新しい書店のカタチ。新書に古書、本屋のハシゴが楽しめる商店街へ。そして一箱古本市へ/三条市
2023年11月04日
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あなたは本が好きですか?
オンラインで本を買いますか? 電子書籍ですか? それとも大型書店で本を買いますか?
街にある本屋さんも少なくなった今、それでも個人経営の小さなお店はまだまだあります。
紙の本を手に取り、本の世界を旅するのが好きな小柴ぱせりが、三条市にある個性的な本屋さんを紹介します。最寄りの駅はJR信越本線北三条駅。3店は歩いて回れる距離なので、商店街のお店も楽しみながらハシゴするのもオススメですよ。
- SANJO PUBLISHING
- 絵本の店 omamori
- 大黒亭松屋小路店
- 古本屋真昼造船
- 一箱古本市
SANJO PUBLISHING
“編集するまち” をコンセプトに、ものづくりのまちに必要な力、 知識を得ること、想像すること、問いを立てること、 アイデアを出すこと、自分でつくること、改善すること、鍛錬すること、続けること、を育むことができる、三条という地域ならではの本屋です。
3階建ての建物の1階がまちの本屋さん、2階がまちの喫茶店、3階がまちの編集室で、それぞれに担当さんがいます。
まちの本屋さんは新書と古書を扱っています。本屋担当町田さんは、みんなに推したい本を月替りで1冊選び、「ぼくの“推し本”」としてその魅力を熱く、深く、おもしろく伝えます。
推し本選書については、コツがあるというよりいろんな分野の本を、そしてその中でも少しでも読む人に近く感じられる要素や内容・文体の本を選んでいるとのこと。そのような本に出会う機会は多くなく、どのような形でお客さんに推し出すかを考えながら選ぶことは難しく感じているそうです。
「ぼくの“推し本”」と合わせて、2階のまちの喫茶店では推し本のオリジナルドリンクを提供します。
喫茶店のメニューは1階でも2階でも提供され、本を読みながら楽しむことができますよ。
まちの喫茶店、カフェ/バーTROIS(トロワ)は10/7にリニューアルオープン。
TROISオープン前には、数軒先の「絵本の店 omamori」で開催された絵本原画展で、本をイメージしたお酒とノンアルコールドリンクの2種を提供していました。
お店の名前TROISはフランス語で数字の「3」、三条の「3」、好きなラム酒の名前「トロワ・リビエール」から取ったと喫茶担当の藤立さん。
昼は本格派の日本茶や珈琲を提供する喫茶店、夜は県内有数のラム酒を中心としたお酒を提供するBARとして営業しています。
本を読みながら長い時間楽しめるように、ドリンクの量を少し多めにしているのだそうです。
さて10月のまちの本屋さん「ぼくの“推し本”」は、ナナオ著の「新潟銭湯ずかん2」。この本は新潟県内の銭湯を紹介する自主製作本zine。
SANJO PUBLISHINGでも取り扱っています。
まちの喫茶店では銭湯=コーヒー牛乳を連想したということで、本をイメージしたオリジナルドリンクを頼んでみました!
ノンアルコールジン特有のジュニパーベリーと、カルダモンの香りがする大人の珈琲牛乳です。美味しくて飲みすすめてしまい、途中で本と一緒に写真撮影を忘れたことに気づきました。ありゃ。
大人の珈琲牛乳、お酒バージョンもあります。カクテルを作るパフォーマンス「フレアバーテンディング」も 楽しめそうです。
居心地が良くて時間を忘れてしまうお店です。
本を作ることができる3階まちの編集室も興味があるので、また来てみたいです。
SANJO PUBLISHING
住所:三条市本町2丁目13-1
定休日:火・水曜日
お問い合わせ: info@sanjopublishing.com
まちの本屋さん
営業時間:11時-19時
まちの喫茶店 カフェ/バーTROIS(トロワ)
カフェ営業時間:12時-17時
バー営業時間:19時-22時(最終入店)
絵本の店 omamori
誰かのお守りになるような本を揃えた”絵の多い本”専門店で、店内に「喫茶シンカイ」というカフェを併設しています。
本屋だけだとお客さんとの会話が少ないかもしれない、幅広い層のお客さんと交流がしたいという店主まるのさんの想いで、カフェも同じ空間にあります。
本屋とカフェが一緒になって食事やお酒を提供したり、読書会やボードゲームカフェなどのイベントを開催します。
ここは「本を売るだけ」のお店ではないのです。
まるのさんが絵本屋をするきっかけは誕生日にもらった「おくりものはナンニモナイ」という1冊の本。絵本は大人でも心が揺り動かされるものなのだと知り、絵本の良さを再確認したそうです。
店内に置いてある本は、子ども向けの絵本はもちろん、大人向けの絵本も多いです。
そしてお店の片隅にまるのさんが表紙装丁イラストを担当したという本も発見しました!
阿賀北ノベルジャムという、「著者」と「編集者」と「デザイナー」が集まってチームを作り、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙を付け「本」にして販売までを行う『短期集中型の作品制作・販売企画』に参加した作品です。
第3回の準グランプリ、ヤマシタナツミ著『パンときみ、そしてゴールライン』
「商店街の人が親切であったかくて。これまで商店街とは縁遠い人生でしたが、いいですね。本に人に、三条は大好きなものの集まりです」と、まるのさん。
商店街の素敵なお店や、絵本以外にも小説やマンガのお話を、喫茶の珈琲やソーダを飲みながら緩やかな時間が過ごせます。自分が生まれ育った街とは違う魅力的な土地のお話を聞くのも楽しそうですね。
絵本の店 omamori
住所:三条市本町2-13-9
電話: 0256-46-8828
営業時間 :11時-18時
定休日:水・木曜日
大黒亭松屋小路店
ちょっと寄り道して、近所の大黒亭にて腹ごしらえ。
SANJO PUBLISHINGにも絵本の店 omamoriにも手描きのチラシ「大黒亭だより」があって気になっていたのです。商店街のお店が繋がるって、こういうところですよね。
大黒亭は元祖カレー中華そばのお店。オススメの夏限定の冷やし麻辣をめざしましたが時すでに遅し、いまは新作の煮干し油香る塩ら~めん推し。でも初来店で一杯目ならまずチラシの大黒亭ラーメン(醤油味)を!と思いコチラを食べました。具沢山の中華そばというところでしょうか。麺はストレート、だしは煮干しの香りがしました。
外に出るとお店の前には行列!地域に愛される店なのですね。
カレー中華そばと麻辣湯麺と塩ら~めんも、ものすごく気になります・・・。
大黒亭松屋小路店
住所:三条市本町3-7-14
電話:0256-32-2728
営業時間:11:30-20:00(ラストオーダー19:30)
定休日:水曜日
古本屋真昼造船
古本が好きだけど当時は古本屋がなくて「ないなら自分がやるしかないな」と、カエル店長さんが2010年にオープンした週末のみ営業の古本屋です。
もともと建物に残っていた棚を利用して、古物の棚を取り混ぜたシンプルでおしゃれな店内です。
店長さんがおもしろいと思った本、ここがおもしろいと紹介できる本を集めていて、お客さんとのやりとりが楽しいし嬉しいから続けていられると聞きました。
「新潟の古本屋は、店主の好みが違うので個性があっていい」と、このあと2人で、好きな本屋と本の話で盛り上がりましたよ。
古本屋真昼造船
住所:三条市神明町8−36
営業日:随時Xを確認(週末不定期)
電話:0256-35-6553
SANJO PUBLISHING、本屋担当の町田さんは上越市出身。三条市のまちなかで本屋さんを行うという募集が出ており、それに興味を持ち応募。喫茶担当の藤立さんは大阪出身で9月に引越ししてきたばかり。ブックカフェをやりたいと思っていたところ、三条市の求人を見つけて移住を決めたのだとか。大阪弁が新鮮で心地良いです。
絵本の店 omamoriのまるのさんは埼玉出身で、こちらも本屋事業で商店街を掘り起こしてほしいという募集に惹かれて2022年7月に三条市に移住。絵本屋をオープンしたのは2023年の4月。
喫茶シンカイの店長キョんさんは北海道からの移住者で、楽器ハンドパンの奏者です。
移住も魅力の三条市、ヨソモノならではの視点で三条の地域活動を担っています。
住んでいると当たり前のように気にとめなかったことも、彼らに聞いてみると魅力あることだとあらためて知ることができそうです。
最後に一箱古本市をご紹介します。
絵本の店 omamoriのまるのさんは埼玉出身で、こちらも本屋事業で商店街を掘り起こしてほしいという募集に惹かれて2022年7月に三条市に移住。絵本屋をオープンしたのは2023年の4月。
喫茶シンカイの店長キョんさんは北海道からの移住者で、楽器ハンドパンの奏者です。
移住も魅力の三条市、ヨソモノならではの視点で三条の地域活動を担っています。
住んでいると当たり前のように気にとめなかったことも、彼らに聞いてみると魅力あることだとあらためて知ることができそうです。
最後に一箱古本市をご紹介します。
一箱古本市
一箱古本市とは2005年に東京の谷中・根津・千駄木で開催された「不忍ブックストリートの一箱古本市」がはじまりです。「みかん箱一箱まで」を制限に、素人からプロまでが同列に古本や自主製作したzineを販売するフリーマーケット型の古本市で、同様の方式で全国にて開催されています。
個人経営の小さな本屋や、本が好きで古本市にのみ出店している人や、参加者は様々です。来場者も本が好きでやってくるので、交流が楽しいです。
ニイガタブックライト
2011年春に立ち上げた、新潟でブックイベントを行う団体です。
vol.19「一箱古本市in現代市2023」には43箱が出店しました。
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アカミチフルホンイチ
新潟市東区役所のエントランスホールにて、真冬と真夏に開催する屋内型一箱古本市です。
2023年の夏開催では29箱が出店しました。次回は2024年2月中旬開催予定です。
最新の情報はブログをチェックしてください。
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秋葉・本好きの会
やさしい道の駅たがみの軒先にて「秋葉区一箱古本市 at やさしい道の駅たがみ」を年2回、5月と10月に開催する団体です。
先日10/8開催では14箱が出店しました。次回は2024年5月連休後の日曜日開催の予定です。
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今回寄ったところ
この記事を書いた人
72年新潟市生まれ、99年結婚、夫婦二人暮らし。イラスト描きます。 読書、創作、映画、音楽、演劇、着物など、文化系多趣味で、ちょっと?鉄子。企画運営好き。 15年-18年は信州暮らし。
https://314musubiya.9nzai.net/