村上新発田エリアの郷土料理に満たされる旅へ~新潟ローカルガストロノミー~


村上伝統の食文化を支えている鮭料理や、地元のお母さん達が作った郷土料理、老舗のお饅頭店などからはどこか懐かしさを感じ、その土地の歴史や暮らしに想いを馳せます。
村上・新発田の郷土料理へ満たされる旅を、ぜひご堪能ください。
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千年鮭 きっかわ
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村上で育まれた唯一無二の鮭文化を伝え継ぐ、鮭の加工製造・販売店です。素材にこだわり、化学調味料などを一切使わずに、天然素材で手間暇かけて作る昔ながらの製法を受け継いでいます。築130年の村上の典型的な町屋は国登録有形文化財で、天井の梁からおよそ1,000尾もの鮭が吊り下がる光景には圧倒されること間違いなし。店内では鮭文化に関する詳しい説明を聞くこともできます。
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越後村上鮭塩引き街道
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村上では、冬になると民家の軒先に塩引き鮭が吊るされる光景が風物詩となっています。
武家社会での切腹を避けるため、お腹につなぎ目を残す「止め腹」という切り方をすることや、首吊りを連想させないために頭を下にして吊るすことは、古くよりこの地域を救ってくれた鮭への慈しみから。
村上の湿気を帯びた寒風は鮭の低温発酵に最適であり、鮭のタンパク質がアミノ酸の旨み成分へと変化して、熟成された独特の風味が生み出されます。
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千年鮭 井筒屋
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越後村上鮭塩引き街道を散歩した後は、昔ながらの鮭料理専門店にて村上ならではの鮭づくしランチへ。鮭の命を尊び、決して粗末にしてはならないという想いから、村上では100種類以上もの鮭料理があるといわれています。
千年鮭きっかわ 井筒屋では、国の登録有形文化財に登録されている建物で、さまざまな調理法を駆使して、鮭の頭の先から尾まで余すことなく提供しています。
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山上染物店
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村上市は北限のお茶処。江戸時代から360余年の歴史がある山上染物店で、村上茶を使った北限の茶染体験を楽しむことができます。絞り染めハンカチや、数種類の伝統柄から選んで色挿しができる型染フレームは旅の思い出にぴったり。
さらに山上染物店は、間口が狭く奥行が長い作りになっている城下町特有の町屋で、国の登録有形文化財に登録されており、体験の合間には町屋の説明を聞くこともできます。
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茶寮カネエイ
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明治元年(1868年)創業の村上茶の老舗・冨士美園内のカフェ〈茶寮カネエイ〉でひと休みして、お土産を購入。村上のお茶は、厳しい冬の気候と積雪による香り高くまろやかな味わいが特徴です。茶寮カネエイで、手間暇かけてできた茶葉の香りをじっくり堪能しましょう。甘味も楽しむことができ、ドライフルーツと洋酒に漬けた村上牛が入ったオランダカステラをはじめとした珍しいスイーツに出会えます。燕三条の急須や村上木彫堆朱の茶たくなど、県内産にこだわった茶器も必見です。
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割烹 千渡里
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村上の海・川・山でとれる、季節ごとの旬の食材や地酒を活かした料理を提供する老舗割烹で夕食。メニューは、四季折々の新鮮な魚介からA5ランクの村上牛まで豊富に取りそろえており、村上ならではの食を味わうことができます。中でも旬のはらこを心ゆくまで堪能できる「鮭はらこ丼」は絶品。村上の方言でイクラを意味するはらこは、素材の味を生かした上品な味わいに仕上げており、セットにはお味噌汁やお漬物がつきます。
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瀬波温泉 くつろぎの宿 旅館 静雲荘
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瀬波温泉は、明治37年(1904年)石油掘削中に熱湯が噴出したのが始まりで、その豊富な湯量と別名「熱の湯」といわれる95度の熱さを誇ります。そして日本海を一望できる全国屈指のロケーションは風光明媚。昭和12年(1937年)に瀬波を訪れた歌人・与謝野晶子はわずか二日間の滞在にも関わらず45首の歌を詠み上げたといわれています。
旅館 静雲荘では、大浴場はもちろん、客室専用露天風呂を備えたお部屋もあり、瀬波温泉のなかでもひときわ静かに、ゆったりと過ごすことができます。
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六斎市
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おしゃぎり会館前の小道で、毎月6回(2と7のつく日)開催されることから名付けられた六斎市の雰囲気を味わいます。大正8年(1919年)に始まった100年以上続く歴史ある市場で、約40店の露店が旬の新鮮野菜、山菜、魚介類、特産品、生花、日用雑貨などをそろえており、「村上の台所」として買い物客で賑わっています。昔ながらの温かい雰囲気や市場でのやりとりを楽しみましょう。
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村上木彫堆朱
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新潟県の伝統的工芸品である「村上木彫堆朱」とは、木地に彫刻を施し、その上に漆を塗り重ねたもので、朱漆のものも黒漆のものも総称して村上木彫堆朱と称します。村上木彫堆朱会館では、堆朱の製作工程や歴史について職人から学び、世界にひとつだけのマイ箸作り体験ができます。職人の丁寧な指導を受けながら、彫刻刀を使って、細かな絵柄を楽しく彫りましょう。
また、会館には堆朱の資料や作品が展示されており、歴史や文化を詳しく聞くことができます。
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鮨友
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厳選された村上牛と、仕入れ先にこだわったとらふぐ料理が絶品のお店。自慢のふぐ料理は、薄く透けた美しい身で、淡白な旨みが口の中に広がります。本格焼酎をはじめとした各種お酒とともにご堪能ください。お一人様から団体まで、さまざまなシーンで利用できるのも魅力の一つ。村上市で50年以上に渡り愛されてきた名店にて素敵なひと時をお過ごしください。ご利用の際は4日前までに予約が必要です。
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「大洋盛」 常設展示場「和水蔵(なごみぐら)」
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地元村上の恵み、風土、そして心意気が息づく大洋酒造を見学し、酒器や酒造りの歴史について学びます。数ある種類の中でも特におすすめは「大吟醸大洋盛」。新潟県開発米「越淡麗」を100%使用し、水は地下30mの自家井戸から汲み上げた井戸水で、地元出身の蔵人によって醸されています。展示場では試飲(有料)も可能で、ここでしか飲むことのできない「蔵出し原酒」も味わうことができます。旧仕込み蔵への見学は予約が必要です。
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野澤食品工業
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新潟ガストロノミーアワード2023・特産品部門30を受賞した二年熟成醤油「ふたなつ」の製造所見学とお土産購入。約200年前に創業した野澤食品工業は、代々伝わる木樽を用い、昔ながらの製法で手作りの味噌と醤油を作り続けています。その中でも二年熟成醤油「ふたなつ」は、他の醤油と違い1年半〜2年(夏を2回越す)の長い月日をかけて出荷され、香りの高さと旨味が特徴の一品です。
また、店舗兼主屋が国の登録有形文化財に登録されており、製造所見学をしながら、歴史ある建物を満喫することができます。
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乙宝寺
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乙宝寺は、奈良時代に聖武天皇の勅願により、インド僧バラモン僧正(ボーディセーナ)と行基菩薩が北陸一帯の安穏を祈って開山した寺院。「今昔物語」や「古今著聞集」などには、乙宝寺にまつわる記述があります。真言宗智山派の寺院で、元和6年(1620年)に村上城主が建立した三重塔は、純和様建築で国の重要文化財に指定されています。春には桜、秋には鮮やかな紅葉など、季節ごとに違った趣を感じることができます。
乙宝寺門前にある「乙まんじゅうや」に観光ガイドを依頼すると1,200年以上の歴史を誇る乙宝寺の境内に建ち並ぶ建物などを楽しく解説してもらうことができます。
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乙まんじゅうや
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江戸時代から200年以上の歴史をもつ老舗おまんじゅう店でひと休み。「乙まんじゅう」は糀とモチ米が原料で、芳純な吟醸酒のような風味は乙宝寺参拝者にも大人気。酒まんじゅうの中では新潟県最古の歴史を持ち、越後三大酒まんじゅうの一つといわれています。米粉パン粉をまぶして揚げた「揚げまんじゅう」も人気の一品で、注文してから揚げてくれるので出来立てをいただくことができます。乙宝寺の観光ガイドも可能です。
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風雅の宿 長生館
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開湯700年の歴史と、全国でも指折りのラドン含有量を誇る村杉温泉。効能豊かなラジウム温泉を、県内最大級の大露天風呂で満喫することができます。新緑や紅葉など、四季折々の景色に癒されること間違いなしです。日本海の海の幸や五頭山の恵みなど、地産地消と旬の食材にこだわった美味しい料理の数々も堪能しましょう。
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道の駅 「あがの」
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「食べることは、生きること。」というコンセプトの通り、季節の野菜や地域の特産品など色んな切り口で阿賀野市の「食」が楽しめます。旬の枝豆や茄子などの農産物、素材の味を生かした飲食メニュー、阿賀野市産の牛乳を使ったスイーツなど、おいしいものが勢ぞろい。また、小さな子どもが思いっきり遊べるふかふかの芝生広場や遊具が充実しているほか、室内のプレイルームなどもあり、子ども連れで遊ぶにも最適です。
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瓢湖水きん公園
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白鳥の渡来地として全国的に有名で、ラムサール条約登録湿地でもある「瓢湖」で白鳥観察。昭和29年(1954年)、故吉川重三郎氏が日本で初めて野生の白鳥の餌付けに成功したことで注目を浴び、「水原のハクチョウ渡来地」として国の天然記念物に指定されました。白鳥たちはシベリアから訪れ、時間になると「白鳥おじさん」による餌付けが始まります。真っ白な白鳥たちが集まり飛び立つ様子を見ていると、おとぎ話のワンシーンを見ているような感覚になります。
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最上屋
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100年以上の歴史を誇る老舗菓子店でお土産購入。有名な椿餅は、スタンダードな白と、新潟名物ぽっぽ焼きのように黒糖を使用した黒の2種類があります。見た目とともに、素材もシンプルで、使用するのは小麦粉、上新粉、砂糖の3つの材料のみ。口にすると、もちもちの食感に、優しい甘みが広がります。阿賀野市の郷土民芸品「三角だるま」をモチーフにした最中など、地元ならではの可愛いお菓子もお忘れなく。
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湖と菓(ことか)
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瓢湖近くの洋菓子屋へ立ち寄り。白鳥をイメージした可愛いロゴがお店の目印です。2023年の秋にオープンしたばかりで、クオリティーの高いスワンシューはぜひ目と口で楽しんでください。
また、見た目の美しさだけではなく地元の材料にもこだわっており、ブランドイチゴ「越後姫」など季節のフルーツを使ったジャムなども豊富に取りそろえています。
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手紙
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新潟ガストロノミーアワード2023・飲食店部門100を受賞したレストランでランチ。豊かな自然を有する新発田市で生まれ育った総料理長の技と感性により、地元食材の魅力を最大限に引き出した日本料理を提供しています。本格的な日本料理の数々をリーズナブルな価格で楽しめることも嬉しいポイント。店名には、手紙のように“想いを込めて大切な人に届ける”という願いが込められています。真心のこもった料理とともに、上質な時間を過ごしましょう。
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坂上ぶどう園
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果物栽培が盛んな聖籠町でぶどう狩り。聖籠町は、海岸線に沿って広がる砂丘丘陵と山々に囲まれた緑豊かな美しい町で、古くより砂丘地という特色を活かした果樹栽培が盛んなため、「果樹の町」といわれています。坂上ぶどう園では、除草剤を一切使用せず、低農薬で有機栽培を行っているため、安心安全なぶどうを味わうことができます。また、種類豊富なぶどうを栽培しているため、訪れる時期によって様々なぶどうに出合えることも魅力です。