健康の源泉が湧く「村杉温泉」でひとやすみ。/阿賀野市


2021年03月22日 15634ビュー
こんにちは。
別れと出会いの年度末。職場や学校などで様々な変化があるこの時期。なにかと慌ただしい日々をお過ごしの方も多いのではないでしょうか。
私もその一人であり、先日腰痛を発症したライターの中林憲司です。
 
新潟県には温泉がたくさん!
「宿泊施設がある温泉地数」としては全国第3位だそうです。※平成31年3月末現在
 
自分の好みに合う温泉はどこだろう?
とお考えのアナタに、阿賀野市の五頭温泉郷「村杉温泉」をご紹介いたします。

日本最大級のラジウム温泉「村杉温泉」

磐越自動車道安田I.Cより車で約15分。新潟市街からは約40分。
五つの峰を持つ五頭連峰のふもとに泉質の異なる3つの温泉があります。
「村杉温泉」「出湯温泉」「今板温泉」この3つの温泉が五頭温泉郷とよばれており、いずれの温泉も歴史は古く、個性あふれる10軒の温泉旅館があります。
今回おとずれたところは、700年近い歴史を持つ、杉と松に囲まれた温泉「村杉温泉」。
この温泉の最大の特徴は「ラジウム温泉」であるという事。
 
湧き出る源泉にふくまれるラジウムの量は日本最大級。
「ラジウム温泉」は「放射能泉」と呼ばれますが、安心してください!安全です。 
体に悪い影響をおよぼすことはなく、むしろ免疫力のアップ、老化や生活習慣病の防止、自律神経を整えるなどの効能があります。
ラジウムを含む温泉水は入浴だけでなく「飲泉」ができる温泉水。
源泉である薬師の湯「一号井飲泉所」では温泉水を汲んで持ち帰ることができ、この日もペットボトルやポリタンクをたくさん持参した方が何人も訪れていました。
 
気になるのは、温泉水の味や匂い・・
 
飲んでみたところ無色透明無味無臭。まったく違和感はありません!
普通のミネラルウォーターを飲んでいる感覚でした。
 
温泉水を汲んでいる人にお話をお聞きしたところ、新潟市内より毎週汲みに訪れているそうで、この温泉水を使ってごはんを炊いたり、お汁などを作ったりしているとの事。
「なんだかわからねけど、健康にいいみてらっけねぇ。体の調子はいいみてら。」
と元気な笑顔で話されていました。

薬師の足湯

源泉の場所につくられた足湯施設「薬師の足湯」。
コの字型に座って足湯を利用できるようになっており15名前後が座れそうな広さがあります。
「ジェットバス」「足裏マッサージ」「ジャグジー」の3つがあり、それぞれの足湯バリエーションを楽しめます。
また、肘を置けるテーブルがあるので、足湯につかりながら読書をするのもいいですね♪
(混みあっているときは、他のお客様に配慮しましょう。)

お湯の温度は42度程度でちょうどよく、しばらく足をつけていると体全体がポカポカ。
外の気温はまだ肌寒い時期でしたが、額に少し汗がにじむほどに温まりました。
とても気軽に立ち寄れる足湯スポットです♪
薬師の足湯

薬師の足湯

「薬師の足湯」
住所:新潟県阿賀野市村杉4631
営業時間:10時~18時
料金:協力金100円

共同浴場薬師の湯

朝7時~夜8:30まで営業している村杉温泉の中心にある共同浴場。
この日は平日ということもあり混みあってはいませんでしたが、それでも次々と人が訪れていました。

残念ながら中の撮影はできませんでしたが、浴室内は雰囲気がいい木造作りの高い天井。
10名ほどが入れそうな深めの浴槽がありゆったりと湯浴みを楽しめました。

地元の人だけではなく、遠方からも湯治として訪れる人が多い「共同浴場薬師の湯」はぜひ押さえておきましょう!
共同浴場薬師の湯

共同浴場薬師の湯

住所:新潟県阿賀野市村杉3946-6
営業時間:7時~20時30分(土日祝日は、7時30分~20時30分まで)
料金:大人250円(税込)、子供150円(税込)
駐車場:あり

風雅の宿 長生館

共同浴場もいいのですが、ちょっと贅沢に温泉旅館でゆっくりくつろぎたい!
ということで、日帰り入浴が可能な温泉旅館「風雅の宿 長生館」に伺いました。
ロビーの大きな窓から広い美しい庭園の景色が目に飛び込んできました。
ここから外に出て、庭園の散歩を楽しめます。
この日ご案内いただいたのは、常務取締役の荒木善行さん。
今の時期は雪が解けたばかりで、まだ庭の整備が整っていない状態との事。
これから新緑の時期を迎えるとますます緑が増え、より美しい景観になるのだそうです。
「地元にある旦飯野神社の神主様が、ここはいい氣の佇む場所ですねと昔からおっしゃっておりました。昨年、大石の隣に気軽に触れる地元の石を祭り、しめ縄を巻き、全社員とともに祈祷していただきました。」と話す荒木さん。
さわると運気がよくなり活力みなぎってくると言われるパワーストーン。
この場所から発せられるパワーを感じてみてください!
長生館のお風呂といえば、この広い庭園大露天風呂です。
男湯女湯合わせて1,000坪の広さを誇ります。
こちらは男湯露天風呂の「白帝」。
「魚」のモチーフが温泉の中やお庭にあしらわれています。
女湯露天風呂の「彩雲」。
こちらは鶴と亀のモチーフがあしらわれています。
 
自然の中で広い温泉に浸かりながら思いっきり深呼吸をすると気分は最高♪
ラジウム温泉は入浴や飲泉だけでなく、気体を鼻や口から吸いこむ「吸引効果」が一番効果が大きいそうです。
長生館の特徴は、広い露天風呂だけではありません。
離れには3つの茶室風貸切露天風呂「森の癒し湯」「茜瓦の湯」「木里の寝湯」があり、土曜日曜祝日に限り日帰り入浴のお客様でも利用が可能です。
こちらは「森の癒し湯」。
大浴場とはまた違った森の中のプライベート空間。
枝葉がこすれあう音や小鳥がさえずる音が聞こえ、とても心が落ち着きます。
 
3つの茶室風貸切露天風呂にはそれぞれテーマがあり、全て違った景観や雰囲気を楽しめます。
「茜瓦の湯」の入り口の壁にかくれ新潟県を発見!(お分かりですか?)
職人の細かい遊び心。
お風呂だけでなく、庭園の工夫や建物のこだわりもお楽しみいただけます。
長生館には「温泉入浴指導員」が8人、「温泉ソムリエ」が6人おられ、温泉のたしなみ方を教えてくれます。
一般的な温泉のたしなみ方だけでなく、村杉温泉の「ラジウム温泉」についても詳しくお聞きできます。
村杉温泉にまつわるお話を聞けば、さらに温泉を楽しめること間違いなし!
大露天風呂に、小さく囲われた場所があるのがお判りでしょうか?
小さい浴槽の方には26度の源泉がそのまま注がれているんです。
(え?26度?・・ほぼ水の温度ですよね?でも温泉だから・・大丈夫??)
 
恐る恐る入ってみると・・
 
やっぱり冷たい!
想像を裏切らない冷たさでした。笑
 
温泉ソムリエでもある荒木さんの説明によると、42度の温かい温泉(大きい方)で体を温めたあと、源泉26度の方に入るということを繰り返す「交互浴」をすることで血行がよくなる効果があるそうです。
たしかに26度の源泉は最初は冷たく感じるのですが、しばらく入っていると徐々に温かく感じてきました。
 
「体の芯まであたたまり、いつまでも体がポカポカするのがこのお湯の特徴です。」と荒木さん。
確かに!入ってみて一番感じた事が、いつまでも続くポカポカ感。
これもラジウム温泉の効果でしょうか!?

「風雅の宿 長生館」の多彩な温泉を是非ご堪能ください。
風雅の宿 長生館

風雅の宿 長生館

「風雅の宿 長生館」
住所:新潟県阿賀野市村杉4632-8
お問い合わせ:TEL 0250-66-2111
ホームページ:https://www.chouseikan.co.jp/
※詳しい情報は、ホームページをご確認ください。

村杉温泉の立ち寄りグルメ「川上とうふ店」

「薬師の足湯」→「共同浴場薬師の湯」→「風雅の宿 長生館」と湯めぐりを楽しみました。
そして最後にもう一か所だけ立ち寄りたかったところがコチラ。
 
村杉温泉共同浴場から徒歩3分の場所にあるお豆腐屋さん「川上とうふ」。
昭和4年の創業以来、豆腐の製造・販売をおこなっておられ「手づくりの味」にこだわるお店です。
定番商品の「もめん豆腐」は、県内のスーパーにも広く流通していてよく目にするお豆腐。
他にも人気の「おぼろ豆腐」などいくつかの種類の商品を製造・販売されています。
店内に入ると、さっそく試食のお豆腐を出してくださいました。(うれしい!)
製造されているお豆腐は4種類の大豆を使用し製造。
色がちがう大豆から4つの商品を販売されています。
・白豆(エンレイ)をつかった「もめん豆腐」「おぼろ豆腐」。
・青豆をつかった「五頭のしずく」
・黒豆をつかった「極上黒豆とうふ」
・紅豆をつかった「越後おとめちゃん」
それぞれ味も食感ちがうこだわりのお豆腐。全部気になりますね!
「五頭のしずく」(380円・税込)を購入しました。
青豆をつかったおぼろ豆腐。
こちらの商品は店頭販売でしか手に入らない限定商品です。
テイクアウトだけではなく、お店で出来立てのお豆腐を食べることもできます!
名物「おぼろ豆腐」をいただきました。見た目が美しい!
「あれ?豆腐ってこんなに甘かった??」
ふだん何気なく口にしていたものとは全く違う「大豆の甘さ」を感じました。
とても健康的な甘さにどんどん箸が進み、あっというまに一丁ペロリと完食。
 
食べるほどにどんどん健康になりそうな手づくりにこだわったお豆腐。
村杉温泉にきたら、是非立ち寄ってみてください!
川上とうふ

川上とうふ

住所:新潟県阿賀野市村杉温泉4589
営業時間:8:00~18:00(日曜・祝日 7:00~18:00)
定休日: 年中無休
お問い合わせ:TEL 0250-66-2155

新潟県には温泉がたくさんありますが、各地の温泉は多種多様。
その中でも日本最大級のラジウムの量を誇るラジウム温泉の「村杉温泉」は、気軽に日帰り入浴が楽しめて、さらに美味しく健康的な「食」を堪能できる温泉地でした。
年度末の疲れを癒し、新年度への英気を養いに、村杉温泉を訪れてみてはいかがでしょうか?

今回おとずれた場所

この記事を書いた人
中林 憲司(なかばやし けんじ)

1978年新潟県加茂市出身。サラリーマンからライター&ブロガーに転身し第二の人生をスタート。愛する新潟と人生を探訪中。