメイド・クラフトのスペースが多いとのこと。
アクセサリーやステッカー、イラストポストカードなどなど、オリジナルを製作して参加している人も多かったです。推しキャラクターをイメージした作品や、まるきりオリジナルのデザインで勝負している人もいます。
「漢字一文字」さんのクロスステッチ作品。
「砂・・・小さじ1」さんの猫作品。

以前からガタケットに参加していて、書籍ではなくハンドメイド・クラフトに創作を移した方もいました。
もともと推しへのこだわりを理解してくれるお客さんが多いので、ハンドメイド・クラフトもこだわりを理解して買っていただけるとのことでした。

「MEGO」さんの灯り作品。
私もまた参加してみようかなあ。
 
・・・また?
 
1983年1月9日に開催された「ガタケット1st」。
2023年1月8日開催の「ガタケット173」で、ガタケットは40周年。
というわけで40周年記念企画として、歴代カタログ表紙パネル展とカタログの展示をやっていました。
あ、小柴ぱせり・・・なぜ「また」なのかというと学生の頃にガタケットデビューしておりました!
きゃー。
私が初めて参加したのは10回目の1989年1月7日、いまはない万代バスセンターレインボータワー脇の万代シテイホールで、昭和天皇崩御の号外を読んでいたのでよく覚えております。それから20歳の頃まで参加していました。
昔のカタログに自分のイラストを見つけて悶絶!
 
2000年頃はガタケットも全盛期で、会場いっぱいにサークル参加の机が並んでいましたが、いまは落ち着いたようで、余裕のある配置になっています。
 
会場内に飲食の販売スペースがあり、イタリア軒さんが出店していたのは驚きでした!
それから飲食スペースもあり親切。
コスプレイヤーさんたちが集まって写真を撮りあったりするスペースも確保されています。
参加サークルスペースで、推しキャラクターの姿にコスプレした方がグッズを売っていたり、お客さんとしてコスプレイヤーさんが歩いていたり、なかなか楽しいですよ。
 
「ガタケット」それは好きを追求した「ファン活動」のお祭りなのです。
大好きな作品について話が弾む、自己表現と仲間作りの場でもあります。
「ガタケット」サイコー!
 
新潟ゆかりのマンガ家は赤塚不二夫、えんどコイチ、小川悦司、小畑健、桑田乃梨子、小林まこと、近藤ようこ、しげの秀一、新沢基栄、高橋留美子、寺田ヒロオ、聖悠紀、魔夜峰央、水島新司、安田弘之、和月伸宏(敬称略)などなど、多く活躍しています。
新潟市立中央図書館ほんぽーと新潟市マンガの家には、新潟ゆかりのマンガ家作品を含めた10000冊以上が置かれています。
 
現在は同人誌活動をしている中から、人気のマンガ家がデビューしたり、プロのマンガ家にも同人誌活動をしている人がいたり、自分の創作の腕を試す場でもあるのが同人誌即売会です。
 
新潟のマンガ文化サイコー!
古町に水島新司「ドカベン」の銅像が並んでいるのは有名ですね。
その古町を会場に2023年2月18日(土)「コスプレガタケット in ふるまち」が開催されます。
古町通1〜5番町を会場にした街中コスプレイベントです。
 
そして定期的に開催される次回の「ガタケット174」は、
2023年3月21日(火・祝)、会場は新潟市産業振興センター。
 
「新潟コミティア」という年2回開催している 創作系同人誌即売交流会(オリジナルオンリーイベント)もあります。こちらは「ファンタジー」「少女まんが」「少年漫画」「ペット日記」「創作小説」「エッセイ」「旅行記」「スポーツ解説」「評論」…などなど自分の好きなオリジナルの世界を、マンガや小説などで自由に表現する創作限定のイベントです。
 
2023年2月5日(日)に新潟市マンガの家にて、見本用に提出された「新潟コミティア見本誌読書会」があり、次回の「新潟コミティア56」は2023年7月2日、新潟市産業振興センターにて開催されます。
 
新潟のマンガ・アニメ文化のドアを開けて、覗いてみるのも楽しいですよ!

開催予定

2023年2月5日(日)「新潟コミティア見本誌読書会」
2023年2月18日(土)「コスプレガタケット in ふるまち」
2023年3月21日(火・祝)「ガタケット174」
2023年7月2日(日)「新潟コミティア56」
2023年7月30日(日)「ガタケット175」

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この記事を書いた人
小柴ぱせり

72年新潟市生まれ、99年結婚、夫婦二人暮らし。イラスト描きます。 読書、創作、映画、音楽、演劇、着物など、文化系多趣味で、ちょっと?鉄子。企画運営好き。 15年-18年は信州暮らし。
https://314musubiya.9nzai.net/