4年ぶりに復活した、にいがた酒の陣に行ってきた!/新潟市


2023年04月16日 6652ビュー
新型ウイルスの関係から中止やスタイル変更を行なっていた、にいがた酒の陣。新潟清酒の祭典が4年ぶりに帰ってきました!ということで、新潟清酒を愛してやまない身としては行かないという選択肢はない!と、事前にチケットを購入。3月11日(土曜)、12日(日曜)の両日、それぞれ午前と午後に各回3,000名限定で行われた酒の陣に参戦してきました。
僕が行ったのは、12日の午前の部。開場は10時の予定で、試飲のスタートは10時30分開始予定というのが、事前に公開されていたスケジュール。3,000名と定員が限られ、これまでに比べたら、規模は縮小したと言っても、そこは新潟清酒好きたちが一堂に会する酒の陣、ある程度の余裕を持って会場入りしたいところ。
 
現在、改築中のJ R新潟駅に到着したのは、8時20分ごろ。ここから会場となる朱鷺メッセまで徒歩で行きます。
景色を見ながら、会場の朱鷺メッセへ。県外からいらっしゃった方にはホテル日航新潟の目の前にあるフォトスポットでの記念撮影をおすすめします。
会場となるのは、朱鷺メッセのウェーブマーケット。入り口につながる通路・エスプラナードには、にいがた酒の陣の門。あぁ、この光景です!到着した8時40分ごろには早くも通路に多くのお客さんが並んでいました。
先頭の方は8時前から並んでいたとのこと。やはり4年ぶりの開催。楽しみにしていた人が多くいたのだと実感します。
開場し、中へ。これまでよりも蔵元ブースの間隔がやや広く取られている印象でした。また、一度に会場に入れる人数を制限したことで、ぶつかることもなく、移動も容易になった印象です。
入場時にもらえるのが、この穴の空いた段ボール。これは復活酒の陣から加わったニューアイテム。
この穴に蔵元ブースでもらえる、あるものを入れます。
まず訪れたのは、旧栃尾にある越銘醸さん。21%までお米を磨いた「壱醸21」をはじめ、すっきりとしていながらも米の旨みを感じられる銘柄が人気の蔵元です。
感染症予防の観点から、おちょこに一回ずつお酒を注ぐスタイルから、プラカップにお酒を注いだものを提供する試飲スタイルに変更。試飲したい銘柄を伝えて、そのプラカップをもらって、段ボール穴に入れて、持ち運ぶ形になりました。
最初こそ、戸惑いはありましたが、すぐに慣れました。段ボールに親指を入れて使うのですが、イメージは絵を描く時に使用するパレット。こうすることで、安定してお酒を運ぶことができました。
しばらくすると、ステージで「2023 Miss SAKE 新潟」のトークショーが始まりました。
左が「2023 Miss SAKE 新潟」準グランプリの木下美南さんで、右が「2023 Miss SAKE 新潟」のグランプリを受賞した佐藤萌香さん。Miss SAKEとは、伝統ある日本酒と日本文化の魅力を日本国内外に発信する美意識と知性を身につけたアンバサダー(親善大使)。グランプリの佐藤さんは、新潟代表として、23年6月23日(金曜)に京都で行われる予定の「2023 Miss SAKE 最終選考会」に参加されるそうです。ぜひ、酒の国からグランプリが出てほしいものです。
 
会場で目を引いたのが、これまでとは異なるスタイルに順応する蔵元の多さ。その中でも気になったものをいくつか紹介します。
こちらは、すっきりとした後味が魅力の、辛口の酒が人気の阿賀町の麒麟山酒造。ブース前で試飲用のお酒を提供する際に使用しているのが、木を切り出し、作ってきたという自家製のサーブ板。それぞれの銘柄ごとに板は用意され、お酒をプラカップに注ぎ、板にセットする人、セットされたものを持ち、お酒の説明をする人と役割を分担することで、自社の味わいを説明しつつも、試飲待ちを作らないという飲み手思いの対応をされていました。
こちらは、しっかりとした米のうま味を感じさせる酒質が評判な、妙高市の鮎正宗酒造のブース。ここで使っていたのは、手の消毒の際に見るような形状の機械。これがすべての試飲用一升瓶に取り付けられています。
プラカップを近づけると、センサーが察知し、自動で適量のお酒が注がれます。蔵の方曰く「こうすると、注ぐ行為自体にアミューズメント性が生まれて、お客さまも飽きられない。そして何より、私たちはお客さまとの会話に専念できます」とのこと。確かにいい試みだと感心しました。
こちらは、新発田市にある王紋酒造さん。若いときから数々の賞を受賞している田中杜氏(写真右)が醸す味わいは、スタンダードな新潟らしい味わいから、20代女子に向けた、トレンドの味わいまで実にバラエティ豊か。
こちらは、小さな規模ながらも、しっかりと丁寧に醸す味わいで全国的に人気の弥彦酒造さん。
猪又酒造さんで外せないのが、毎年2月22日に発売となる「サビ猫ロック」シリーズ。酒質の異なる「赤サビ」と「黒サビ」の飲み比べを楽しみにしている日本酒ファンは数多い。
佐渡の北雪酒造さんには、ラジオパーソナリティの立石さんも!すっきりとキレイな味わいは、多くの左党を魅了し続けています。


あっという間の2時間30分。
全80のブースはお客さんにあふれ、笑顔もあふれていました。
次回開催の際には、また新しい状況下となっているかもしれません。
それでも今回の酒の陣を通して確信しました。
新潟が誇る日本酒をみんなで、笑顔で楽しむ、このイベントはすでに新潟の文化になっている。ずっと続けていただきたい、大切な財産だと。
 
次回も必ず参加したいと思います。皆さんもぜひ!

朱鷺メッセ

この記事を書いた人
コジマタケヒロ

暮らした場所は、東京→新潟→京都→新潟。エリア情報誌の元編集長。
日本酒、サッカー、おいしいもの大好きのフリーライター。