うなぎ専門店が誇るふんわり関東風&香ばしい関西風。珍部位も楽しめる「鈴の音」/三条市


2020年10月27日 814ビュー
新潟県と山形県庄内の食文化の発信をテーマに開催されている日本海美食旅(ガストロノミー)プレミアムレストラン。地域の歴史や食文化を感じられる料理を提供するお店が揃っています。とびきり美味しいのはもちろん、サービスや雰囲気も上質な注目店ぞろいです。
 
今回はプレミアムレストランの一つである三条市のうなぎ専門店「鈴の音」をご紹介します。

敷居の高いイメージを払拭する親しみやすい店構え

JR燕三条駅から徒歩6分。市内外からもアクセスしやすい好立地にあり、ゆったりとした駐車場を備える「鈴の音」。白木がアクセントの洗練された黒い外観の建物で、白いのれんが目印です。
開業は2018年。そのわずか2年後には「ミシュランガイド新潟2020特別版」でミシュランプレートとして掲載。確かな実力で多くの食通をうならせています。駅に近いという立地もあり、地元の人だけではなく県外のサラリーマン客も多いそうです。
店内は明るい木目調で統一され、壁には絵画集めが趣味だというオーナーのコレクションが飾られています。うなぎ専門店といえば敷居が高いイメージがありがちですが、こちらは肩ひじ張らないややカジュアルな雰囲気が印象的です。

鮮度が命!愛知県産三河一色産の極上うなぎを使用

料理長の真柄友朗さんは、加茂市の老舗料亭「山重」で9年間和食の経験を積んできました。確かな技術と持ち前の探求心で、最高のうなぎをお客さんに提供できるように努力を重ねています。
 
「鈴の音のうなぎは愛知県三河一色産です。脂のりが良好で臭みはほぼなし。生まれてから1年未満のものを使用しているので、皮が薄くて身がとてもやわらかいのが特徴です」
美味しさのヒミツは、徹底的にこだわり抜いた鮮度。獲れたうなぎを常温で生きたまま仕入れ、「立で場」と呼ばれる穴のあいた桶の中で保管することで、最高の鮮度を保っています。そしてお客さんに提供する直前に捌くことで、極上のフワフワ食感が生まれるそうです。
 
また、串打ちや焼きの工程にも一切手を抜きません。特製ダレをつけながら、炭火でじっくりと焼き上げていきます。遠赤外線効果で、表面は香ばしく身はふっくら。食欲をそそる芳しい匂いは、これだけでご飯がいけちゃうほど魅惑的です。

ふわトロの関東風&皮パリの関西風の両方が味わえる

料理長渾身の逸品はこちら「蒲焼ごはん(4,180円・税込)」。
 
まるまる一尾が楽しめる贅沢さで、存分にうなぎの魅力を楽しめます。あえてお重に入れないスタイルなのは、地元産コシヒカリの甘みと旨みも存分に感じてほしいとの思いからだそうです。
卓上にはタレと山椒が用意され、好みの量をかけられるのが嬉しいポイント。タレは甘さ控えめであっさりタイプ、和歌山県産の山椒は柑橘を思わせる香りが、うなぎに爽やかなアクセントをプラスしてくれます。
それでは、タレと山椒をかけていただきま~す!
 
関東風の一度蒸してから焼き上げるうなぎは、驚くほどふわっふわの食感。肉厚でふっくらとしており、口の中でとろけてしまいそう。香ばしく焼かれた表面とタレの甘じょっぱさが相まって、口いっぱいに芳醇なうま味が広がります。
 
ちなみにこちらは基本の関東風ですが、関西風でのオーダーも可能とのこと。串打ちした生の身を焼き上げる関西風は、うなぎの脂で揚げ焼き状態になることからパリッパリの食感で、素材そのものの味をダイレクトに感じられます。もちろん、こちらも絶品です。


 
うなぎ通にぜひ食べていただきたいのが「長焼(白焼)」(3,630円・税込)。
 
こちらは関西風で、カリっとした表面の香ばしさが際立っています。シンプルだからこそ、うなぎのポテンシャルと鮮度の良さがはっきりと分かり、塩、醤油、ワサビ、神楽南蛮の4種で変化を付ければオツな味わいになります。

頭、ヒレ、肝、しっぽ…etc 珍部位の料理も豊富

お店の名物は蒲焼と白焼だけではありません。うなぎを丸ごと捌くからこそできる珍部位の一品料理にも注目です。こちらはうなぎの頭部分を串に差して焼く「鰻のかま焼き」(550円)。一度焼いてからじっくり蒸すことで、骨までやわらかく食べられます。
その他「骨せんべい」「肝しぐれ煮」「ごぼうひれ巻き」など、うなぎの各部位を楽しめるメニューが充実しています。うなぎの新しい魅力にハマってしまうこと間違いなしです。

地元産コイを使った料理にも定評あり

最後にオススメしたい変化球メニューは、うなぎではなくコイ料理!三条市下田地区で育ったコイを使用した鯉洗い(990円・税込)です。やや厚く切った身は適度な歯ごたえがあり、まったく臭みを感じず上品なうま味が広がります。辛子酢味噌と生姜醤油が相性ぴったりです。
 
 
うなぎの新たな魅力を発見できる鈴の音。ふんわりした関東風、パリッとした関西風の異なる食感は甲乙付けがたくどちらも必食です。珍部位やコイ料理のサイドメニューは、厳選された地酒と共にゆっくりと楽しんで。一口食べれば虜になる極上の味わいをぜひ堪能してみてください。

鈴の音

住所:新潟県三条市須頃2-110-2
電話番号:0256-32-2018
営業時間:11:30~14:00 17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:日曜日

鈴の音

この記事を書いた人
渡辺まりこ

新潟県三条市在住のフリーライター。主人が“金物のまち”を代表する職業の包丁職人ということから、地場産品に興味が芽生え、ローカルのおもしろさを日々発信中。発酵教室も主宰しています。

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