トリエンナーレ以外の年も楽しめる!大地の芸術祭「2023年の越後妻有」/十日町市・津南町
その大地の芸術祭ですが、今年も4月から11月まで通年プログラム「2023年の越後妻有」が開催され、多くの作品が公開されています。中には新企画展、新展開のものもあるので、昨年トリエンナーレに参加した方も、楽しめる内容になっていますよ。
では早速行ってみましょう!
磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]
作家の磯辺行久さんは、越後妻有の大地を可視化するというテーマを掲げ、2000年の第1回のトリエンナーレから、ずっと参加し続けている作家です。
かつての信濃川の川筋を約600本の黄色い旗で再現した「川はどこへいった」など、まさに大地そのものをアートとして、地域に根ざした作品を発表してきました。磯辺さんの芸術祭参加作品を年代順に辿ることができます。
2階の展示コーナーでは、その杭が実際にどのように使われたのかが分かる展示があるので、ぜひ見比べてみてください。
ほかにも「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」の田島征三さん、写真界のレジェンド・森山大道さんなど、ビッグネームの作品がずらりと並んでいます。
磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]
住所:十日町市角間未1528-2(清津峡渓谷トンネルのすぐそば)
期間:2023/4/29~11/5の土日祝
開館時間:10:00-17:00(10・11月は16:00まで)
料金:一般500円、小中250円(常設作品含む)
越後妻有「上郷クローブ座」
2012年に閉校になった旧津南町立上郷中学校が、15年の芸術祭からパフォーミング・アーツの拠点に生まれ変わりました。
ここには鑑賞者が実際に参加者となって、楽しめる展示が待っています。タイトルはずばり「農具は楽器だ!」。手掛けたのは「岡淳+音楽水車プロジェクト」です。プロジェクトを率いる岡さんはプロのジャズミュージシャンです。
こちらの楽器は昨年のトリエンナーレでは津南中等教育学校の体育館などに展示され、生徒たちと一緒に音楽を奏でるライブイベントも行われました。
(上の写真は2022年のもの)
越後妻有「上郷クローブ座」
住所:津南町上郷宮野原7-3
期間:2023/4/29~11/5の土日祝
開館時間:10:00-17:00(10・11月は16:00まで)
料金:4/29~7/28:一般400円、小中200円(上郷クローブ座)/7/29~11/5:一般600円、小中300円(上郷クローブ座+香港ハウス)
ギャラリー湯山
運営の中心となっているのは、1960年代から70年代にかけて活動していた前衛美術グループ「新潟現代美術家集団GUN」の前山忠さんです。
7月から11月にかけて3本の企画展が予定されています。6月の企画展同様に、ギャラリーの外に見える松之山の自然そのものも、アートに取り入れたダイナミックな作品も展開されるようです。こちらも楽しみですね。
ギャラリー湯山
住所:十日町市松之山湯山446
会期:7/8~7/30/8/11~9/24/10/7~11/5の土日祝
開館時間:10:00-16:00
料金:共通チケット、もしくはギャラリー湯山個別鑑賞料(一般300円、小中学生150円)
黄金の遊戯場
黄金の遊戯場
住所:十日町市松代2061
期間:2023/4/29-11/5の土日祝
開館時間:10:00-17:00(10・11月は16:00まで)
料金:共通チケット、または個別鑑賞券一般300円、小中150円
鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館
鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館
住所:十日町市真田甲2310-1
期間:2023年4/29-11/27(祝日を除く火・水曜休館)
開館時間:10:00-17:00(10・11月は16:00まで)
料金:共通チケット、または一般800円 小中学生400円
お楽しみグルメ情報
まずは越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)1階コミュニティスペースに期間限定オープンのカフェから「TSUMARI BURGER」で、季節ごとに内容が変わります。こちらは夏メニューの「妻有ポークとかぐら南蛮タルタルのダンプリングバーガー」です。
新企画やイベントが続々
動画、画像、テキストデータなど、これまでに収集した顧みられることのなかった死蔵データを、アート作品として一挙公開。さらに、死蔵データ買い取り企画も行われるそうです。おそらく大地の芸術祭史上初となる内容の企画展です。
果たしてどのような盛り上がりを見せるのでしょうか。
絵本と木の実の美術館では、昨年惜しくも亡くなったおおたか静流さんと、田島征三さんによる展覧会「シズリン!いつまでもここにいてね- Ohtaka Sizzle with Ehon to Kinomi-」が、奴奈川キャンパスでは奴奈川の空を体験する「上を向いて歩こう」が行われます。同キャンパスでは10月に「おにぎりのための運動会!」も開催予定。
それにしても、本当に何回行っても楽しめるのが「大地の芸術祭」だと、しみじみ実感しました。
共通チケット
すべての作品を1回ずつ鑑賞できる。(2回目のみ、共通チケット提示で個別鑑賞料金半額)
※一部対象外作品あり
一般(高校生以上) 2,500円
小中学生 1,000円
小学生未満 無料
販売・有効期間
2023年4月29日〜11月5日
大地の芸術祭「2023年の越後妻有」
長岡市のリバティデザインスタジオで、夫とともにグラフィックデザインやコンテンツ制作を行う。アート、映画、文学、建築、カフェ巡り、旅行、可愛いものが大好き。ウェブマガジン「WebSkip(https://webskip.net/)」も細々と更新中