濃厚だしをハンドドリップで味わう!老舗企業が手がける専門店でだしメニュー堪能&研究室を見学!/三条市


2022年01月25日 6334ビュー
こんにちは!
 
三条市在住ライターの渡辺まりこです。
 
突然ですが、みなさんが普段よく飲むドリンクはなんでしょうか?
 
コーヒー? 紅茶? それとも緑茶?
 
その選択肢のひとつに「だし」を加えてみることを提案しているのが、三条市のだし専門店「ON THE UMAMI(オンザウマミ)」です。
 
なんでもフィルターを使ってだしの旨みを抽出させる「ハンドドリップだし」を提供しているのだとか!
 
いったいどんな味がするのでしょうか⁉ 
 
気になってお店を訪ねてみました。

老舗だし会社が営む直営ショップ

JR燕三条駅から車で約10分。
 
ものづくり企業が立ち並ぶ道路沿いに噂のお店「ON THE UMAMI(オンザウマミ)」を発見!
 
創業1953年のだし製品を製造販売する会社「株式会社 フタバ」が手がける直営ショップで、バラエティ豊かなだし商品がそろっているとのこと。
 
だしの利いた味が大好きなので、どんな味に出会えるか楽しみです!

深い旨みがじんわり広がる!「ハンドドリップだし」&「だしソフト」

それではさっそく、お目当ての「ハンドドリップだし」の味をチェックしてみましょう。
 
通常は「野菜のUMAMI」(税込216円)1種類の販売ですが、取材で訪問したときには、期間限定(2022年3月末まで)の「鶏と生姜のUMAMI」(税込324円)もありました。
 
「期間限定」という言葉にめっきり弱いワタシ……。
 
そうとう悩みましたが、今回は通年提供されている「野菜のUMAMI」を飲んでみることにしました。
オーダーを受けると、スタッフさんが目の前でハンドドリップだしを淹れてくれます。
 
まずは乾燥野菜と味付けの粉末(企業秘密)をフィルターにイン。
 
乾燥野菜の種類は、ニンジン、タマネギ、生姜、セロリ、ジャガイモの5種。
 
「だし」と聞くと昆布やカツオ節をイメージしがちですが、野菜からもいいおだしが出るんですって。
さらにメジマグロの花削りをたっぷりと。
 
カツオ節にはさまざまな種類がありますが、風味とバランスの良さ、だしの抽出のしやすさから、このメジマグロの花削りをセレクトしたのだとか。
 
「あとはお湯を注いでいくだけですよ♪」とスタッフさん。
 
まるでコーヒーを淹れている様子にしか見えませんが、フィルターの中に入っているのはコーヒー豆でなく「まぐろ節」!
 
かなり不思議な光景ですよね。
「ハイ、できましたよ~!」と差し出されたコップの中身には、美しい黄金色のだしが…!
 
まぐろ節の豊かな香りが漂い、匂いを嗅いでいるだけでふんわりと幸せな気持ちになります。
 
カップに記されたパッケージロゴも可愛らしいですよね。
 
それではさっそく、いただきまーす!
 
一口飲んでみると、口いっぱいに濃厚なまぐろの風味が広がります。
 
5種類の野菜の甘みも溶けだしていて、なんとも言い表せない複雑な味わいです。
 
幾層にも重なっただしの風味が心地良くて、これは毎日でも飲みたくなる飽きない味!
 
コーヒーや紅茶ではない、ドリンクを飲みたい時の選択肢として「だし」は十分にアリだと思います。
だし屋ならではのスイーツも発見!
 
「UMAMIソフト」(税込400円)は3種類のこんぶダシが入っています。
 
長岡市・加勢牧場のガンジー牛乳をたっぷり贅沢に使っているので、ミルクの風味の良さが格別!

さらに昆布の旨みをプラスすることで、半端ないコクの深さ!
 
濃厚だけどさっぱりしているのは、だしのおかげですね。
 
これはソフトクリーム好きには一度は食べてもらいたい美味しさです。
 
+50円で酒粕パウダーをまとったカリカリ食感のくるみをトッピングすることもできます。

100種類以上のだしにまつわる商品たち

続いて、店内で販売しているだし商品もチェックしていきましょう。
 
だしパック、めんつゆ、カツオ節など、並んでいるのはなんと100種類以上!
人気ナンバーワンはこちら、「UMAMIだし 野菜(10g×5パック)」(税込648円)。
 
4種類の国産野菜、淡路島産の甘いタマネギ、北海道産の香りが良いタマネギを使っただしパックです。
 
野菜ソムリエ協会主催「調味料選手権2021」では、出汁部門最優秀賞を受賞。
 
この他にも、鰹と昆布、いりこ、鶏、トマトなど、全13種類のラインナップとなっています。
 
このUMAMIだしはうまみを抽出するも良し、パックから中身をとりだして粉末状態のだしを使っても良し。
 
店内では、UMAMIだしを使用した料理レシピが無料配布されていました。
 
公式インスタグラムでも、だしレシピを発信しているそうですよ。
赤ちゃんの離乳食にも使える素材100%のだしパックもありました。
 
「赤ちゃんのためのUMAMIだし」(税込648円)は、やさい、こんぶ、かつお、ささみ、たい、あわせの6種類。
 
繊細な食材の味を感じる舌に育てるために、このだしパックは活躍しそうですね!
「調味料選手権2021」みそ部門で最優秀賞を受賞した、オリジナルの「自家製旨辛 神楽南蛮味噌」(税込886円)も人気の商品。
 
新潟県産コシヒカリと大豆を使用したみそに、自社栽培の山古志村特産「神楽南蛮」がたっぷり。
 
かつおだしを利かせて風味をアップさせているのが、だし屋ならではです。
 
その他、「メープルシロップとくるみのおかかふりかけ」「だし屋の食べるしょうゆ糀」など、ユニークなご飯のお供がそろっています。
ちょっと贅沢な炊き込みご飯の素(税込1,080円~)はギフトにおすすめ。
 
お米と一緒に炊き上げるだけで、だしの旨みをたっぷり吸いこんだ絶品の炊き込みご飯が完成します。
 
ほたて五目、鯛めし、かにめし、鶏めしなど、どれも素材の旨みがたっぷり。
冷凍ケースでは日持ちするスープやリゾットも発見!
 
ごま豆乳フォーやトムヤムクン、グリーンカレーなど、ちょっとおしゃれなラインナップです。
 
動物性原料不使用・グルテンフリーの商品が多く、“ときどきべジ生活”を実践する人から人気なんですって。

要予約!商品を科学視点で分析する「研究室」を見学!

だしパックをお土産に購入した後は、だし商品をつくる研究室を見学してみましょう。
 
「オンザウマミ」が併設している「株式会社フタバ」の2階研究室に案内してもらいました。
 
(※研究室見学は要予約。平日9:00~18:00)
 
「研究室では、毎日製造されるフタバ商品の品質チェックをしています。特別な機械を使うことで、エネルギー、たんぱく質、脂質などの数値を分析するんですよ」
 
こう教えてくれたスタッフさん。
機械でのチェックの他に、「官能検査」といって検査員の五感を使って色、香り、味も確かめているそうです。
商品に食中毒菌が出ていないかをチェックする微生物検査の展示も。
株式会社フタバのテーマは「ダシを科学する」。
 
だしに関する研究論文も発表しているそうで、科学の視点も加えながらおいしさを追求しています。

2022年秋、新施設カフェ&ショップをオープン予定

だしの魅力を感じられる「オンザウマミ」の商品たち。
 
2022年秋には「もっとだしについて知ってほしい!」と、敷地内に新たなカフェ&ショップをオープンするそうです。
 
まだ構想中とのことですが、カフェではだしの美味しさが詰まったお料理を提供予定だとか。
 
ショップは現在よりもさらに売り場スペースを広げ、新商品も登場するかも…?
 
施設内には、キッチンスタジオを設けて料理教室の開催も考えているそうです。
 
考えただけでワクワク!今後の動きに目が離せません!
 
とにもかくにも、おだしの魅力にどっぷり浸ってみたい方は、「オンザウマミ」にぜひ行ってみてくださいね。

ON THE UMAMI

住所:三条市西本成寺2-24-26
TEL:0256-47-1188
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜

この記事を書いた人
渡辺まりこ

新潟県三条市在住のフリーライター。主人が“金物のまち”を代表する職業の包丁職人ということから、地場産品に興味が芽生え、ローカルのおもしろさを日々発信中。 これまでの執筆実績はブログで紹介しています。http://www.watanabemariko.com/