神社で楽しむ夏の風物詩 空に舞う鮮やかな色彩と涼やかな音色を堪能しよう! 県下最大級「七夕風鈴祭☆天の川巡り」/五泉市


2021年07月03日 78747ビュー
みなさん、おはようございます。こんにちは。こんばんわ。オタッキーFでございます。

最近暑いですね。しかも梅雨のシーズンに突入してジメジメ度も増してきています。
そんな中、五泉市の五泉八幡宮で涼を感じるイベントが開催されています。
その名も「七夕風鈴祭☆天の川巡り」
しかも、今年は初めての試みで「アンブレラスカイ」を設置しているとか!

 


これはもう行くしかあるまいッ!というわけで、早速五泉市へ行ってみました!
 

 

 

 

境内に響く涼やかな音色

まずは、正面入り口から境内に入ります。奥には本殿が見えます。
この段階で既に涼やかな音が聞こえてきます。
お、これは風鈴の音色!
期待が高まります。

 

まずは、社務所にご挨拶。風鈴祭とアンブレラスカイの担当をされている方にお会いします。

入口を進むとすぐに風鈴棚が。
いやあ、綺麗だな~、いい音だな~と音を堪能しながら社務所へ進みます。

この時、オタッキーは気付いていなかったのです。このお祭りが想像を超えるほど『イロイロスゴイ』ことに・・・(ざわ…ざわ…)

風鈴祭やアンブレラスカイについて聞いてみた!

社務所の入口には天井に吊るされた和傘と風鈴が飾られています。上を見るとかなりの迫力です。
社務所に入る前にしばし見惚れてしまいました。
今回お話をしてくださったのは、権禰宜の近藤 早都治(さとし)さん。
風鈴とアンブレラスカイについて、色々と教えてくださいました。

では、早速アンブレラスカイから見てみましょう!

 

空を彩るアンブレラスカイ

アンブレラスカイは本殿の右手に設置されていました。
まさしく、空を彩る鮮やかな華!この日は晴天に恵まれていたこともあり、青空とのコントラストが最高でした。
これは映えるッ!(確信)
 
晴れていると傘の色が写り、地面にも色鮮やかな華が咲きます。
ふ、ふつくしい・・・!
オタッキーが取材に行ったのは午後だったのですが、午前11時30分くらいだとちょうど傘の真下に影が来るそうです。

なぜアンブレラスカイ??

そもそもどうしてアンブレラスカイを設置しようと思ったのか。それは、昨今世界中を震撼させている新型コロナウイルスの影響でした。

五泉八幡宮では、毎年風鈴祭で、風鈴の奉納のほか、参道にLEDでイルミネーションを施したトンネルを作り天の川を再現していました。
しかし、新型コロナウイルスの影響から密を避けるため、トンネルは中止。風鈴の奉納も例年の10分の1ほどの規模しかできなかったそうです。

しかし、近藤さんはあきらめませんでした。
ならば、令和3年は密にならず天の川を再現できそうなものをやってみよう!と考え、見出したのが「アンブレラスカイ」だったのです。
現在はレインボーをイメージした配色で設置していますが、7月7日(水)から11日(日)の間は青や紫をベースに天の川をイメージした配色に変更するのだとか。期間限定の天の川!これは楽しみです。

 

 

 

風鈴にかける情熱を見た!

さて、それでは風鈴を見ていきましょう。

風鈴祭は毎年6月30日から7月7日に近い日曜日まで開催されます。(令和3年は7月19日まで開催予定)
数多くの風鈴が奉納され、涼やかな音色を境内に響かせるのです。

アンブレラスカイの写真を撮っている時も音色が響き渡っていました。
いや、いっぱいあるなあ。
いたるところに風鈴棚が。
いたるところに・・・
いたる・・・ところに…
いやホントにいたるところにあるんですけどおおおおおおおお!!??

ここに載せたのは一部にすぎません。これ以外に末社(神社内で本社に付属する小社のこと)にも風鈴が飾られていました。
もはや数えきれない数です。

驚愕の真実!実はこの風鈴は・・・

ここで、近藤さんから驚愕の真実が明かされます。

「この風鈴は全部近藤さん個人の所有物」

なん・・・だと・・・
いきなりとんでもないことを聴かされ、度肝を抜かれました。

風鈴祭は10年前から開催されているそうですが、近藤さんが風鈴を集め始めたのは約12年前。
全国津々浦々からいろいろな種類の風鈴を集め、今や4,000個以上(5,000個近く)を所有しているそうです。そのあまりの数から、風鈴の個人所有数で今度ギネスに申請するのだとか。
オタッキーもコレクションを集める側の人間ですが、ここまで突き抜けた人を見たのは初めてです。
ンンンン!これぞまさしくザ・コレクター・・・!ブラボー!

まだまだ続く驚きの連続!近藤さんの情熱を見た!

まだまだ驚きは続きます。次に近藤さんから教えていただいたのは、

「この祭りの道具の設置や飾りつけはほぼ近藤さんの独力で行っている」

そう来たか!
アンブレラスカイは50本の傘を使っていました。これなら頑張れば一人でもできるかもしれません。(それでも十分凄いですけど)
でも風鈴となると話は別。4ケタは確実にいっています。それを独力って…
 
この風鈴棚は、古い家具(欄間)をリサイクルして木材と合わせて作ったもの。全て近藤さんが一人で作られたのだそうです。
境内にはいたるところに風鈴が飾れており、こういった風鈴棚も数多く見受けられます。
「手作りだからね。よく見ると(造りが)粗いところとか見えるでしょ。」とおっしゃる近藤さん。いやいや、すごい立派な棚ですよ!
ちなみに、アンブレラスカイや風鈴祭は全て神社に奉納するものなので、近藤さんは休日に一人で準備されていたそうです。
風鈴の設置だけで5日くらいかかるとか。

「みんなが楽しんで笑顔で返ってくれればそれでいいんだ」と笑顔でおっしゃった近藤さん。すさまじい熱意を感じました。
これぞまさしく・・・

 愛!!

ちなみに、これだけのコレクションを集められ、独力で飾りつけなどをされてきた近藤さん。
これまでそのことを公表していませんでした。

でも、今年は風鈴祭10周年ということもあり区切りがいいので公表したのだとか。
準備作業も今年は近所の有志が集まって手伝ってくれたのだそうです。
近藤さんの情熱が地域のみなさんにもしっかり伝わっていたんですねえ。

ご縁が結ぶもの

近藤さんからお話を伺っていて感じたのは、いろいろなところでご縁があり、それらが今の風鈴祭などに結びついているということ。
例えば、設置している風鈴の中で最も数が多いのが江戸風鈴と呼ばれるもの。
これは東京都にある篠原風鈴本舗さんが製造されているものなのですが、初代「篠原又平」さんは新潟県出身。
その後、二代目「篠原儀治」さんが先代から受け継いだ風鈴を江戸風鈴と名付けました。
元を辿れば新潟県出身の方が作った風鈴。そこをリスペクトした近藤さんは、あらゆるルートで江戸風鈴を購入し続けていったそうです。
よく見ると表面に透明感があるのが分かりますか?これは江戸風鈴の特徴の一つで風鈴の内側に絵が描かれているためなんです。
ガラスの透明感に包まれた絵。何とも言えない美しさがありますね。
たくさん江戸風鈴を集められた近藤さん。
もちろん風鈴祭で飾っていたのですが、ある時、風鈴祭のことを知った篠原風鈴本舗から問い合わせがあったそうです。
曰く「こんなに大量に受注した覚えはないのだけど…」とのこと。
まあ確かに、普通お祭りで大量の風鈴があれば、事業者さんとかが一括購入したと思いますよね。
でも、近藤さんは個人で時間をかけて購入されていたから分からなかったのだそうです。

理由を知った篠原風鈴本舗さんは「ここが日本で一番江戸風鈴がかかっている場所」と言ってくれ、特別に風鈴を
8つ奉納してくれました。
ご縁が巡り結ばれている。なんだか不思議な気分になりました。
こちらは、五泉八幡風鈴というもの。近藤さんが新潟市秋葉区の秋葉硝子さんと協力して作成された地元ブランドの風鈴です。
もともと五泉市の地元ブランドの風鈴を作ろうとしていた近藤さん。秋葉硝子の社長さんと知り合いだったので声をかけたところ、ちょうど新潟風鈴を作ろうというプロジェクトがあったため、一緒に作ることになったのだそうです。

こうして作られた五泉八幡風鈴。クリスタルガラスや五泉市の絹織物などが使用されたこだわりの品となっています。
ここでも人と人のつながり、ご縁が感じられますね。

魅力満載の風鈴祭!

まだまだ魅力的なところがたくさんある七夕風鈴祭。
夜になるとライトアップされます。
※ ライトアップは6月30日(水)~7月11日(日)まで実施。
(写真提供:五泉八幡宮)

風鈴の涼やかな音色と共にライトアップされる境内。ぜひ、昼とはまた違う姿を楽しんでください。
近藤さんが集めた47都道府県+海外(!)の風鈴を飾るコーナーもあります。
アマビエ様風鈴とか
面白い風鈴がたくさんあります。
本当に種類が多いので、どんな風鈴があるのか探すのも面白いですよ!
お忙しい中、丁寧な説明をしてくださった近藤さん、ありがとうございました。
今回お話を伺い、熱い情熱と人に笑って欲しいという想いが強く伝わってきました。

そんな熱い思いによって生み出された七夕風鈴祭。みなさんもぜひ一度足を運んで鮮やかな色彩と涼やかな音色を体感してみてください。
きっと「楽しかった!」と笑顔になれること間違いなしですよ!

 

 

五泉八幡宮

五泉八幡宮

住  所:五泉市宮町5-45
電話番号:0250-42-3220
拝  観:年中無休
駐車場:有

五泉八幡宮

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この記事を書いた人
オタッキーF

ブログ初心者。マンガ、アニメ、特撮、プラモデルをこよなく愛するインドア派。最近の悩みは積みプラ(まだ作っていないプラモデルの箱)の高さが2階に届きそうになっていること。