「越後妻有 大地の芸術祭2022」を満喫してきた!~パスポートでフリー鑑賞編①~(十日町市/津南町)
今年は夏前から楽しめるということで、1泊2日のアート旅のレポートです。
1日目は自家用車で移動し、アート作品に宿泊! 2日目はバスツアーに参加します♪
今回は1日目のレポート。
パスポートを購入し、注目の作品を自由に巡る“フリー鑑賞編”です。
その前に今回の芸術祭を楽しむ際のポイントを3つご紹介しておきます。
前回のおさらいです。
①毎週火・水曜日はお休み(一部作品を除く)
②まずは「検温」スポットで検温してからスタート。
③お得なパスポートが早割でさらにお得に!
詳しくは、基礎知識編を見てね。必ず見てね♪それでは1日目の鑑賞スタート!
いざ松代城へ
~前回までのおさらい~
松代の道の駅にある検温スポットで検温をしてリストバンドを装着。
続いてまつだい「農舞台」でパスポートを購入し、松代城を目指します。
※両施設では、検温・パスポート購入いずれも可能。
農舞台ではかわいいカエルのアートがお出迎え。
『ゲロンパ大合唱』(大西治・大西雅子/2009)です。
あとで知るのですが、里山ではいろいろな所でカエルが合唱しています。
農舞台にも作品はたくさんありますが、まず初めに目指すのは、今回注目の新作の一つがある「松代城」。小高い山の上にあります。
農舞台から松代城までは約2km。今回は農舞台で待機しているシャトルバスに乗車しました。
ちなみにこちらは行きだけの片道運行が基本。
帰りは徒歩でいろいろな作品を見ながら下りてくるのがおすすめです。
この辺りの山地のエリアは城山(じょうやま)と呼ばれていて、農舞台を中心とするこのエリアは、まつだい「農舞台」フィールドミュージアムとしてさまざまな作品が点在しています。
松代城までのシャトルバスの道のりは途中までで、キャンプ場があるあたりでバスは停車。残りの約150mほどは上り坂を歩きます。
やや勾配が・・・あります(^_^;)
松代城は上杉謙信の時代にのろしを上げる山城だったそうで、当時はお城があったわけではないそう。
このお城は1981年に建てられた展望台とのこと。
この松代城では3つの新作が鑑賞できます。
1階には、話題の新作、エステル・ストッカーの『憧れの眺望』。
お城のイメージとは全く異質の空間が広がります。
ここはどこ?
2階には、豊福亮の『樂聚第』。
2015年の『黄金の遊戯場』に続く新作です。
金箔を施した茶室の中には、さまざまな植物や動物が描かれています。
3階は、鞍掛純一+日本大学芸術学部彫刻コース有志による『脱皮する時』
中央にある金色の礼盤から望む丸窓の景色・・・ぜひ実際に訪れてお楽しみください!
松代城
所在地/新潟県十日町市松代
時間/火・水曜を除く10:00~17:00(10・11月は16:00まで)
料金/①作品鑑賞パスポート ②まつだい「農舞台」フィールドミュージアム券1,200円 ③個別鑑賞券(松代城入館料)500円
新旧のアートが楽しめる フィールドミュージアム
そこからは徒歩で山を下りながらいろいろな作品を鑑賞します。
いい運動になります(笑)
※帰りのシャトルバスが走っていたら、アピールをすれば乗せてもらえるかもしれません。
中でも注目したいのは、第1回の『棚田』をはじめ大地の芸術祭との縁が深いイリヤ&エミリア・カバコフの新旧作品です。
そして最新作の『手をたずさえる塔』です。
実はこの作品は、明日のツアーでも訪れる予定なので、詳細はそちらの方で!
ちなみに『棚田』(こちらも有名)は城山を下りた農舞台で見れます!
大地の芸術祭ではカバコフの作品がたくさんあるので、カバコフ縛りで1日巡るのいうのもアリですね!
他にも城山エリアには、これまでの芸術祭で話題となった作品がずらり。
パスカル・マルティン・タイユーの『リバース・シティー』(2009年)
これ、意外とデカいんですよ!
中央にある木を取り囲むように立つオブジェ。
この木は2000年の発表当時からどんどん育っていて、当時とはまた違う印象なんだろうなぁ・・・これぞ屋外作品の醍醐味!ですね。
他にも、たくさんのアート作品が点在するこのエリア。
いわゆるメジャー作品も多いので、農舞台&城山エリアは芸術祭初心者におすすめです。
一つ一つゆっくりと鑑賞していると、あっという間に半日が経つでしょう。
どんな作品があるかなど、詳しくはまつだい「農舞台」フィールドミュージアムのサイトでご確認ください。
まつだい「農舞台」フィールドミュージアム(人生のアーチ/リバース・シティー/砦 61 など)
所在地/新潟県十日町市松代(まつだい「農舞台」城山周辺)
時間/火・水を除く日中
料金/①まつだい「農舞台」フィールドミュージアム券1,200円、②作品鑑賞パスポート
※『手をたずさえる塔』のみ時間・料金が異なります(下記参照)
手をたずさえる塔
時間/7月まで10:00~18:00、8月10:00~19:30、9月10:00~18:00、10・11月10:00~17:30
※いずれも火・水を除く ※ライトアップ時間は日没~21:00
料金/①まつだい「農舞台」フィールドミュージアム券1,200円、②個別鑑賞券500円、③作品鑑賞パスポート
続いては農舞台へ…と行きたいところですが、実は明日のツアーで農舞台に来ることになっているので、今日はこの地を後にします。
ということで、次の目的地に向かいつつ、ランチタイムです♪
パスポートでランチもお得に!
本日のランチスポットを探します…ここでも活躍するのが、作品鑑賞パスポート。
パスポートの提示で飲食店ごとにさまざまなサービスを受けることができます!
十日町といえば…やっぱりそばかな(*’ω’*)
道中にはそばが食べられるお店がいくつかありますが、今回は「そばの郷 Abuzaka」さんへ!
おじゃましま~す!
ジャズが流れる店内。奥の掘りごたつ席の窓には田園風景。
遅めのランチタイムでしたが、まだお客さんはたくさんいらっしゃいました。
人気店ですね。2階もあるようです。
(写真は退店時)
メイン(へぎそばorうどん)と地元の山菜や野菜の惣菜ブッフェが楽しめる「ブッフェランチ」(大人1,890円、小学生550円/いずれも税込)が人気のようす。
へぎそばのそばは自社栽培、うどんも地粉を使っているそう…一瞬迷いましたが、ここは初志貫徹でそばにします。
こちらのお店では、芸術祭パスポートを提示すると、「おかわりそば 1人前無料サービス」の特典を受けることができます。※1回のみ
パスポート様々、Abuzaka様々です。
※「おかわりそば」はうどんではなくそばのみ。ただし、はじめにうどんを頼んで、おかわりでそばをいただくことは可能です。
注文を終え、ブッフェコーナーに向かいます。
山菜がたっぷりです♪
ふきみそが乗ったおにぎりと鴨汁、デザートには「人参のジュレ」。
これは…調子に乗ると、おかわりそばが食べれないぞ!(≧◇≦)!
メインのそばを迎えた感じはこちら!
このあとしっかり2週目のブッフェ行きましたけれども・・・^^;
土作りからこだわった自社栽培のそば品種「とよむすめ」を石臼で挽いたそば粉にふのり(海藻)でつないだ、香りと喉越しのよいそばです。
これぞへぎそば!
喉越しのよさも手伝ってか、あっという間にそばを完食。
ちなみにうどんもご紹介しておきましょう。
コシがあって、こちらも喉越しのよいうどんです。
ふきみそのおにぎりも山菜料理もうまい。人参のジュレも美味。
これで大人1,890円はかなりのお得感です。
しかも小学生550円って…さらに破格!!!
こちらのお店ではカフェメニューも充実。
「十日町コーヒー」や「地物産ハーブティー」、「そば粉のシフォンケーキ」や「蕎麦ジェラート」など。「自家製ジュース」(しそ・梅)というのも気になりますね。
ブッフェの3週目に行きたい欲望を抑え、オーダーしたのがこちら。
蕎麦ジェラート(左)と十日町コーヒー(右)
※いずれも440円(税込)
「十日町コーヒー」はなんと、へぎそばで使用している「とよむすめ」をブレンドしているそうで、さらに横山千尋氏(日本のバリスタ第一人者)によるブレンド。
温度変化によって次第に甘みが感じられるそうなのですが、ゆっくりと一口ずつ飲み進んでいくと…確かに! ほのかな甘みが出てきましたよ!
「蕎麦ジェラート」も横山氏監修。上品な甘さとほのかに感じるそばの風味がよく合います。
ランチメニューもカフェメニューも充実の「そばの郷 Abuzaka」。
おすすめです!!
そばの郷 Abuzaka
新潟県十日町市南鐙坂2132
TEL/025-755-5234
営業時間/11:00~16:00
※ブッフェランチは15:00まで
定休日/木曜日
※夜は営業していませんので、ご注意を
続いては、こちらも人気の「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」へ!
といきたいところですが、今回はここまで。
続きは続編②をご覧いただければ幸いです。