再開したMACHITOKIで、七谷の野菜を使ったランチメニューを味わう/加茂市


2020年11月30日 9692ビュー
JR加茂駅から車で約15分。中心街から少し離れたのどかな里山にあるカフェ「MACHITOKI」。
 
2015年にお客さんの声に応えるかたちでカフェをオープンして以来、冬季休業以外は長期で休むことなくカフェを続けてきました。しかし、ものづくり部門に専念するため、2019年8月に初めて長期休業。約10ヶ月の休業期間を経て、2020年6月にランチの提供も含めて再オープンしました。
 
そんなランチも始めたMACHITOKIで、ランチを始めた経緯や続けていく上での姿勢、お店を構える加茂市七谷地区の方との関係性についてお話を伺ってきました。
 

七谷野菜を使ったランチメニューが登場!

▲単品のしらたまあんみつ(写真提供:MACHITOKI)
 
MACHITOKIの看板メニューといえば、「しらたまあんみつ」。店主である渡辺幸治さんの実家である白玉屋「渡英商店」で、新潟県産こがねもちを原料として作られた白玉を使用しています。
 
そんな自慢のしらたまと、ランチメニューを一緒に食べられるセットが6月から始まりました。ランチには七谷野菜のペペロンチーノや、バジルとモッツァレラチーズのトマトパスタ、ボロネーゼなどパスタ5種と、カレーライス1種の計6種(税別990円〜1,100円)を用意。単品料金にプラス税別330円で、ミニしらたまあんみつもセットにできます。
 
わたしはじっくりと七谷野菜を煮込んだカレーライス(税別990円)を選択。スパイスのピリッとした辛さと野菜の甘さが絶妙に混ざり合い、癖になる味。
 
2020年の6月から厨房を担当するシェフは、「七谷の玉ねぎは、みずみずしく炒めると甘くなる」と絶賛しているのだとか。七谷の野菜は水分量が多いため、みずみずしいそうです。
 
一緒に行った友人は七谷野菜のペペロンチーノ(税別990円)を。パスタには生パスタを使っており、見た目よりも、もちもちとした食感なんだそうですよ。季節によって使う野菜が変わるので、何度行っても食べたい料理ですよね。
料理を終えると、ミニしらたまあんみつとドリンクがセットになって出てきます。
しらたまあんみつは、抹茶・きなこ・黒ごまの3種から選択可能。一緒についてくる黒蜜をかけていただきます。もちもちとした食感と程よい甘さが心地よく、気づけばなくなってしまいました。自分でかける蜜の量によって甘さが調節できるのもいいですね。
 
MACHITOKIのコーヒーは自家焙煎。店主自らコーヒー豆を選び、仕入れているそうです。
 
料理とミニしらたまあんみつ、ドリンク。すべて終えると、結構な満腹に。大満足の時間でした。

カフェ休業中に準備が整った。七谷でMACHITOKIを続ける意味

「以前から七谷の野菜を使った料理を出したいと思っていて。ようやく叶えられました」
 
ランチを始めた経緯を問うと、店主の渡辺さんはそう話し始めてくれました。2015年からカフェを続けてきて、2019年8月に初めて無期限の休業をしたMACHITOKI。渡辺さんは落ち着いて考える時間ができたときに開店当初から思い描いていた七谷野菜を使った料理の提供に向けて動き出します。

休業中に知人から加茂市に住むシェフを紹介され、MACHITOKIで料理を出してくれることに。ようやくランチを提供するMACHITOKIの準備が整ったのです。
▲七谷の野菜を「自宅でも味わってもらえれば」と少量レジ横に置いてある
 
そして、いまのMACHITOKIの料理を出すには、七谷の農家さんの協力も欠かせません。知人の農家さんに相談し、七谷の野菜を仕入れる体制も整えました。こうして、オープン当初から考えていた「七谷の野菜を使った料理の提供」が現実となったのです。

「洗練しすぎず、いろんなものをがちゃがちゃと」が、MACHTOKIの姿

カフェとして気をつけているのは、洗練しすぎないこと。七谷でカフェをしていると、おばあちゃんが花器にお花を飾ってくれることもあるそうです。
 
地元の人からは「ドキドキして入れない」と言われることもあるのだとか。「小さい子からおじいちゃんおばあちゃんまでも気軽に入れるお店にしたい」と地域に開かれた場として話してくれました。
▲綿と麻を混合したストール「YOUTO」。こうした写真もカフェ写真の隣に並ぶ(写真提供:MACHITOKI)
 
洗練しすぎないことはカフェや渡辺さんがつくるプロダクト、七谷の風景などさまざまな内容を掲載するInstagramを例に出しながら「僕自身がいろんなものが好きなので、がちゃがちゃしてしまうんです」と笑いながら教えてくれました。

受け継がれてきた時の流れ。冬のMACHITOKIを味わうひとときに。

現在、MACHITOKIとして営業している旧七谷郵便局は、渡辺さんが入る前は大家さんの奥さまが頻繁に風を通していたのだそう。民家は人が使ってこそ、生きるもの。奥さまが風を通していたおかげで、渡辺さんが入ったときはすぐに使える状態だったそうです。
そんな受け継がれてきた時の流れを引き継ぐMACHITOKI。背景を知った上で訪れると一層愛おしく感じてしまいますね。

お腹が満たられた後は、車を10分ほど走らせたところにある水源地を散歩するのもおすすめ。春夏秋冬で異なる景色を見せてくれるそうですよ。

日々の喧騒に疲れたら、ほっと一息をつきにMACHITOKIを訪れてみてはいかがでしょうか? きっと七谷の野菜を使った料理とゆったりと過ごせる時間があなたの疲れをほぐしてくれますよ。
MACHITOKI

MACHITOKI

住所:新潟県加茂市大字黒水856
TEL:0256-53-0026
営業時間:11:30~16:30(土・日曜~18:00)
定休日:月・火曜
HP:https://machitoki.com
※冬季期間は休業をする予定です。詳しい日程は各種SNS・HPをご覧ください。
Facebook:https://www.facebook.com/machitoki/
Instagram:https://www.instagram.com/machitoki/?hl=ja

この記事を書いた人
madoka

新潟県在住ライター。旅での気づきを日常に持ち帰ってもらえるように、地域の人や暮らしも含めて伝えるようにしています。

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