魚沼の郷土料理に満たされる旅へ~新潟ローカルガストロノミー~
地域で穫れたおいしいお米の塩むすびや、地元のお母さん達が作った山菜料理、長きに渡る織物文化とそばの食文化が融合して生まれたへぎそばなどからはどこか懐かしさを感じ、その土地の歴史や暮らしに想いを馳せます。
魚沼の郷土料理へ満たされる旅を、ぜひご堪能ください。
【動画はこちら】
https://youtu.be/7WbtA9lR5Tk
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糀らって
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JR越後湯沢駅ビル内、新潟越後の約90蔵の唎酒(ききざけ)を楽しめるぽんしゅ館にあるカフェ。日本酒「八海山」で有名な八海醸造の甘酒を使った糀ラテは、抹茶、ごま、きなことバリエーション豊富なラインナップを楽しめます。人気の「糀ソフトクリーム」は旅の疲れも癒えるメニュー。ゆったりとしたラウンジスペースがあるので、休憩や旅プランを立てるのにも最適なスポットです。
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鹿小屋
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魚沼地方に伝わる郷土料理「きりざい」とは、納豆に刻んだ野菜を混ぜ合わせたもの。金城山の麓、田園風景の中にたたずむ古民家「鹿小屋」では、新潟産コシヒカリの上にたっぷりのきりざいをのせた「本気丼(マジどん)」を味わえます。地元のお母さん達が手作りした漬物のシャキシャキとした小気味よい歯ごたえと、ほんのり甘みを感じるコシヒカリのハーモニーがたまらない。どこか懐かしさも感じる、優しい味わいが魅力的です。
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津南町観光協会
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津南町を巡るなら、おすすめなのがサイクリング。津南町の中心部にある津南町観光協会では電動自転車のレンタルを行っているので、ここを起点に町中を駆け巡りましょう。「見玉公園(石落し)」、「見玉不動尊」、「猿飛橋」、「見倉橋」、「津南醸造」などをまわる石コースのほか、一面に広がる田園を眼下に見下ろす「空の展望台」も絶景スポットとして人気。ローカルになった気分で、町のすみずみを探検してみましょう。
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空の展望台
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サイクリングの途中でも、車でもぜひ立ち寄りたいのが標高約700m、マウンテンパーク津南スキー場のトップに位置する「空の展望台」。秘境・秋山郷に注ぐ中津川の隆起によって形成された、日本有数の河岸段丘(川の流れに沿って生まれた階段状の地形)を望むことができます。津南町と栄村の村々をはじめとして、遠くに見える苗場山や鳥甲山の姿も圧巻です。
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津南観光物産館
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魚沼産のコシヒカリをはじめ、種類豊富な地酒や越後名物の柿の種、昔懐かしいご飯のお供が揃った物産店。雪の下でじっくりと甘さを増した、「雪下にんじん」を使用した「雪下にんじんジュース」や、つなぎにフノリを使ったコシが強い蕎麦なども人気。お腹に余裕があれば、隣接されている「とんかつ つまり」へ。津南産妻有ポークの熟成肉を使用した揚げたてとんかつは、サクサクの食感と肉の旨味を楽しめる人気のメニューです。
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越後松代棚田群 星峠の棚田
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大小様々な水田約200枚がまるで魚の鱗のように斜面に広がり、 四季折々・朝昼晩と様々な顔を見せてくれる「星峠の棚田」は、十日町市に点在する棚田の中でも最も人気がある棚田スポットです。 雲海が発生し、水鏡が輝くベストシーズンには、その美しい風景を眺めようと全国各地から多くのカメラマンや観光客がこの地を訪れるほど。新潟ならではの感動的な絶景を味わいましょう。
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星峠宿CHAYA
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約200枚の水田が階段状に斜面に広がる星峠の棚田。季節や時間帯によって桜が反射していたり、雲海が発生したりと様々な表情を見せてくれます。すぐそばにある「星峠宿 CHAYA」では、この棚田で穫れたお米を使用した塩むすびを提供。しっかりと立った一粒一粒は、噛めば噛むほど甘みが増し、そのシンプルさこそが最高の贅沢です。そのほか、朝にぴったりなコーヒーや自家製のジンジャーエールなどのドリンクをテイクアウトすることもできます。
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美人林
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「美人林」とは、十日町市松之山松口の3ヘクタールほどの丘陵に、樹齢約100年のブナの木が一面に生い茂っている場所。ブナの立ち姿の美しさから、そう呼ばれるようになったといいます。四季によって異なるさまざまな表情が楽しめるほか、多くの野鳥が生息していることでも知られています。
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大棟山(だいとうざん)美術博物館
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松之山で700年以上の歴史を持つ村山家が、旧主屋・表門と庭園を博物館として一般に公開した施設です。十日町市文化財に指定されている旧主屋・表門をはじめ、村山家の歴史伝統を伝える調度品、多彩な古美術品を鑑賞することができます。また、村山家と縁があった作家の坂口安吾が頻繁に訪れ、村山家に滞在していた時に使っていた部屋が「安吾の部屋」として公開されており、こちらも必見です。
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松之山温泉おみやげの店 十一屋商店
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松之山温泉街にある賑やかな土産店をのぞいてみると、松之山や周辺地域の名産・特産品が多数揃います。名物は、松之山産のお米で作った手作りの「しんこ餅」。ひとつ食べると止まらない、素朴ながらもあと引く味わいです。お土産に日本酒を購入するのもおすすめ。日本酒アドバイザーでもある店長セレクトの銘酒をぜひ。
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古民家カフェ 澁い -SHIBUI-
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ドイツ出身の建築家カール・ベンクス氏が、歴史ある旅館「松栄館」を、「まつだいカールベンクスハウス」として再生し、豪雪地帯の古民家ならではの雰囲気に、ドイツやヨーロッパのエッセンスが取り入れられた建物は、異国情緒があるのにどこか落ち着きます。店内では、キッシュやオープンサンドなどの軽食と、挽きたてコーヒーやドイツのクラフトビールが。ドイツ人建築デザイナー カール・ベンクス氏本人もお気に入りの、本格的な味わいです。
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小嶋屋総本店
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新潟を代表する名店「小嶋屋総本店」は、今や新潟名物となった「へぎそば」を考案した老舗そば店。小嶋屋総本店の初代・小林重太郎さんが、そばのつなぎに使う小麦の栽培が行われていなかった魚沼地方で、古くから織物に使われていたフノリという海藻に着目。フノリと蕎麦粉を用いて作ったそばは、滑らかなのど越しと歯応えがたまりません。天ぷらにもこだわりがあり、サクサクの衣を堪能してもらうため、天つゆ以外にも梅塩や抹茶塩など3種の塩を用意しています。
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十日町市博物館 TOPPAKU
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愛称は「TOPPAKU(とっぱく)」。常設展は「雪と信濃川」、「織物の歴史」、「縄文時代と火焔型土器のクニ」の3つのエリアに分かれています。どの展示も素晴らしいですが、国宝・新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器(57点)の中でも著名な「火焔型(かえんがた)土器」や「王冠型(おうかんがた)土器」の燃え上がる炎のような造形美は必見です。独特な縄文文化に加え、新潟に高度で豊かな文明があったことを今に伝える貴重な資料でもあります。
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道の駅「クロステン十日町」(国道117号)
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十日町市の中でも最大規模の道の駅で、越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)と隣接しています。コシヒカリや笹団子、十日町のへぎそば、新潟の各種地酒などをまとめて購入可能です。1階にある「つまり食堂」では、落ち着きのある店内で、地元ブランド豚「妻有ポーク」や「魚沼産コシヒカリ」を堪能できます。また、雪国越後三大つるし雛の一つで、ギネス世界記録に認定された「幸せを呼ぶ傘つるし雛」のディスプレイもぜひご覧ください。
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越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ)
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中央に配置された池を回廊が囲む神秘的な建物が、訪れる者を非日常の世界へ誘います。白を基調とした館内には現代アートが数多く展示され、ただ鑑賞するのではなく、作品の中に入れるものも。2021年7月22日にリニューアルオープンしてからは、さらに多くの作家のアートに触れられるようになりました。併設のカフェ「サロン MonET」では、川をイメージした店内で美術品のように美しいケーキやコーヒーを味わってみてください。
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うぶすなの家
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1924年に建てられた越後中門造りの茅葺き民家を再生した古民家は、それ自体が「大地の芸術祭」の作品のひとつ。再生のテーマは「やきもの」で、日本を代表する陶芸家たちが手掛けたいろり、かまど、洗面台、風呂などが設えられています。時期によっては宿泊も可能で、地元のお母さんたちが作った山菜料理などが並ぶ夕食はどこか懐かしさを感じます。昼時には同じく地元の食材を使った定食を陶芸家の器で提供しており、ランチスポットとしても人気です。
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郷土料理「あんぼ」作り
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「あんぼ」とは、米粉の皮で野沢菜やあんこなどを包んで蒸す新潟の郷土料理。くず米を無駄にしないために作られたのが起源だと言われており、日本のもったいない文化を感じることができます。このプログラムでは、地元のおんなしょ(お母さんたち)が郷土料理の技を伝授。1時間のプログラムを終えてできたあんぼは、そのまま食べても、焼いて食べても美味しい。
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魚沼の里
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雪室(ゆきむろ)とは、冬に積もった雪を藁などで囲い、その冷気で野菜や魚やお酒などを保存する、雪国ならではの暮らしの知恵。田園風景が広がるのどかな里山に、カフェや飲食店などが点在する「魚沼の里」内にある「八海山雪室」は、1,000トンの雪を貯蔵できる大規模な施設。電気代もかからず、一定の温度で保管できるため、熟成されたお酒は角がとれてまろやかな味わいになるのだとか。見学ツアーを楽しんだあとは、館内で日本酒を購入することもできます。
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YUKIMURO WAGYU UCHIYAMA
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雪温貯蔵し、雪の力で熟成させた銘柄黒毛和牛「にいがた和牛」と店主が厳選した魚沼育ちの豚肉「雪ひかりポーク」を使ったメニューを提供しています。大きな窓から望む魚沼ののどかな風景を眺めながら、雪国魚沼ならではの味を堪能することができます。
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今成漬物店
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越後の野菜を地元の銘酒「八海山」の酒粕で漬けた、今成漬物店の「山家漬(やまがづけ)」は新潟土産にぴったり。5種(錦糸瓜、越瓜、胡瓜、茄子、蕨)粕漬の詰め合わせは、4つのサイズから選ぶことができます。今成漬物店(以前は鴻池屋)の創業は江戸時代中期にまでさかのぼり、正岡子規をはじめとして、高浜虚子、北原白秋、坂口安吾など多くの文人とゆかりがあり、文人たちがその漬物の美味しさを絶賛しています。
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アグリコア越後ワイナリー
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「雪が育む、雪が守る、雪が醸す」ワインが揃ったワイナリー。見学ツアーでは、新潟ならではの雪室(地上2階、地下1階)の中で醸造、熟成されるワインや、越後三山、八海山麓の扇状地に広がるぶどう畑を見学できます。ワインの試飲(有料)ができるのも嬉しいポイント。葡萄畑を眺めながら、地元の食材を活かしたパスタやピザとワインを楽しめるレストランや、オリジナルワインやケーキなどを販売しているお土産ショップにもぜひ立ち寄って。
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ぽんしゅ館 越後湯沢驛店
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「越後魚沼のドラマを食で語る」がコンセプト。館内には、越後新潟の酒蔵の銘酒を試飲できるコーナーや、コシヒカリを羽釜で炊き上げた爆弾おにぎりの店、さらには天然温泉に浴用専用酒を入れた酒風呂などが並びます。お土産の充実度も素晴らしく、酒を使ったチョコレートブラウニーやバームクーヘンなどオリジナルの土産物の他にも、越後新潟の伝統調味料や蕎麦、美酒が揃っています。