トキが舞う島で 太陽と海の恵みを感じるレンタサイクル旅

2泊3日コース
自転車、フェリー
島ならではの豊かな自然をからだいっぱいに享受する旅へ
日本海最大の島である「佐渡島」。佐渡金銀山に代表される歴史遺産や能楽など伝統文化だけでなく、アウトドアアイランドとしても旅人を魅了しています。

周囲を美しい海に囲まれた島では、季節ごとに楽しめる海の幸はもちろん、シーカヤックやSUP、釣りといったさまざまなマリンレジャーも盛りだくさん。さらに、トキの保護のため、人と生き物が共生している日本の原風景に出合えるのも面白いところ。

今回は自転車で潮風を感じながら、新たな佐渡の魅力を探しに。ただ見るだけでなく、島の豊かな自然や温かい人たちと触れ合える「太陽と海の恵みを感じる佐渡島旅」へご招待。

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「太陽と海の恵みを感じる佐渡島旅」
2泊3日モデルプラン

【DAY.1】
「佐渡アウトドアベース」で自転車をレンタル
↓自転車で約5分
「いしはら寿し」でランチ
↓自転車で約1時間
「パン屋カフェ クレアーレ」でパン休憩
↓自転車で約1時間
「小川のひまわり畑」を見学
↓自転車で約20分
宿泊先の「1室だけのお宿 おふくさん」チェックイン
↓徒歩で約1分
「OKESA BAR BUNZO」で晩酌

【DAY.2】
「Show by JAWS」でサップ体験
↓自転車で約30分
「そば処 與左エ門」でランチ
↓自転車で約40分
「山田屋釣具店」で釣り具をレンタル&のんびり釣りタイム
↓自転車で約15分
「HOSTEL perch」に宿泊&蔵サウナでととのう

【DAY.3】
「コーヒーハウスらるご」でモーニング
↓自転車で約1時間
「トキのテラス」で野生のトキを観察
↓自転車で約45分
両津港でお土産タイム
START

1

佐渡汽船 新潟港

新潟港から、佐渡島の両津港へ

新潟〜両津間までジェットフォイルなら67分、カーフェリーであれば2時間30分の船旅。佐渡島が見えてくると気分も上がります。

カーフェリーを使ってのんびり移動も旅の醍醐味。

徒歩で約5分

2

佐渡アウトドアベース

レンタサイクルで佐渡を走る

今回は太陽と島の風を感じながらの自転車の旅。佐渡のさまざまなアクティビティを楽しむなら両津港から徒歩約5分とアクセスがいいアウトドアのためのベース基地「佐渡アウトドアベース」へ。自転車をはじめ、キャンプ用テントから釣具、トレッキング用品などのレンタルや購入ができます。

佐渡の外遊び&観光案内所として、ガイドプランやアクティビティツアーの申し込みもできるそう。また、カフェスペースもあって、迫力満点パティ3枚重ねの「まってでっけぇハンバーガー」や、佐渡番茶、島内焙煎のコーヒーなどを味わえます。WESTのサテライトショップも併設。

自転車で約5分

3

いしはら寿し

旬の地魚の旨みを知る

佐渡は食の宝庫。なかでもお寿司はわざわざ県内外から“佐渡のお寿司”を目当てに食べにくる人も多いほど。それは、対馬暖流と寒流のリマン海流がぶつかる佐渡の海には、四季を通して多種多様な魚が回遊しているから。この恵まれた漁場で獲れたネタは旨みも歯応えも格別です。

ランチは、地元で愛される老舗の「いしはら寿し」で、海の恵みをいただきましょう。大将が握るお寿司は、両津の魚市場に通い、鮮度のよい地魚を仕入れたもので、お米は笹川集落の豊かな土壌と湧水で育てたコシヒカリを使用。この日は、佐渡マグロの赤身、佐渡サーモン、南蛮エビ、バイ貝、のどぐろの炙りなどが並び、至福の時間を堪能。幸先のよいスタートです。

4

およそ30キロほどのサイクリングへ、いざ出発!

初日からアクティブに。お寿司で腹ごなしをしたら、田園風景を眺めながら国中平野を突き抜け、西へと走ります。

電動自転車であれば、スイスイと移動できて快適!

自転車で約1時間

5

パン屋カフェ クレアーレ

佐渡愛溢れるパンがずらり

電動とはいえ、長い道のり。市街地に入ったら県道306号で海を目指し、途中の「パン屋カフェ クレアーレ」でひと休み。平日は80種、週末は100種以上のパンを焼き上げ、朝から閉店まで途切れることなく客が訪れる、地元で愛されている人気店です。

太陽のような目玉焼きが印象的な「パズートースト」をはじめ、トキをモチーフにした名物「トキたん」はインスタ映えするユニークさ! 併設のイートインスペースでは、購入したパンはもちろん、ハンバーグ、窯焼きピザなどのランチメニューもあり、旅の途中のカフェタイムにおすすめです。

自転車で約20分

6

小川のひまわり畑

ひまわりと海のコントラストが織りなす絶景

夏に咲く、明るい太陽のように華やかな花、ひまわり。「小川のひまわり畑」は、海沿いで黄色い花を咲かせ、青い海と空とのコントラストが絶景ポイント。日本海をバックにした一面のひまわり畑は、佐渡島ならではの夏の風物詩です。

相川市街地を過ぎ、風光明媚な県道45号線「佐渡一周線」に沿って尖閣湾に向かう途中にあります。潮風も心地よく、暑さに負けずに咲いているひまわりを見るだけで元気をもらえます。

見頃は8月中旬ごろ。

自転車で約20分

7

夕日を見ながら宿へ

沈みゆく夕陽も太陽の魅力。「日本の夕陽百選」にも選ばれている七浦海岸をはじめ、夕陽の名所がたくさんある相川地区に宿泊。

8

1室だけのお宿 おふくさん

ゆったりとほっとできる空間

相川の散策で人気の京町通りは上町と呼ばれる一帯にあり、海岸沿いの下町には相川天領通り商店街があります。その相川天領通りの「まり美容室」の2階にある個性的な宿が「1室だけのお宿 おふくさん」。自転車を2台掛けられるので便利です。

室内は広々とした和モダンな空間で、ゆったりとしたお風呂もあります。素泊まりなので、時間に縛られずに行動できるのがうれしいところ。近くには飲食店も多く、島民になった感覚で足を運んでみても楽しい発見があるはず。ただし、日曜と月曜に定休日が多いそうなので事前に確認しておくと安心です。

徒歩で約1分

9

OKESA BAR BUNZO

オケサもオサケもどっちも堪能

夕食は、「1室だけのお宿 おふくさん」の斜め向かいにある、地元の人にも人気が高い「OKESA BAR BUNZO」へ。店内はのんびりとした空気感があり、初めてでもひとりでも居心地のいい雰囲気です。

風変わりなゲストも多く、ここで生まれた縁から、プロレス興業が開催されたり、夜な夜なユニークな化学反応が起きているそう。

お酒は佐渡の地酒からウイスキーなど各種洋酒と幅広いラインナップ。選んだのは、佐渡の野草を使っているクラフトジンのソーダ割り。佐渡市の木「ヒノキアスナロ」の実や金山付近に自生している甘い香りが特徴の「クルマバソウ」などがブレンドされ、野草の爽やかな香りと清涼感が日中の疲れをシュワッとほどいてくれます。

ここでは佐渡おけさを踊るチームがあり、毎週水曜日練習を兼ねて披露しているそう。お店の名前は佐渡おけさ、そして佐渡おけさの名手「村田文三」さんにあやかっているとのことで、佐渡の懐に包まれるような温かさが。おいしいお酒と食事、そして楽しいトークと音楽で翌日の英気を養えること間違いなし!

【DAY.2】スタート
「1室だけのお宿 おふくさん」から自転車で約25分

10

Show by JAWS

【DAY.2】美しい海の上に立ってSUP体験

今人気のSUPに挑戦! さっそく海へ出かけましょう。

達者海水浴場を拠点にシーカヤックとSUPの体験ツアーを提供している「Show by JAWS」では、達者の自然環境を知り尽くした地元出身のインストラクターが、地域の魅力とともに教えてくれます。

座って漕いだり、寝転がったり、SUPの楽しみ方は意外と自由。透明度が高く、美しい佐渡の海でのSUP体験は時間や天候によってさまざまな海の表情を見せてくれます。湖面をライトアップし、夜の水中を見ることのできるナイトツアーも幻想的。

自転車で約30分

11

江戸時代の面影残る風情ある坂道を上って、ランチへ

思いきり体を動かして、海を満喫したら、しっかりと栄養補給。相川の京町通りを少し上って、食事処へ。佐渡奉行所や散策で人気の京町通りには、古民家をいかしたカフェやレストランが点在。

12

そば処 與左エ門

隠れ名物、島そばランチ

ランチは、暑いときでもつるつるっと食べられるそばをチョイス。島内で採れたそばを使い、自家製粉の手打ちで提供している「そば処 與左エ門」では、焼きあごで丁寧に出汁をとっています。

佐渡では古くから、荒地や山畑を利用してそばを栽培していたといいます。島のそばの特徴のひとつが、つゆに焼きアゴの出汁を使うこと。そばに冷たいつゆをかけて食べるのは、佐渡ではおなじみだそうで、こちらでもそのスタイルで味わえます。

自転車で約40分

13

真野湾に面した海沿いを自転車で走る

食後は真野湾に面した海沿いを自転車で気持ちよく。大佐渡と小佐渡に挟まれた佐渡中央部のエリアは、国道350号が通り、アクセス良好。

地形や海流など魚環境に恵まれた佐渡島へ来たなら、自然を共有できる釣りに挑戦してみるのもおすすめ。

14

山田屋釣具店

真野湾でのんびり釣り日和

沢根漁港近くの「山田屋釣具店」では、釣り具などの販売やレンタルをしています。釣り名人で知られる店主、三井宏志さんがいたらラッキー。初心者でもわかりやすくスポットやコツを教えてもらえます。

真野湾は砂地が多く、沢根エリアで岸から投げて届く範囲では、シロギスがよく釣れるということで、仕掛けを投げて待つことに。小さなフグに餌を食べられたり、なかなか簡単にはいきませんが、竿先に神経を向けつつ、のんびり静かに海を感じるのも貴重な体験です。

釣り場所を少しずつ移動しながら、三井名人のアドバイスのおかげもあって、結果、待望のキスが釣れました。旅先で釣った魚はキッチンのある宿で調理するのもよいでしょう。

自転車で約15分

15

HOSTEL perch

ととのう蔵サウナもカフェバーもある宿

海へ出かけて、太陽をたっぷり浴びたら、しっかりととのいましょう。「HOSTEL perch」の「蔵サウナ」なら本格的フィンランド式サウナでしっかり安らぐことができます。

明治時代に建てられた蔵を改装した本格フィンランド式のサウナは、110〜120度とかなりの高温。石に水をかけるロウリュウも体験でき、ここをきっかけにサウナにハマる人も続出中。

サウナ、水風呂、外気浴のルーティーンを繰り返すと、全身の感覚が研ぎ澄まされ、味覚も鋭くなるもの。ここで最近人気なのが「サウナチュール」。サウナ中に嗜む「ナチュール(自然派)ワイン」を指した造語で、キンキンに冷えたワインをガバガバ飲むのではなく、テイスティング感覚で嗜みながら、ととのえるのだそう。

「HOSTEL perch」では、ナチュールワインを中心に、国産のクラフトビールやこだわりのドリンクが多彩。佐渡の花をノンアルでおいしくいただく試みも!

部屋の種類はドミトリー、ツイン、トリプルの3種類。シェアキッチンやリビングダイニングといった共有スペースも使えます。旅先で仕入れた佐渡食材を調理して、知り合った人たちとテーブルを囲むなんてこともありそうです。

【DAY.3】スタート
「HOSTEL perch」から自転車で1分

16

コーヒーハウスらるご

近所にあったら通いたい喫茶店で、モーニング

最終日は、野生のトキを観察できるスポットを目指します。出かける前に海岸近くのクラシカルな喫茶店で穏やかなモーニングを。エッグトースト、サラダ、フルーツ、ドリンクがセットで600円とお得な「モーニングサービス」をオーダーし、ドリンクはかわいいクマさんが乗っているアイスコーヒーをセレクト。これだけで朝から癒されます。

創業50年の「コーヒーハウス らるご」では、世界中から選りすぐりの豆だけを使ったコーヒーをネルドリップで丁寧に淹れており、豊かな香りとコクを楽しみに足を運ぶファンも多いそう。

昔ながらのナポリタンや30種類のスパイスとハーブで煮込んだカレーなど、とにかくドリンクも食事もメニューが豊富で目移りしてしまうほど。「次は何にしようかな」と悩む時間も楽しめます。

自転車で約1時間

17

トキのテラス

トキの舞う里山をそっと観察

せっかく佐渡島に来たなら、滞在中に野生のトキに遭遇したいもの。それを叶えてくれるかもしれないのが、2019年夏に誕生した野生トキの観察施設「トキのテラス」です。

新穂地区の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーション敷地内にあり、屋内観察室には望遠鏡を設置。トキをはじめとした野鳥の観察ができるほか、展示資料から野生復帰について学ぶことができます。屋上からは国中平野の雄大な田園風景と、大佐渡山地が一望。24時間開放されているので、いつでもトキに出合えるチャンスが。

江戸期には九州から北海道まで生息していたというトキ。絶滅の危機から、佐渡にトキ保護センターができたのは1967年。島内で保護された3羽の保護から始まります。それが今では、約300羽のトキが生息しているそう。田んぼに降りてくるトキの姿を見る機会も多いといいます。しばらく屋上で待っていると、トキが姿を……見せてくれました。

自転車で約45分

18

レンタサイクルの返却を済ませたら、両津港でお土産タイム

最後は船の時間まで、港でお土産を選びましょう。

レンタサイクルを使ってゆったりとしたスピードで佐渡を巡りながら、ひまわり畑や海遊び、そしてトキまでも堪能した2泊3日の佐渡島旅はいかがでしたか。

太陽と海の恵みを感じる3日間のプランをご案内しました。そこには温かく旅人を受け入れてくれる島の人たちの笑顔もたっぷりで、むしろそれこそが太陽だったのかもしれません。佐渡島は本当に大きくて、紹介したスポットもまだ一部。
また足を運びたくなる、佐渡島へぜひお越しください。

GOAL

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