360度絶景!!笹川流れでカヤック体験!/村上市


2021年07月17日 15015ビュー
海の上に座ったことはありますか?
国指定の名勝で、天然記念物。澄み切った海と自然が作り上げた奇石が訪れる人を魅了する、笹川流れ。
そんな美しい海をカヤックで楽しめる場所ができたと聞いて、さっそく体験してきました!
お邪魔したのは、笹川流れカヤックセンター
2020年5月にオープンしたこちら。オーナーの飯山達哉さんは、シーカヤックで本州と北海道を一周したツワモノです。 全国の海岸を訪れるなか、駅からの近さや車でのアクセスの良さ、そして何よりその地形の魅力と美しさに、ここだ!と決めて移住したのだとか。

さてさて、事前の準備や説明などは後半で紹介することにして、まずはカヤック体験をレポートします!
着替えてから海に移動し、飯山さんにオールの使い方や進み方、海に出てからの注意点などを教えてもらいます。

5分ほどレクチャーを受けたら、さっそく出発!
わ、わたし、運動神経ゼロですが、乗れますか…?

「そういう方のほうが、カヤックの上で動きすぎたり、無理に進んだりしようとしないから うまくいくんですよ!」という飯山さんの言葉を信じて乗り込みます。どきどき。

今回は特別に、撮影に専念できるようカメラマンとスタッフの方が2人乗り、私は1人で乗らせてもらいました。
カヤックにお尻をついて、両足を乗せて、押してもらうと…浮いたー!!
乗ってみると、自分で動かせる乗り物の中で、何にも似ていない感覚!
海の上ではもっと不安定なのかと想像していましたが、カヤックには背もたれがあり、足も踏ん張れるので安心感がありました。
オールの向きに気をつけて、前の方の水を掻く、と乗り込む前に習ったようにオールを動かすと、ちゃんと進む!
当たり前ですが感動します。

後ろに曲がりながら進みたいときのオールの動かし方は、自動車でバックする時と同じ感覚。
下がりながら左に曲がりたい時は、左腕は動かさず右腕を後ろに向かって漕ぐ。これを考えなくとも出来るようになると、直感的にカヤックを動かせる!飯山さんも「車の運転がうまい人はカヤックに乗るのも上手」と仰っていました。
この日は海がとっても凪いでいて、水面は柔らかい布のようになめらか。
曇っていたので、空と海の境目がぼんやりとしていて、どこまでも漕いでいけそうな気持ちになりました。
とろんとろんに見える海。夢見心地です。
これは水面が近くて穏やかに進むカヤックならではの眺め!

有名な奇石のひとつ、眼鏡岩の間を通り抜け、
岩間を縫ってカヤックは進みます。
コースは参加されている方の体力や天候などに合わせて組み替えているそう。
笹川流れの地形や波を知り尽くした飯山さんのアテンド、わくわくも発見も安心も全部詰まっていました。
カヤックでなければ辿り着けない岸に到着!少し休憩です。
さっとテーブルを組み立て道具を取り出し、用意してくれたのはパッションフルーツのジュース。

さっぱりした甘さが渇いたのどに染み渡ります。おいしい!

プライベートビーチのような自然に囲まれた場所での一休みは、他の何にも邪魔されない、とても贅沢な時間でした。
 

帰るルートを漕いでいる頃にはかなり慣れて、景色を楽しむ余裕も、すこーしスピードをあげて漕ぐ余力も出てきました。

タイトル通り、360度どこを見ても絶景!!
この眺めは、陸からも、遊覧船からも見られないだろうなぁと名残惜しくも思いつつ、出発した浜辺に戻りました。
とにかく楽しかった!(翌日、肩がばっちり筋肉痛になったことも正直にお伝えしておきますね)

さて!行ってみたいけれどいろいろ気になるな、という方のために、カヤック体験前の私の疑問を、体験後の私が答えます!


Q,どんな服装で行けばいい?

A,長袖Tシャツ、レギンス(もしくはスポーツ用のタイツ)、ハーフパンツ!
風で飛ばないようヒモのついた帽子と、サングラスもあるとなおよし!
私は半袖のTシャツで行きましたが、日焼けが気になる方は薄手の長袖の方がよさそうです。長いズボンは裾が濡れるので、こちらも日焼け防止にレギンスにハーフパンツがおすすめ。
レンタルウェアもあるので、手持ちでぴったりのものが無ければ借りるのが吉です◎

Q,靴は何を履いていけばいい?

A,濡れてもOKのマリンシューズか、クロックスのような爪先まで覆われたサンダルがおすすめとのこと。
いちばんのおすすめは、無料レンタルのシューズを借りること!各種サイズが揃っていました。
カヤック体験が終わった後、海で遊ぶときにも楽ちんなので、ビーチサンダルなどの濡れてもいいサンダルを履いて行って、レンタルシューズを借りるのが快適そうです◎


Q,どのくらい濡れる?

A,ひざから下が濡れました!漕ぎ方に慣れないうちは、自分が掻いた海水がかかって濡れるかも。私は上半身はそこまで濡れませんでした。 カヤックに乗る前に少し海まで歩くのですが、ところどころ海水があがってきているので、靴は必ず濡れると思います。
(写真はカヤックセンターから浜辺に出るまでに通るところ)


Q,着替えは必要?

A,着替えは必要!更衣室もシャワーも貸してもらえるので安心です。
カヤックツアー中に着る服と、終わった後に着てのんびりする用の服は分けて、タオルも持って行くと◎
Q,子供もカヤックに乗れるの?

A,親御さんか、飯山さんと一緒に乗れば大丈夫!
もちろん、お子さんが乗りたがっていなければおすすめしませんが、具体的には、3歳くらい、身長85センチ以上ならOKとのこと。柔軟に対応してもらえるそうなので、予約の際に相談してみてください!


Q,カヤックに乗るときは何を持って行くの?

A,水分補給用のボトル、日焼け止めを持ち込みました。
カヤックの足元にボトルを置くためのくぼみがあるので、飲み物はそちらにセット。倒れるので蓋が閉められるものを。私は日焼け止めを持ち込んで、休憩の時に塗り直していました。おかげで日に焼けずよかった!ちなみに、いちばん焼けるのは足の甲から足首にかけて、マリンシューズとタイツの間の素肌が出ている部分!塗り忘れ注意です。


Q,カヤックにはカメラを持ち込んでもOK?

A,カメラや携帯電話など、貴重品をカヤックに持ち込むのはおすすめしないそう。防水のケースに入れれば大丈夫では?と思うかもしれませんが、いくら防水でも海に落としてしまったらアウトです。
でもせっかくだから写真を撮りたい…という方、ご安心ください!
カヤックツアー中に飯山さんがばっちり写真を撮って、その日のうちにデータで送ってくれるんです。

恐竜岩をバックに
眼鏡岩と一緒に
などなど、笹川流れの地形を知り尽くしたカヤックのプロが撮る写真がもらえて大満足!!
こういったツアー以外の心くばりも嬉しいポイントですよね。
もともと神奈川県出身で、カヤックセンターを立ち上げるために村上市に移住した飯山さん。
「カヤック体験はもちろんですが、笹川流れという場所をのんびり楽しんでほしい」
という飯山さんの思いの詰まった笹川流れカヤックセンター。DIYで作ったというテーブルやカウンター、ハンモックなどなど、とっても居心地のいい空間でした!
笹川流れカヤックセンター

笹川流れカヤックセンター

住所:村上市桑川936-1
連絡先:080-8097-9035
ツアー時間:午前の部 8:30~12:00
      午後の部 13:00~16:30
ツアー代金:大人 6,000円
      子供(小学生以下) 3,000円

カヤック体験を終えるとお昼の時間に。
ランチは飯山さんおすすめのCasa del Faro(カーサ・デル・ファーロ)さんへ。海沿いを車で10分ほど走った先にあります。
古民家を改装したおしゃれな店内は、建築士の奥さまがプロデュースしたもの。東京出身の旦那さまがシェフとして腕をふるいます。

どれも気になるメニューばかり。
この日頼んだのは大きなお肉がごろっと入っている特製牛タンシチューと、

おすすめのカニ味噌のグラタン。

どちらも美味しくいただきました!
14時を過ぎるとカフェタイムになるそう。 どれも手作りのスイーツたち。隣のテーブルでドルチェ盛り合わせを頼んでいたグループからは歓声が上がっていました。美味しそうだったなぁ。
Casa del Faro(カーサ・デル・ファーロ)

Casa del Faro(カーサ・デル・ファーロ)

住所:村上市柏尾1761
連絡先:0254-50-3550
営業時間:ランチ 11:30〜14:00
     カフェタイム 14:00〜16:00
     ディナー 17:00〜22:00
定休日:水曜日

笹川流れを大満喫した1日。
またカヤックに乗りたい!友人にすすめたい!と強く思える体験でした。
この夏はぜひ!笹川流れを海の上から楽しんでみてはいかがでしょうか。

今回お邪魔したのはこちら!

この記事を書いた人
よはくや

新潟県の北の端、村上市の小さな宿「よはくや」のオーナーです。観光地からガイドブックに載らないふだんのまちの様子まで、地元ならではの視点でお届けします!

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