新潟で楽しむサウナ、テントサウナの魅力とは?ーABiL×NIIGATA TENTSAUNA CLUB対談/新潟市


2021年04月28日 13839ビュー

みなさんは好きな場所でテントをたててサウナができる、テントサウナをご存知でしょうか?

昨今のサウナブームと新型コロナウイルス感染症の影響により、この数年で有名になったサウナの楽しみ方です。テントサウナをひとつ持っておけば、川でも屋上でも、海でも、自分の好きな場所がサウナ場になってしまうのです。

とはいえ、すぐに自分でテントサウナを買うのは、ハードルが高いもの。そんな人はテントサウナの団体が主催するイベントに顔を出してみてはいかがでしょうか?

そこで、今回は「ABiL(アビル)」代表の湯浅亮さん、「NIIGATA TENTSAUNA CLUB」代表の阪田大輔さんにインタビュー。サウナやテントサウナの魅力、どんな活動をしているかについてたっぷりお話を伺ってきました!

▲左から、「ABiL」代表の湯浅亮さん、「NIIGATA TENTSAUNA CLUB」代表の阪田大輔さん

 

【プロフィール】

ABiL代表 湯浅亮さん

2020年12月からブランドABiLを立ち上げた。サウナハットやタオル等サウナグッズやアパレルの開発、サウナに関するイベントの企画運営をしている。

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NIIGATA TENTSAUNA CLUB代表 阪田大輔さん

2019年に初めてテントサウナを買って以来、屋上や川、山の中などでテントサウナのイベントを企画、運営している。

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日頃の疲れがリセットされ、自分と向き合うことができるサウナ

ーー 今日はよろしくお願いします。まず、お二人がサウナにハマったきっかけから教えていただけますか?

 

阪田:2017年くらいかな?当時のマンガ大賞で『サ道』がノミネートされていて、なんとなく読み始めたんです。そしたら、コミカルな展開と独特の絵のタッチ、サウナを気持ちよさそうに入る描写に惹かれて「行ってみたいな」と思って長岡市川崎町にあるスーパー銭湯「越後長岡ゆらいや」に行ったことがきっかけですね。

 

湯浅:へー、『サ道』からなんだ!

 

阪田:そうそう。それで、実際行ってみたら、マンガで描かれていた「水風呂で膜ができる」を体験できて。すごく感動して、少しずつサウナに通うようになったんです。

 

湯浅:水風呂は気持ち良いよね〜 僕はライブ撮影で有名な橋本塁さんのおかげですね。塁さんが前から「サウナ好き」を公言していたし、気になってはいたんですよ。それで「ちょっと行ってみようかな」と思って新潟市東区にある「金の湯」に行って。サウナ・水風呂・外気浴の動線がしっかりしていて初心者にも入りやすかった。それから、色々と調べたり、他のサウナにも行ったりして、徐々にハマっていきました。

 

ーー 身体や脳疲労の回復、アイデアが湧きやすい、メンタルが安定するなど、サウナの利点はたくさんありますが、お二人にとってサウナの魅力はどんな点なのでしょうか?

 

湯浅:当たり前だけど、サウナには携帯を持ち込めないじゃないですか。だからこそ、強制的に現実社会と離れて自分と向き合えるし、自律神経も整えられて、精神も安定してくる。そうやって自分と向き合って過ごす時間が好きなんだと思います。

 

阪田:僕にとっての魅力は、日頃の悩みをリセットできることですかね。仕事で疲れたときこそ、サウナに通いたくなりますね。ちなみに、僕は週2〜3回くらい行ってます。

 

湯浅:まじか〜羨ましいな! 僕も前は毎日行っていたんですけど、少し日にちを置いたほうが、サウナのメリットを最大限受け取れるのかなって。最近は月に4回くらいかなぁ。

 

非日常感を味わえる、テントサウナの魅力

▲2021年3月6日にABiLが主催したテントサウナイベントでの一コマ(写真提供:ABiL)

 

ーー 一般のサウナ好きから、今はテントサウナを持っているお二人。テントサウナにハマったきっかけを教えていただけますか?

 

阪田:僕の場合は、SNSの広告がきっかけでした。2018年くらいに海でテントサウナをしながらビールを飲んでいる「コロナビール」の広告がインスタで流れてきて。「なんだろう、これ?」と思って検索したら、テントサウナの後に川に飛び込む人たちがいたんです。「何これ、楽しそう!」と思って、買ってしまいました(笑)

 

その後、2019年5月に新発田市加治川にある「岡田の天然プール」で10人くらいの友人とテントサウナをやって、自然の中でサウナをする楽しさを実感。それ以来、川とか屋上とか、自分たちの好きなところでテントサウナを楽しんでいます。

 

▲テントサウナ後に川に入ってくつろぐ様子(提供:NIIGATA TENTSAUNA CLUB)


そうやって自分たちで楽しみながら続けていたら、三条市下田の「村長の家」や阿賀野市のサントピアワールド、えちご四駆村などを紹介されて、少しずつ活動の幅が拡がっていくようになりました。

▲下田の「村長の家」でテントサウナ×ドラム缶のコラボをした時の様子(提供:NIIGATA TENTSAUNA CLUB)

 

湯浅:僕は大ちゃん(対談相手の阪田さん)が「岡田の天然プール」でやっていたテントサウナに入らせてもらったことがきっかけです。僕は大ちゃんとは違ってキャンプの経験があまりないんだけど、それでも外でサウナに入って水風呂、外気浴を楽しめる空間が心地よくて。アウトドア好きじゃなくても、ハマれるんだなって思いました。

 

その後、自分でもやってみたいなと思って、昨年テントサウナを買って自分たちでも始めました。今は新潟でテントサウナのイベントを企画したり、今治タオルの会社と一緒にサウナグッズをつくったりといった活動もしています。

▲3月にABiLが主催したイベント。日本海を眺めながら、テントサウナと水風呂、外気浴を楽しめる(写真提供:ABiL)

 

ーー 外で楽しめるところが、通常のサウナとの違いなんですね。改めて、テントサウナならではの魅力はどんなところにあるのでしょうか?

 

阪田:やっぱり自然のなかで体験できる、非日常感ですね。新潟には無料のキャンプ場がたくさんあるんですよ。色々行きましたけど、五泉市の仙見川ふるさとづくり河川公園や、南魚沼市の登川河川公園などは、川がきれいなのでおすすめ。あ、あと近くにトイレと銭湯があるのも嬉しい。

▲仙見川ふるさとづくり河川公園でのテントサウナ(提供:NIIGATA TENTSAUNA CLUB)

 

湯浅:トイレと銭湯はまじで大事だよね(笑)あと、僕は新潟でのテントサウナはこれからもっと伸びるんじゃないかなと思っています。新潟には山でキャンプやスキーをしたり、海でBBQをしたり釣りをしたりと、色んな遊び場、遊び方がある。でも、今はそれらが分断されている気がしているんです。そこに移動できるテントサウナがあれば、サブカルチャーを横断できるんじゃないかな?って。

それこそ、テントサウナに入りにキャンプ場に来て、キャンプに興味を持ったり、海で釣りをすることに興味を持ったり、僕らのイベントを通じて音楽に興味を持ったり。テントサウナをきっかけにその場所や今まで触れてこなかったカルチャーや四季折々の景色をみせる新潟を好きになってくれたら、嬉しいなと思っています。

▲先日行われたテントサウナのイベントでも、DJやライブ、シーシャなど幅広いカルチャーをイベントの企画に盛り込んだ(写真提供:ABiL)

 

阪田:テントサウナって、他の人たちと一緒に楽しむものだから、より入りやすいっていうのもありそうだよね。

 

湯浅:そうそう。年代や性別、住んでいる場所も関係なく、一緒に入れるっていうのも魅力だよね。あと、サウナに上手い/下手とかないから(笑)キャンプだと事前準備とか、玄人/初心者の知識や経験の差があるかもだけど、テントサウナの参加者にはほとんど必要ない。そんな風に気軽に参加できて、他の人と交流できるのも、いいところだよね。

 

▲男女関係なく一緒に入れるのも魅力のひとつ(写真提供:ABiL)

 

ーー 最後に、まだテントサウナを体験したことがない読者に向けてメッセージをお願いします。

 

阪田:自然の中で楽しめるテントサウナ。ぜひ一度は体験してみてほしいですね。サウナ後に川に入って浮いたり、泳いだり、自由に過ごせるのが、僕にとって一番の魅力かな。施設の水風呂だと掛け湯をしてから入るとかある程度のマナーを守らなきゃいけないけど、川なら気にしなくていい。自分の好きなように入れるので、ぜひ遊びにきてほしいです。

 

湯浅:ABiLという言葉には、「Assist Beautiful "i" Life」という意味が込められています。ABiLの活動に参加することで、一人一人がマインドを前向きに、心身ともに健康な状態を保つ事で周囲の人の人生も助長させられる、そんなお手伝いができたら、何より嬉しいですね。これからもイベントをたくさん企画しているので、ぜひ遊びにきてほしいです。

 

きれいで設備の整った施設で楽しむサウナと、自然の中で自分たちで楽しみを見つけるテントサウナ。

 

どちらにも魅力があって、どちらも楽しめたらきっと、より人生は豊かになるのかもしれない。お二人の話を聞いて、そんな風に感じました。

 

両団体とも、夏に向けてイベントをたくさん企画しているそう。気になる方はぜひそれぞれのSNSをフォローして情報をチェックしてみてくださいね。

 
※今回、じょんのび館で取材をさせていただきました。ありがとうございました。

福寿温泉 じょんのび館

住所:新潟市西蒲区福井4067
電話:0256-72-4126
営業時間:10:00〜22:00
定休日:第1水曜日、第3水曜日および12月31日(水曜日が祭日の場合その翌日が定休日。その他は営業日カレンダーの通り)

※そのほか、お話で名前が出てきた施設の情報です。

リップス・スーパー銭湯越後長岡 ゆらいや

住所:長岡市川崎町1497-4
電話:0258-31-5526
営業時間:朝10:00~深夜0:00(最終入浴受付は、深夜23:30までとなります)
定休日:年中無休

金の湯

住所:新潟市東区中山3-1-16
電話:025-273-3251
営業時間:10:00~22:00
定休日:毎週火曜日 ※祝日の時は翌日に変更

この記事を書いた人
madoka

新潟県在住ライター。旅での気づきを日常に持ち帰ってもらえるように、地域の人や暮らしも含めて伝えるようにしています。

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