お寺で座禅体験&まちあるき!秋をたのしむツアー前編/五泉市・阿賀町


2021年11月18日 344ビュー
こんにちは!三条在住ライターの渡辺まりこです。
 
2021年11月1日~2日、モニターツアー「発酵文化と歴史満喫 秋をたのしむ新潟・阿賀エリアの旅」に参加しました。
 
参加レポートの前編としてお送りします。
 
レポート後編はこちらをどうぞ▼
 
1日目の行程はこちらです。
 
・「慈光寺」で座禅体験
・「黄金の里会館」で麦きりランチ
・阿賀町観光ガイドとまちあるき
・「山崎糀屋」で甘酒を試飲
・「御神楽温泉ブナの宿小会瀬」でテントサウナ体験&食事
・「ホテル角神」に宿泊
 
それではご紹介していきます!

天然記念物の杉が立ち並ぶ林で森林浴!

旅のスタートは、心をフラットにする座禅体験から。
 
目指す先である、五泉市の「慈光寺」は杉並木に囲まれた由緒正しいお寺です。
 
参道は約500m、静寂に包まれた木々の中には、自然がつくりだした不思議がいっぱい。
「慈光寺参道の杉並木は、県の天然記念物に指定されています。さまざまな伝説も残されているんですよ」
 
このように案内をしてくれたのは、五泉市観光協会の鈴木徹さんです。
 
まちあるきガイドとして、五泉の魅力を伝える活動を行う鈴木さんが、今回、樹齢300年以上の杉並木の随所にある見所を教えてくれました。
林の中でまず目についたのは、至る所に現れるお地蔵さんたち。
 
じーっと眺めてみると、その表情は笑っているようにも悲しんでいるようにも見える…?
 
鈴木さんによると「その時々の見る人の気持ちを反映する」とのことで、自分の今をうつす鏡のような存在ともいえるそうです。
手前の大きな石は、天狗の伝説として知られる「姥石(うばいし)」。
 
天狗がいたずらで石を投げたところ、姥と子供が下敷きになったことから、その名がつけられました。
「この杉の枝は龍が横を向いている姿に見えますよね」と教えてくれたのが、「龍神杉」と呼ばれるパワースポット。
 
確かに、龍が杉の上を登っていく姿にそっくり!
 
これが自然にできた形とは、なんとも不思議です。
まるで波を打っているかのような、木肌の杉も。
 
人間の手をまったく加えず、自然が生み出した姿は、思わずハッと息をのんでしまうほどの美しさでした。
参道の最後で出迎えてくれたのが、「三十三観音菩薩」。
 
お参りをして、慈光寺へと続く道を進みます。

自分の内側と向き合う時間、「慈光寺」で座禅を体験

約500mの参道を歩き、到着した曹洞宗の古刹「慈光寺」。
 
杉並木に囲まれた寺院は静かで、自然のエネルギーが一挙に集まっているようにも思えます。
この辺りには天狗伝説があったことから、天狗が祀られているのが特徴。
 
慈光寺の天狗は「慈戒和尚」と呼ばれており、神通力が備わっていることから、諸堂を建立したり、寺の小僧さんにご褒美として京に連れて行ったりなど、数々の伝説を残しているそうです。
 
その他、「白山の大蛇」と呼ばれる白蛇の伝説もあり、慈光寺で祈祷をしたことで大蛇が山から海へとくだり、新潟市の白山神社で息絶えたといわれています。
 
和尚さんから慈光寺にまつわる様々なお話を聞いたら、いよいよ座禅にチャレンジです。
座布と呼ばれるクッションに腰を下ろし、背筋をスッと伸ばして足を組み、これをろうそくに灯した火が消える45分間ひたすら己と向き合いながら行います。
 
(今回は体験ということで、数分間の短縮バージョンでした)
 
身を整えて、呼吸を整えて、心を整えて、気持ち良く座る。
 
「座禅ってガマンすること?修行みたいなもの?」という辛いイメージとはまるで違いました。
 
雑念を払って自分の内側に向き合うって、何だか心地が良いのです。
 
お坊さんに木の棒で肩をピシッと叩かれる体験もさせてもらいましたが、ほど良く痛みがあり、心がシャキッとしてこれまた心地良かったです。
 
ふだん体験できない非日常な時間を過ごせる座禅、これは自分の気持ちをリセットするためにもいい方法かもしれません。
慈光寺

慈光寺

住所:新潟県五泉市蛭野870
拝観時間:(4~10月)9:00~16:30、(11~3月)9:00~16:00
TEL:0250-58-4000
※座禅体験(4~10月)は10日前までに要予約(税込1,200円)

新潟での提供はわずか数店!「黄金の里会館」で麦きりを食す

座禅で心も体もすっきりとしたら、お腹が空いてきました。
 
杉並木のすぐ近くにある「黄金の里会館」でランチにしましょう。
 
お店の軒先には、五泉市の秋の味覚である舞茸、ひら茸、なめこがずらり。
 
大ぶりの和栗や粒ぞろい銀杏も並び、どれもスーパーで見かけるのとはケタ違いの新鮮さです。
オーダーしたのは、「慈光寺麦きり(野菜天つき)」(税込1,020円)。
 
「麦きり」とは山形県庄内地方に伝わる手打ち細麺ですが、なぜかこちらでも提供されています。
 
(新潟県内で麦きりを提供するお店は、あまり聞いたことがありません)
 
見た目は完全に細めのうどんっぽいですが、透き通るようなツヤツヤ感が違いますね。
 
麺つゆにつけてすすってみると、力強いコシとなめらかな喉ごしが最高!
 
麺がまるで絹のようにスベスベのツルツルなんです。
 
「この麦きりの美味しさの秘密はなんですか?」と店主に尋ねたところ、「3種類の小麦粉を使っているからだよ」と教えてくれましたが、その他は企業秘密とのことでした。
 
野菜の天ぷらは、この日は舞茸、ひら茸、ヨモギ、タマネギ、サツマイモの5種。
 
サックサクでかなりの食べごたえがありながらも、リーズナブルなお値段に驚愕!
 
最後はそば湯(そばも提供しているため)で締め、満足感たっぷりの初麦きり体験でした。

黄金の里会館

住所:新潟県五泉市蛭野878-13
営業時間:11:00~17:00
TEL:0250-58-1808
定休日:水曜・12~3月

阿賀町をまちあるき!郷土愛あふれるガイドさんと交流

慈光寺から車を走らせること45分、続いてやってきたのは阿賀町です。
 
なだらかな麒麟山がランドマークのこのまちは、美しい紅葉を眺められるスポットとしても人気となっています。
 
(訪れた時期は紅葉がまだ進んでいませんでしたが、ベストシーズンは山が赤や黄色に染まり、写真のように神秘的な美しい眺めとなります!)
阿賀町の魅力を案内してくれたのは、阿賀町観光ガイドの渡部達也さんです。
 
「かつての阿賀町は港町。阿賀野川と常浪川が合流する場所でね、新潟市や会津地方から食べ物やら物資やらいろんなものが届いたんです」
かつて川は水路として重宝され、港町としてにぎわっていた阿賀町。
 
現在の商店街のまちなみは、江戸時代からすでに形成されていたそうで、どこか懐かしい風情が残っています。
 
最も活気があった明治時代は人口3,000人と現在と同じくらいですが、港町として物資や人が集まったことで、旅館業は大盛況。
 
旅行客へのお土産品として、当時貴重だった砂糖をたっぷりと使った和菓子が人気となり、多くの和菓子屋さんが軒を連ねていたそうです。
銘酒「麒麟山」の蔵元「麒麟山酒造」を発見!
 
渡部さんによると、阿賀町はお酒造りに適した条件がそろっているとのこと。
 
品質の高いお米と清らかな水、そして盆地ならではの湿気が、この地で日本酒造りが盛んとなった理由のようです。
阿賀町は小さなまちですが、興味深いスポットがいっぱい。
 
昔ながらの和菓子屋さん、最近オープンしたパン屋さん、渡部さんが若い頃からお世話になっている食堂など、まちの素敵なところをたくさん案内してもらいました。
 
地元の人のフィルターを通して語られるまちは、ただ歩くだけではわからない発見があります。
 
散策途中に出会った地元の人も優しくて、まちの温かさや包容力を感じる素敵な時間でした。

超パワフルな店主さんがお出迎え!「山﨑糀屋」で黄麹甘酒をいただく

阿賀町のまちあるきで最後に立ち寄ったのは「山﨑糀屋」。
 
創業明治元年、6代目の女将・山﨑京子さんが営む、手作りの麹や甘酒、麹調味料などを販売するお店です。
女将さんは「麹の魅力を世界に広めたい!」と精力的で、全国各地で講演を行ったり、麹本を出版したりと多岐に渡る活動を行っています。
 
山崎さんが手に持っているのが、「黄麹」と呼ばれる山﨑糀屋ならではの特別な麹。
 
乳酸菌が1gあたり1億7,000万個も含まれるという想像を絶する数が含まれているそうで、その健康パワーはなんだかすごそう…!
「黄麹でつくる甘酒は美味しいし、体にいいの!ぜひ飲んで!」と山崎さん。
 
あったかい黄麹甘酒をふるまってくれました。
 
とろりとして体に染み渡る美味しさで幸せ!ちょうど良い甘さでほっこりと癒されました。
 
帰り際、山﨑さんに「これお土産に持って行って!」と手渡されたのは、ペットボトルに詰められた「生の黄麹」。
 
「これは、どう食べればいいのか…!?」とたじろぐ私たちに対して、「お酒を飲む前に大さじ1くらい食べれば悪酔いしないから!」と豪快に笑う山崎さん。
 
後にこの黄麹が役立つことになるとは、この時は知る由もありませんでした。
 
(その理由は後ほど解説します)
山﨑糀屋

山﨑糀屋

住所:新潟県東蒲原郡阿賀町津川452
営業時間:9:00~18:00
TEL:0254-92-2030
定休日:土・日曜を除く6の付く日(6、16、26日)、年始

自然の中で楽しむテントサウナ&どぶろく&豪華ディナー「御神楽温泉ブナの宿小会瀬」

山﨑糀屋を後にして、車で向かったのは「御神楽温泉ブナの宿小会瀬」。
 
ブナの木に囲まれた静かなお宿で、この日は夕食付きの日帰りプランを楽しみます。
注目は、野外に設置されたテントサウナ!
 
一見ただのテントのように見えますが、中は室温約90℃、湿度70~80%。
 
自然の中でサウナを満喫できるなんて、なんとも贅沢ですよね。
熱々のサウナストーンに水をかけるとジュっと蒸発し、室内の温度が上がって水蒸気が広がっていきます。
 
今回私は入ることができませんでしたが、実際に入ってみた男性モニターは「じんわりと汗が出て、体の力が抜けていく感じ。究極のデトックス!」との感想でした。
体がポカポカ温まったら、水風呂、そして外気浴へ。
 
赤や黄色に染まった絶景の山々を眺めながら、リラックスできるなんて最高です。
 
サウナ、水風呂、外気浴を数セットくり返すことで、どんどん「体がととのう」感覚になっていくそう。
 
温泉とはまた違う、サウナでしか味わえない気持ち良さがあり、一度体験したならばハマってしまうのは確実でしょう。
 
次回はぜひサウナ体験してみたいです…!
サウナで体をととのえたら、お宿に戻ってお待ちかねのディナータイム!
 
今回はお酒もいただけるということで、先ほど山﨑糀屋さんからいただいた生黄麹を食事前に一杯。
 
この日一緒に旅をしたメンバーで、まずは「麹でカンパイ!」をしました。
 
生の黄麹はモグモグ噛んでみるとじんわり甘い。これで消化が良くなるとは、発酵食品バンザイです。
「当宿自慢のお酒をどうぞ」といただいたのは、第13回全国どぶろく研究大会で最優秀賞を受賞したという「どぶろく金よし」。
 
甘口、辛口、発泡の3種類あり、クリーミーな口当たりで、ほんのり甘くやわらかなお米の風味が口いっぱいに広がります。
 
どぶろくってもっと野趣あふれる味かと思っていたのですが、繊細で気品あふれる味わいに驚き!
 
アルコール度数がかなり高いので、飲みすぎ注意のちょっと危険なお酒です(笑)
お料理は、阿賀町の旬の食材をふんだんに使った秋を感じる品々。
地元で養殖したイワナのお刺身、きのこと豚肉の豆乳鍋、マツタケの土瓶蒸し、きのこや野菜の天ぷらなど、お腹がはちきれるかと思うくらい豪華でボリューミー!
締めは、小会瀬名物の手打ちそば。
 
コシをしっかりと残した自慢のそばは、香り高くて喉ごしが最高です。
 
阿賀町の美味しい食材がたっぷり詰まった、大満足の夕食でした。
御神楽温泉ブナの宿小会瀬

御神楽温泉ブナの宿小会瀬

住所:新潟県東浦原郡阿賀町広谷乙2091-1
TEL:0254-95-3535
(チェックイン)15:00(チェックアウト)10:00

絶景の紅葉を望む露天風呂「ホテル角神」

旅で疲れた体を癒し、お腹はいっぱい。
 
本日の宿泊場所は、阿賀町の山奥に佇む宿「ホテル角神」です。
 
ふかふかの布団でゴロゴロしていたら、いつの間にか夢の中へ……。
 
落ち着く静かなお部屋でゆっくりと眠ることができました。
 
旅の1日目はこれにて終了です。
ちなみに翌日の早朝は、24時間利用できる温泉を利用しました。
 
露天風呂で朝靄がかかった紅葉を眺めながら、冷たい外気の中で温かいお湯に浸かるひとときは最高!
 
「秘湯」というその名にふさわしい自然をまるごと満喫できる絶景の温泉で、朝から贅沢な気分になれました。
ホテル角神

ホテル角神

住所:新潟県東蒲原郡阿賀町鹿瀬11840
TEL:0254-92-2610
(チェックイン)15:00(チェックアウト)10:00

旅のレポートには詳しく書きませんでしたが、車移動の道中、野生のサルに2回も遭遇したのにはびっくりでした!
 
どうやらこの辺りの地域に住む人たちにとっては日常茶飯事な光景のようで、シカ、タヌキ、クマ、イノシシ、テンなどを見かけることもあるそうです。
 
それでは、「発酵文化と歴史満喫 秋をたのしむ新潟・阿賀エリアの旅」レポート後編(リンク)に続きます。

ツアー1日目に訪れたところ

この記事を書いた人
渡辺まりこ

新潟県三条市在住のフリーライター。主人が“金物のまち”を代表する職業の包丁職人ということから、地場産品に興味が芽生え、ローカルのおもしろさを日々発信中。 これまでの執筆実績はブログで紹介しています。http://www.watanabemariko.com/