小・中学生のヒミツ基地!? 0円提供の服や本、駄菓子、卓球、アーケードゲームが並ぶ「三条ベース」に潜入/三条市


2021年02月10日 3830ビュー
こんにちは、三条市在住ライター渡辺まりこです。
 
突然ですが、子供の頃って“秘密基地”に憧れませんでしたか?大人たちに邪魔されず、ヒミツの空間で自由に遊ぶワクワク感はたまりませんよね。
 
実は、三条市には小・中学生が集う“秘密基地のような空間”がひっそりと存在します。
 
元タンス金具工場をリノベーションした、ガレージ風の男心をくすぐるクールな雰囲気らしい。しかも、小・中学生をはじめ、老若男女誰でも訪れることができるとのこと。いったいどんな場所なのでしょう…!?
 
今回は、謎のベールに包まれた秘密空間「三条ベース」に潜入してきました!

廃工場をリノベーションした隠れ家的スペース

JR東三条駅から徒歩7分。住宅街の一角に「三条ベース」はあります。その外観は、男前なガレージといった風貌。
室内へ入ると、ワンフロアの広い空間が広がっています。
中央に鎮座する卓球台は、無料で利用OK。学校帰りの学生たちが、エキサイトしながら遊んでいくそうです。
昔懐かしい昭和のアーケードゲームを1プレイ100円で楽しむこともできます。こちらの親子は、不朽の名作・スーパーマリオを攻略していました。
 
小学生にはたまらないガチャガチャの設置もあり。商品内容は定期的に変わるので、訪れるたびに欲しくなってしまいそう。
 
今では珍しい駄菓子屋さんまであります。1個10円からお菓子が買えるなんて、小学生からしたらパラダイスですよね。
 
取材時、100円玉を握りしめて、嬉しそうに買い物をする女の子たちを見かけました。
 
駄菓子屋には鉄板のスーパーボールくじ、アイドルカードも常備。アラフォー以上の世代なら、きっとノスタルジックな気持ちがこみ上げてくるはず…!
ソファに座って駄菓子屋で購入したブタメンをすすりながら、ニンテンドースイッチに興じる子供たち。どうやら、母親のお迎えをこちらで待っているとのこと。
オーナーの私物マンガ300冊以上も読み放題!ハンモックにゆらゆらと揺られながら、のんびりとマンガ鑑賞するのは、最高のひとときになりそう。
 
これだけの遊び要素がありますが、入場料は「無料」。営業時間内であれば、いつ来ても帰ってもかまいません。
 
「三条ベース」は周囲に小学校や中学校、高校があり、駅も近いことから、放課後の遊び場として子供たちがこぞって訪れるそう。自由にのびのびと遊べる“秘密基地”のようなたまり場として愛されているのです。

オーナーの正体は商品開発サポーター!たまり場をつくった理由とは?

前代未聞のたまり場スペースを作り上げたのは、いったいどんな人物なのでしょうか?
気になるオーナーはこちら、自らを“仕組家”と称する高橋憲示さんです。商品開発をサポートする仕事をしており、全国を股にかけて、中小企業の事業を円滑にする仕組みを考えています。
 
実は「三条ベース」は高橋さんの本社オフィスで、その空いたスペースを開放しているのだとか。
建物2階には、高橋さんが開発に携わった商品が展示されています。工具箱型スマホスピーカー、ホチキス式のギターハンガー、チタニウム製クリップなど、気になるモノがいっぱい。
フリーアナウンサー・伊勢みずほさんがモデルを務める、“抗がん治療のストレス緩和”がコンセプトのニット帽「amuamu」も、高橋さんが手がけています。
 
ところで、なぜ“子供たちのたまり場”をつくろうと思ったのでしょうか?この質問に対して、高橋さんは笑顔でこう答えます。
 
「子供向けのお店って色々あるけど、お金を払わなきゃいけないと、気軽に来られないでしょ。だから、無料でたっぷり遊べる場所をつくりたいなと思ったんです。100円玉一つでもあれば、駄菓子屋で豪遊できますよ(笑)」

すべて無料!洋服や雑貨がどれでも持ち帰り放題

つまり「三条ベース」のコンセプトは、“お金を払わずとも気軽に集える場所”ということ。
 
その言葉を体現するスペースが2階のこちら。
 
なんと、ずらりと並ぶ洋服や雑貨がすべて「無料」なのです!
 
こちらは「ZUPPE」というモノの提供スペース。不要になったものが持ち込まれ、必要とする人が持ち帰ります。
 
ちなみに「ずっぺ」とは、三条弁で「おあいこ」「おたがいさま」という意味。つまり、モノを必要とする次の人への気持ちをもってほしいという想いを込めているそうです。
子供用や大人用のファッションアイテムの他、着物の生地も多数あり。器、おもちゃ、ベビーグッズなど何でもそろっています。
可愛らしいこけしや骨とう品などの掘り出し物も!まるでお宝を探すようにワクワクした気持ちが湧いてきて、テンションが上がります。
 
気に入ったものがあれば何個でも持ち帰ってOKですし、逆に使っていないものを持ち込むこともできます。物々交換ではありません。
1階入り口に陳列された本も、「ZUPPE」コーナーの一部。絵本や単行本など、お好きなものがあれば、遠慮せず持ち帰っちゃいましょう。

誰でも集える‟地域のたまり場“を残したい

高橋さんが子供の頃、学校の授業が終わって帰宅するとランドセルを投げ捨て、駄菓子屋に通っていたといいます。
 
そこは誰もが隔てなく集うことができ、ワクワクとした気持ちが詰まった場所だったそう。
ところが、今では気軽に集まれる場は消滅しかけています。
 
子供から高齢の方まで誰もが集える「三条ベース」は、地域の人たちと交流できる貴重な場としての役割を果たしているのです。
ちなみに、常連の小学生からはこのような感謝の手紙が届いたそう。
 
この地域における、なくてはならない“たまり場”として、しっかりと根付いていることがわかります。
 
「三条ベース」を訪れれば、世代を超えた様々な人々と出会えます。自由に満ちた空間に、ワクワクする気持ちが湧いてくるはず。
 
誰でもウェルカムな場所なので、ぜひふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

三条ベース

住所:新潟県三条市田島1-17-9
電話:0256-55-7097
営業時間11:00~18:00
定休日:なし
HP:https://nanobrand.co.jp/sanjobase.html

この記事を書いた人
渡辺まりこ

新潟県三条市在住のフリーライター。主人が“金物のまち”を代表する職業の包丁職人ということから、地場産品に興味が芽生え、ローカルのおもしろさを日々発信中。 これまでの執筆実績はブログで紹介しています。http://www.watanabemariko.com/