新潟市の綿織物「亀田縞」工場(コウバ)に潜入/新潟市
2021年03月03日
いいね
11177ビュー
1696年(元禄9年)に袋津村を中心に木綿縞の生産を開始したのが、のちの「亀田縞」の始まりとされています。当時、亀田地域周辺では綿花の栽培が行われていて、綿花を紡いで糸にし、糸を染めてから織る先染め織物が根付き、繊維業が盛んでした。しかし戦後、和装から洋装に移り変わり需要が減少、亀田縞は1952年(昭和27年)に完全に消滅します。
そこから現在まで亀田地域で繊維業を続けていた機屋(ハタヤ)は中営機業と立川織物の2社のみ。その2社の代表、中営機業3代目、立川織物6代目が、2005年に亀田縞を復活させました。2008年には通販千趣会企画の女優・山口智子さんがプロデュース「山笑う」に取り上げられ、2014年には地域団体商標を取得、2017年にはNoism 1メンバーを起用したパンフレットや動画を制作しました。
そこから現在まで亀田地域で繊維業を続けていた機屋(ハタヤ)は中営機業と立川織物の2社のみ。その2社の代表、中営機業3代目、立川織物6代目が、2005年に亀田縞を復活させました。2008年には通販千趣会企画の女優・山口智子さんがプロデュース「山笑う」に取り上げられ、2014年には地域団体商標を取得、2017年にはNoism 1メンバーを起用したパンフレットや動画を制作しました。
地域の学校では、亀田縞の歴史についてを勉強する授業があり、子どもたちが亀田縞でミサンガを作っていたりします。もしかしたら大人よりも子どもたちの方が、地域の産業について物知りかもしれませんね。
中営機業さんの工場(コウバ)では10台織機があるうちの3台が動いていました。染められた糸を使って柄を作って経糸を組み、織機にセットして横糸を織り始めます。
布の幅は127cmで、1日で40mほど織れるそうです。織り上げた生地は加工に出して、湯通しして洋裁用の普通幅117cm〜119cmに縮めて製品にします。
手芸店で購入する布は一度水に通さないと裁縫が始められないのですが、こちらは買ってすぐ裁縫が始められますよ。
中営機業さんの工場(コウバ)では10台織機があるうちの3台が動いていました。染められた糸を使って柄を作って経糸を組み、織機にセットして横糸を織り始めます。
布の幅は127cmで、1日で40mほど織れるそうです。織り上げた生地は加工に出して、湯通しして洋裁用の普通幅117cm〜119cmに縮めて製品にします。
手芸店で購入する布は一度水に通さないと裁縫が始められないのですが、こちらは買ってすぐ裁縫が始められますよ。
こちらで着物の仕立て注文も受け付けていました。木綿の着物は単衣仕立てで、浴衣として着たり、ワンピース風に和洋ミックスで着たり、洗濯機でも洗えて手入れが簡単で楽です。
私もいつか亀田縞で着物作りたいな。お隣の福島・会津木綿の着物はもっているのですが、亀田縞はまだないんですよね。
生地のお値段はm/1800円(税抜き)からで、素材(綿麻・ガーゼ)も、柄もいろいろな種類があります。
直営の売り場では、生地はもちろん、服、かばん、小物も販売していますので、新潟のお土産にいかがですか?
私もいつか亀田縞で着物作りたいな。お隣の福島・会津木綿の着物はもっているのですが、亀田縞はまだないんですよね。
生地のお値段はm/1800円(税抜き)からで、素材(綿麻・ガーゼ)も、柄もいろいろな種類があります。
直営の売り場では、生地はもちろん、服、かばん、小物も販売していますので、新潟のお土産にいかがですか?
糸にこだわって作ったカラミ織りストール(オーガニックコットン使用)は、触った人にだけしかわからない心地よさ!綿なので夏でも冬でも一年中使用できます。これはオススメ。
他にも、服飾ブランドさんのオーダーに答えて、オリジナル柄で木綿を織っています。オリジナル柄が注文できるのですよ!機屋(ハタヤ)さんですからね。
他にも、服飾ブランドさんのオーダーに答えて、オリジナル柄で木綿を織っています。オリジナル柄が注文できるのですよ!機屋(ハタヤ)さんですからね。
立川織物さんでも工場(コウバ)見学をさせていただきましたが、織機の音が心地よいです。
織機はとても重く、設置する床(土台)がしっかりしていないといけないので、大抵はコンクリートで頑丈に作ります。コンクリートが表面だと、冷たく寒くなる工場(コウバ)ですが、こちらは床に板張りがしてあって、寒さをしのぐ構造でした。
6代目が仕事を始めた1972年(昭和47年、私の生まれ年!)にはもうあった織機。織機自体はもう作ってないし、作っていた会社もない。1986年(昭和61年)に買った新しい織機は、会社はあるけどもう生産していないそうです。
織機はとても重く、設置する床(土台)がしっかりしていないといけないので、大抵はコンクリートで頑丈に作ります。コンクリートが表面だと、冷たく寒くなる工場(コウバ)ですが、こちらは床に板張りがしてあって、寒さをしのぐ構造でした。
6代目が仕事を始めた1972年(昭和47年、私の生まれ年!)にはもうあった織機。織機自体はもう作ってないし、作っていた会社もない。1986年(昭和61年)に買った新しい織機は、会社はあるけどもう生産していないそうです。
機械織りの絣(カスリ)柄ですが、織っている途中「絣の亀甲」という柄が自然とできて、同じ布なのに模様が変わります。この部分で洋服を作ると、変化のある洋服ができるのですよ。下の画像、胸のあたりと、腕のあたりと、模様が違うのが分かりますか?
亀田で織っている綿布「亀田縞」、織機が動く限り、動かせる限り、こんなにいい木綿の生地なので残ってほしいし、もっとみんなに使ってほしい!布で遊んでほしい!
直営の売り場でも買える、生地のお値段はm/1800円とm/2000円(税込み)。手芸好き、裁縫好きのみなさま、いかがでしょうか?
直営の売り場でも買える、生地のお値段はm/1800円とm/2000円(税込み)。手芸好き、裁縫好きのみなさま、いかがでしょうか?
立川織物工場
住所 〒950-0131
新潟県新潟市江南区袋津3丁目1番52号(旧亀田町)
営業日時 平日9:00〜17:00 / 土曜・日曜・祝祭日はお休みです
連絡先 TEL 025-381-3067 / FAX 025-381-4074
おまけですが、秋葉区小須戸で作られていた木綿「小須戸縞」もあります。
何度か会った小須戸縞の最後の職人さんが、もう工場(コウバ)を閉じてしまうと聞きました。自動車メーカーTOYOTAの、昔生産していた珍しい豊田織機があるうちに、北向きの天窓から明かりさす工場を見学しておきたかったです。
2018年、機械織りではなく手織り機で受け継がれた小須戸縞は、ほほえみほのかという施設で織られています。
1週間に1時間、30cmだけ織り上がり、m/3500円(税込み)で販売しています。
昔からある技術は、できる限り受け継いでいきたいですね。
何度か会った小須戸縞の最後の職人さんが、もう工場(コウバ)を閉じてしまうと聞きました。自動車メーカーTOYOTAの、昔生産していた珍しい豊田織機があるうちに、北向きの天窓から明かりさす工場を見学しておきたかったです。
2018年、機械織りではなく手織り機で受け継がれた小須戸縞は、ほほえみほのかという施設で織られています。
1週間に1時間、30cmだけ織り上がり、m/3500円(税込み)で販売しています。
昔からある技術は、できる限り受け継いでいきたいですね。
社会福祉法人 白蓮福祉会 ワークセンター ほほえみほのか
所在地:〒956-0113 新潟県新潟市秋葉区矢代田1975番地
TEL:0250-47-5011 FAX:0250-47-8098
営業日:月-金曜日 9:00-16:00
小須戸縞・さおり織り自主生産製品販売/ほっとカフェ10-15時
立ち寄ったところ
この記事を書いた人
72年新潟市生まれ、99年結婚、夫婦二人暮らし。イラスト描きます。 読書、創作、映画、音楽、演劇、着物など、文化系多趣味で、ちょっと?鉄子。企画運営好き。 15年-18年は信州暮らし。
https://314musubiya.9nzai.net/