秋葉区の大悲山普談寺に地獄を見た!/新潟市


2020年09月18日 1167ビュー
早いもので今年も秋のお彼岸がやってきます。

子どもの頃にばあちゃんから「お彼岸には地獄の釜の蓋が開いて、地獄の亡者たちも休みがもらえる」と聞いた覚えがあるんですけど、どうやらそれはとんだ迷信だったようです。

そのほかにも「悪さをすると地獄に堕ちる」とか「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」とか脅されてきたものです。

実際に地獄があるかどうかはわかりません。
…そう思っていたんですけど、そんな地獄の光景を目の前で見られる場所が、よりによって新潟市内に存在したんです。

それが新潟市秋葉区にある「大悲山 普談寺(ふだんじ)」です。

大悲山 普談寺は開山650年という歴史ある真言宗智山派のお寺で、新潟県内に33ヶ所ある霊場「越後三十三観音」のひとつです。

朝日観音堂」や新潟市指定文化財の大杉なんかもあったりする立派なお寺なのでした。



今回は普談寺の副住職で新潟県議会議員でもある小林一大さんから、いろいろなお話を聞いてきました。



真っ正面にそびえる仁王門。
左右にはもちろん力強い仁王像がにらみをきかせている…はずなのですが、こちらの仁王像はなんかゆるい(笑)。

劇画タッチの仁王像が多い中で、どちらかといえばギャグ漫画(失礼)っぽいタッチの仁王様なんです。

仏師ではなく大工さんが作った仁王像で、年の数だけ仁王様の股の下をくぐると1年間健康に過ごせるという習慣が続いていて、毎年多くの子どもたちが股の下くぐりをするのだそうです。
 
ゆるい顔をした仁王像には、子どもたちを怖がらせないようにという配慮があったのかもしれませんね。
ゆるい仁王像にほっと安心したのも束の間。


「その場所」は境内の奥の方に存在したのです。
物置小屋かと思うような建物ですが、近づいて中を覗いてみると…。


ぎゃああああーーー

地獄が!!!



このおっかなげなお婆さんは「奪衣婆(だつえば)」と呼ばれる方で、三途の川のほとりに待ち構えていて、亡者の着物をはぎ取り木の枝に掛けちゃいます。
すると、あら不思議。

生前犯した罪の重さだけ枝がしなってしまうんです。



もちろん、地獄の裁判官「閻魔大王(えんまだいおう)」もいらっしゃいます。

その右側には「人頭杖(にんずじょう)」と呼ばれる杖。
男の顔が悪を、女の顔が善を見通すという便利な道具です。

左側には「浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)」という鏡が生前の悪事を映し出します。
まるで防犯カメラみたいですね。


裁きがくだされると鬼どもによって刑罰が与えられます。

拘束されたり。
吊るされたり。
餅つきされたり。


親よりも先に死んでしまった子どもたちの堕ちる「賽の河原(さいのかわら)」もあります。
仏教では親より先に死んでしまうのは親不孝ということになるんですね。
子どもたちを見守る「地蔵菩薩」の姿も見えますが、「地蔵菩薩」は「閻魔大王」の化身とも言われてるんです。


泣きながら石を積み続ける子どもたちが悲しみを誘います。


その石を崩す意地悪な鬼たちですが、なんだかユーモラスな表情だったりして。


そんな中にある極楽はまさに心のオアシスです。
仏様たちが見守る中、蓮の池で水浴びしたりしてまるでリゾートプールか露天風呂のよう。
やっぱり極楽に行きたいですね。
普談寺にあるこのパノラマは「地獄極楽像」というもので、先代住職の時に作られた物なのだそうです。
仏教の中の地獄や極楽の教えを説く時に使われていて、地元の幼稚園や小学校の子どもたちは、ほとんどが授業の一環でこの像を見にきているのだとか。

あの世があるのかどうかは誰にもわかりませんが、お彼岸のこの機会に自分の生き方を見つめ直してみるのもいいのではないでしょうか。

大悲山 普談寺

〒956-0835
新潟県新潟市秋葉区朝日2503
0250-22-2439

この記事を書いた人
田中新之助(たなかしんのすけ)

新潟を愛する万年新米ライターです。持ち前の粘り強さで味わい深い記事を書いていきたいと思ってます。とくに観光ガイドには載っていないような、新潟の珍スポットや変スポットに力を入れて紹介していきたいです。

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