きっとまた来たくなる。味ともてなしで愛される老舗 「割烹 新多久(しんたく)」/村上市
2020年11月18日
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日本海美食旅(ガストロノミー)プレミアムレストランでは、新潟県と山形県庄内の食文化の発信をテーマに、メニューやコースとして料理提供をしている飲食店を紹介しています。日本海美食旅(ガストロノミー)を通じて、その土地の風土や歴史を感じてください!
今回は県北の城下町・村上の「新多久(しんたく)」さん。
創業150年を超える老舗割烹です。
今回は県北の城下町・村上の「新多久(しんたく)」さん。
創業150年を超える老舗割烹です。
黒塀の通りに悠然とした佇まい
観光客でにぎわう大町通りから、寺町へ抜ける安善小路へ。
黒塀が続く鍵の手の路を行くと、高い松が見え、庭のある黒壁の大きな建物があります。
慶応3年創業の割烹 新多久です。
黒塀が続く鍵の手の路を行くと、高い松が見え、庭のある黒壁の大きな建物があります。
慶応3年創業の割烹 新多久です。
市外、県外から訪れる熱烈なファンも多いという新多久。
今回その理由が分かるかもしれません!
今回その理由が分かるかもしれません!
村上は食材の宝庫
「ほとんどの食材が村上産と近隣のものです」と教えてくれたのは、5代目店主の山貝真介さん。魚や肉、野菜や発酵食品など村上は食の宝庫。それらを最高の状態でお客様に提供するのが、真介さんと弟の亮太さんです。
「村上は食材が何でもそろいますし、四季を通しておいしいものが本当にたくさんあるんですよ」と笑顔で語る亮太さん。ご自身で漁に出ることもあるそうです。
春はサクラマスや山菜、夏はアユや岩ガキ、秋は山の幸や鮭など季節の味を豊富に楽しめる村上。冬は荒波で身の締まったノドグロや、ズワイガニ、寒ブリなどが楽しめます。
また、「村上牛」や地酒も忘れてはいけませんね。
「村上は食材が何でもそろいますし、四季を通しておいしいものが本当にたくさんあるんですよ」と笑顔で語る亮太さん。ご自身で漁に出ることもあるそうです。
春はサクラマスや山菜、夏はアユや岩ガキ、秋は山の幸や鮭など季節の味を豊富に楽しめる村上。冬は荒波で身の締まったノドグロや、ズワイガニ、寒ブリなどが楽しめます。
また、「村上牛」や地酒も忘れてはいけませんね。
山貝真介さん(左)と亮太さん(右)
二人三脚でもてなす新多久の味
京都で別々に修業したのち、新多久の後を継いだお二人。
お造りや八寸などは真介さん、焼き物や煮物などの火が入るものは亮太さんが主に担当されているそうです。
自分たちの仕事を「村上の豊かな食文化をお客様にお伝えするアンカー」と表現する真介さん。
命がけで獲った魚や、丹精込めて育てた野菜のおいしさをどうやってお伝えするか、そして「村上っていいね」と思っていただけように常にお二人で考えていらっしゃいます。
お造りや八寸などは真介さん、焼き物や煮物などの火が入るものは亮太さんが主に担当されているそうです。
自分たちの仕事を「村上の豊かな食文化をお客様にお伝えするアンカー」と表現する真介さん。
命がけで獲った魚や、丹精込めて育てた野菜のおいしさをどうやってお伝えするか、そして「村上っていいね」と思っていただけように常にお二人で考えていらっしゃいます。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ料理のご紹介です。
新多久では昼・夜のコースともにリーズナブルな価格から利用できますが、遠方からのお客さんに特に人気なのが10,000円と15,000円のコースです。(いずれも税別)
今回は15,000円のコースから八寸(コースの中盤に振る舞われる山海の幸/酒のアテ)をご用意いただきました。
新多久では昼・夜のコースともにリーズナブルな価格から利用できますが、遠方からのお客さんに特に人気なのが10,000円と15,000円のコースです。(いずれも税別)
今回は15,000円のコースから八寸(コースの中盤に振る舞われる山海の幸/酒のアテ)をご用意いただきました。
思わず歓声を上げてしまいそうな、秋の庭園を思わせる大きな籠盛りです!
(横幅が60cmくらいはあります)
季節感満載でインパクトもありますね。
イチョウや紅葉は実際に新多久の庭や周辺で集めたもの。
飾りも“Made in 村上”です。
(横幅が60cmくらいはあります)
季節感満載でインパクトもありますね。
イチョウや紅葉は実際に新多久の庭や周辺で集めたもの。
飾りも“Made in 村上”です。
10年寝かせた甘酢を使った「大秋柿(甘柿)の白和え」
「原木のナメコとヒラタケのおひたし」
村上の塩で塩引きにした「鮭の酒びたし」と、柚子みそ、焼畑農法で育てられた名産の「赤カブ漬け」、そして鮭などの地魚をすり身にした「厚焼き玉子」も。
これはもう、地酒にうってつけの肴ばかりですね!
これはもう、地酒にうってつけの肴ばかりですね!
地酒はもちろん村上の2つの酒蔵「宮尾酒造(〆張鶴)」と「大洋酒造(無想など)」を取りそろえています。
地元でしか味わえないものや、珍しい銘柄もあります。
他にも、いくつかの料理例をご紹介いただきました。
地元でしか味わえないものや、珍しい銘柄もあります。
他にも、いくつかの料理例をご紹介いただきました。
(左)村上伝統の鮭料理「卵川煮(こかわに)」※「子川煮」とも
(中)サワラの杉板焼き
(右)赤カブ、ムカゴ、飛竜頭(ひろうす)の炊き合わせ
(中)サワラの杉板焼き
(右)赤カブ、ムカゴ、飛竜頭(ひろうす)の炊き合わせ
(左)鮭をすり身にして湯葉で巻いたゆば揚げ
(中)赤エビの茶椀蒸し
(右)季節の魚のあられ揚げが入ったきのこ鍋
※季節料理が基本のため、決まったコースメニューはなくその時のお楽しみとなります。
(中)赤エビの茶椀蒸し
(右)季節の魚のあられ揚げが入ったきのこ鍋
※季節料理が基本のため、決まったコースメニューはなくその時のお楽しみとなります。
大正モダンな空間でゆったりと
店内は、所々に灯明皿(とうみょうざら)の優しい明かりが揺れる落ち着いた空間。
真介さんが腕を振るう様子を見ることができるカウンターは特等席です。
お座敷などもありますが、あまりお客さんを詰め込むようなことはせず、「目の届く範囲で料理をお出ししたい」と一人一人への配慮を大切にしている真介さん。
おじゃました時にはすでに数組のお客さんがいらっしゃいましたが、皆さん口をそろえるように「本当においしかった」「また来ます」と満足気な笑顔が印象的でした。
今でいう“顧客満足度”を昔から大切にしてきた老舗の精神。
そしてそれを実現するための食材と技で村上の食文化を堪能できる新多久。
あなたも一度訪れれば、きっと再訪したくなるでしょう。
真介さんが腕を振るう様子を見ることができるカウンターは特等席です。
お座敷などもありますが、あまりお客さんを詰め込むようなことはせず、「目の届く範囲で料理をお出ししたい」と一人一人への配慮を大切にしている真介さん。
おじゃました時にはすでに数組のお客さんがいらっしゃいましたが、皆さん口をそろえるように「本当においしかった」「また来ます」と満足気な笑顔が印象的でした。
今でいう“顧客満足度”を昔から大切にしてきた老舗の精神。
そしてそれを実現するための食材と技で村上の食文化を堪能できる新多久。
あなたも一度訪れれば、きっと再訪したくなるでしょう。
割烹 新多久
新潟県村上市小町3-38
TEL. 0254-53-2107
営業時間/
ランチ 11:30~13:30 (L.O.)
ディナー 17:00~20:00 (L.O.)
定休日/水曜日(祝日は不定休)
http://sintaku.sakura.ne.jp/