『ゆったり贅沢時間。「いいもの」「ほんもの」巡り旅』後半/関川村・新発田市
2023年05月26日
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ツアーの後半となる、二日目です。
後半の日程は次のとおり。
◇国指定重要文化財「渡邉邸」
◇王紋酒造「酒蔵リゾート 五階菱」
◇「鮨 登喜和」(昼食)
◇月岡温泉街散策
朝食をとって、荒川のせせらぎを聞いたら、出発です。
後半の日程は次のとおり。
◇国指定重要文化財「渡邉邸」
◇王紋酒造「酒蔵リゾート 五階菱」
◇「鮨 登喜和」(昼食)
◇月岡温泉街散策
朝食をとって、荒川のせせらぎを聞いたら、出発です。
豪農の館へ
関川村の中心部にあるのが、国指定重要文化財にもなっている、「渡邉邸」。豪農時代の生活を今に残す施設です。
入館すると、広大な土間が広がります。訪れたこのときは、旧暦の桃の節句に合わせ、雛人形を展示。安政5(1858)年に渡邉家九代当主が長女の初節句にあたり求めた古今雛、天保11(1829)年の雛人形、雛人形の始まりとされる紙雛などが館内の至る所に飾られていました。
廻船業や酒造業、新田開発などで富をなした渡邉家は、財政難に苦しんでいた米沢藩に幕末まで融資して、米沢藩勘定奉行格の待遇を受けたそうです。文化14(1817)年に建てられた主屋(国指定重要文化財)は、石置木羽葺屋根撞木(しゅもく)造りで、屋根には、なんと木羽20万枚と石1万5千個が使われています。
そんな渡邉邸には当時の大工さんの遊びが点在。何も知らないと、絶対に見落としてしまう……。
渡邉邸の魅力を十分に堪能するなら、絶対に有料ガイドさんと一緒に周らないと!!
ということで、今回は、渡邉邸保存会の事務局長・井浦 愼一郎さんにガイドをお願いしました。
ということで、今回は、渡邉邸保存会の事務局長・井浦 愼一郎さんにガイドをお願いしました。
極みといわれる、見事な石組み。遠州流の池泉回遊式庭園、庭匠田中泰阿弥の手が入った国指定の名勝の正しい見方も教えていただくことで、深く心に刻まれます。
渡邉邸の母屋は、約15,000個の玉石を載せた石置木羽葺屋根が特徴ですが、実はこの石、度重なる大地震にも耐え、200年間一度も落ちたことがない「合格祈願石」としても人気があるとか。土間には石が展示してあり、実際に触れることができます。受験生の方は祈願に訪れるのもいいかもしれませんね。
渡邉邸
住所/新潟県岩船郡関川村下関904
電話番号/0254-64-1002
営業時間/9時~16時
これからの新しいスタイル!体感型酒蔵リゾートへ
関川村から新発田市へ。諏訪神社の目の前にある、王紋酒造さんへ。
王紋酒造に併設された「五階菱」には、新潟の県北エリアの名物、おいしいものがズラリ。
中でも人気となっているのが、王紋酒造の日本酒が当たっちゃう「酒ガチャ」。一回500円にも関わらず、出てくる商品の最低価格もほぼ500円!?えっ、お得しかないじゃないですか。
そして、外せないのが「プロジェクションマッピング」。新発田市の米作りの歴史的背景や王紋酒造の変遷、酒造りを美しい映像で体感できます。(プロジェクションマッピング入場料:一般1,000円)
プロジェクションマッピングを楽しんだ後は、お楽しみの試飲。数々の受賞歴を誇る、王紋酒造自慢の味わいを分かりやすい解説付きで……。なんとも新しい酒蔵見学のスタイル、ぜひみなさんにも体験していただきたいです。
酒蔵リゾート 五階菱
住所/新発田市諏訪町3-1-17
電話番号/0254-22-5150
営業時間/9時~18時
全国に誇る、鮨の名店へ。
二日目のお昼は、新発田市を代表する名店「鮨 登喜和」。
現在、店を仕切るのは3代目の小林宏輔さん。新潟近海であがる魚介類にこだわり、米は新発田市産。地元の味わいを生かし切る、数々の仕事を目と耳で楽しみながら、舌でその味わいを堪能します。この日のネタを少しご紹介。
熱した金串で炙ることで旨みを引き出す「黒ムツ」。
春の味わい、「サクラマス」。
ねっとりとした食感がたまらない「南蛮エビ」。
軽く湯通しすることで旨みが増す「ととまめ」。
ラストは穴子。歯がいらないとはこのネタのためにある、そんな一貫。昼は、木、金曜限定が12時一斉スタート。13種のおまかせ握りの一本のみで、完全予約制(8,800円)。同じく完全予約制の土、日曜限定プランは11時30分に一斉スタートで、おまかせ握りと料理の全20種(16,500円)。県内外からの予約で二カ月先までいっぱいの場合もあるそうです。
※夜の営業もあり
※夜の営業もあり
鮨 登喜和
住所/新発田市中央町3-7-8
電話番号/0254-22-3358
営業時間/ 木、金12時〜 土、日11時30分~、夜18時~または19時〜(要問い合わせ)
※完全予約制
お肌しっとり!美人の湯
この旅のラストは、新潟が全国に誇る温泉街、月岡温泉街の散策です。
大正4年に開湯した月岡温泉は、全国でも有数の硫黄含有量。そのお湯は、希少な美しいエメラルドグリーンの色で、「もっと美人になれる温泉」と呼ばれ、女性を中心に人気です。
月岡温泉の名湯を100%源泉掛け流しで楽しめる足湯施設「湯足美」や源泉の試飲もできる「源泉の杜」など、無料で楽しめるスポットも点在しています。
散策の休憩に訪れたのは、2022年5月に誕生した、カヌレ&コーヒー専門店「新潟ロースト premium Canele 煎 IRU」さん。
こちらで楽しめるカヌレは、新潟のイタリアンシェフの手作り。4個(1,000円)、6個(1,400円)、10個(2,200円)の箱売りで販売しています。実は、月岡温泉では、温泉街の空き店舗や空き地のリノベーションを行い、魅力的なお店に生まれ変わらせる取り組みを実施しており、こちらのお店でなんと9店舗目。近年では、専門店巡りも月岡温泉街の醍醐味となっています。
五感が刺激されまくった、村上市、胎内市、関川村に新発田市を巡った二日間。知っているようで知らなかった今の県北エリアは、新潟県外の方にはもちろん、県内の人にも体験してもらいたいほど、魅惑的なスポットでした。今度の休みは、全国に誇る「ほんもの」の点在地、県北エリアで一泊二日はいかがですか。
カヌレ&コーヒー専門店「新潟ロースト premium Canele 煎 IRU」
住所/新発田市月岡温泉649-4
電話番号/0254-32-1101
営業時間/9時30分~18時(12時~13時は休憩時間)
定休日/毎週火・木曜日