【祝・佐渡島の金山 世界文化遺産登録決定】電動アシスト自転車で行く、金山のまち・相川を満喫のサイクリング旅/佐渡市


2024年12月11日 268ビュー
2024年7月に世界遺産となった「佐渡島の金山」。
連日多くの話題で盛り上がり、賑わいをみせています。

今回私も佐渡島へ約15年振りに行き、金山のまち・相川でサイクリング旅を満喫してきました。
佐渡汽船のカーフェリーに乗船するのも、15年振りでワクワクドキドキ!
乗り物好きな私、船旅が楽しみで仕方ありません。

「ときわ丸」に乗船して、新潟港ー両津港2時間30分の船旅に出発です。
皆様は船旅の楽しみといえば、何を思い浮かべますか?

景色を眺めたり、旅に備えて休んだり…様々な過ごし方ができますが、私のお勧めの過ごし方を紹介します。
新潟ー両津航路のカーフェリー船内にはスナックコーナーがあり、食事やお酒などが楽しめます。

今回は気になっていた「佐渡牛乳使用のソフトクリーム」をいただきました。

ミルク感たっぷりでなめらかな味。海を見ながら食べると、更に美味しく感じます。

他にもごはんが佐渡の形をした「佐渡島カレー」や、佐渡産の海藻・ながもを使った「ながもそば」など、気になるメニューがたくさんあるので、ぜひお立ち寄り下さい。

【佐渡汽船 新潟ー両津航路カーフェリー】スナックコーナー「麺処ときわ」「麺処おけさ」

*場所   カーフェリーときわ丸・おけさ丸船内 3階
*営業時間 9時〜18時
新潟発→6時発・19時30分発 両津発→5時30分発・19時30分発は営業をしていない場合があります。
詳しくはホームページでご確認下さい。

船旅の思い出として活用したいのが、船内案内所で貸出をしているカーフェリーをモチーフにしたかぶりもの。
その名も「かぶり丸」
カーフェリーのかぶりもの?!と思うかも知れませんが、船の形を忠実に再現しており可愛い!

他にも船長がかぶる白い帽子も借りられ、乗船記念としてお子様はもちろん、大人も楽しめます。

【佐渡汽船 新潟ー両津航路カーフェリー】船のかぶりもの貸出

*貸出場所   新潟ー両津航路 カーフェリーおけさ丸・ときわ丸船内案内所
*貸出料金   無料
*使用可能時間 1組10分程度(時間厳守)
*使用可能箇所 原則3階エントランス(室内)のみ ※先着順で、予約はできません。

新潟ー佐渡は橋が架かっていないのに国道?!

新潟市ー佐渡市ー上越市を結ぶ国道350号線は、佐渡汽船航路の新潟港ー両津港・小木港ー直江津港が海上区間として設定されている珍しい国道。

船内にも案内があり、海上の国道を渡り佐渡に行くと思うとワクワクです。
徐々に佐渡が見え、あっという間に両津港へ到着。

島内移動はレンタカー・路線バスなどがありますが、今回私は路線バスで相川へ向かいました。
佐渡島は1周約280km、面積は約855k㎡で東京23区の約1.4倍の広さ。

風光明媚な海岸線や、歴史あるまちなみを巡るサイクリング旅にぴったりの島であり、国際トライアスロン大会なども行われる日本有数のサイクリングの聖地でもあります。

島内には、レンタサイクル拠点施設が両津地区・小木地区・相川地区にありますので、交通手段としての利用やサイクリング目的など、佐渡島に着いてから自転車を借りる方も気軽に利用できます。
今回は、島内で様々な現地体験プランを実施している「サドベンチャー!」で2024年9月〜10月に実施した、「1日1組限定!金山の歴史的まちなみを名物ガイドと一緒に電動アシスト自転車で巡ろう♪」に参加した様子をレポートします。
今後同プランの開催は未定ですが、相川地区のサイクリング旅の参考にしていただけたら嬉しいです。

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット①】佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」

今回は相川地区のサイクリング拠点施設である、相川観光案内所(佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」内)で自転車をレンタルしました。
金山の繁栄により栄えた相川には、現代も数多くの史跡や歴史的なまちなみが残されています。

きらりうむ佐渡は、金山の玄関口として価値や魅力を伝える施設であり、ガイダンスシアターでは映像や模型を用いて金山を詳しく学べます。

サイクリングマップや資料も充実していますので、出発前の事前勉強にお立ち寄り下さい。

佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」

*住所   佐渡市相川三町目浜町18番地1
*電話番号 0259-74-2215
*開館時間 8時30分〜17時(展示室最終受付 16時30分)
*休館日  年末年始(12月29日〜1月3日)
*入館料  無料(展示室観覧は有料)
      展示室観覧料 大人300円・小中学生150円

ガイダンスシアター見学後、レンタサイクルの受付を済ませ、自転車の操作方法を確認します。

自転車は全てが電動アシスト付き。坂道が多い相川のサイクリングも軽々と進めます。
館内にコインロッカーがあるので荷物を預け、タオルや飲み物など最小限の荷物だけ持ち、軽くストレッチも行い出発準備完了。(荷物を入れる小さいバッグが自転車に付いています)

では、史跡 佐渡金山へ向けて、相川サイクリング旅、出発です!

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット②】良寛母の生家跡

まずは、良寛母の生家跡へ。出雲崎の僧侶・良寛の母が生まれたのが相川であり、その歴史を物語っています。

良寛母の生家跡

*住所 佐渡市相川大間町53

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット③】北沢浮遊選鉱場跡

昭和前期、佐渡鉱山から採れた鉱石の処理場として建てられた施設であり「東洋一の選鉱場」とも呼ばれます。

現在もその姿を残し、大きさに圧倒される話題のスポットです。

北沢浮遊選鉱場跡

*住所   佐渡市相川北沢町3-2
*電話番号 相川観光案内所 0259-74-2220

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット④】史跡 佐渡奉行所跡

​​金銀鉱脈の発見で佐渡は江戸幕府の直轄領となりました。こちらは佐渡一国を治めて金銀山を管理するため、相川に置かれた奉行所を復元した施設です。

金銀山の管理と行政・司法を行う役所(御役所)と、金や銀を精製する工場(寄勝場 よせせりば)を見学できます。

史跡 佐渡奉行所跡

*住所   佐渡市相川広間町1-1
*電話番号 0259-74-2201
*開館時間 8時30分~17時(最終受付16時30分)
*休館日  年末年始(12月29日~1月3日)
*入館料  大人500円・小中学生200円(団体15名以上は2割引)

途中坂道が続きますが、電動アシスト自転車なので楽チン。

上の写真の場所は、鉱石を運搬する為に設置された鉱車の軌道(トロッコ道)跡のトンネルです。
佐渡にトロッコが走っていたと思うとワクワクし、歴史とロマンを感じます。

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット⑤】金山第3駐車場

しばらく進むと大きな駐車場が見え、壮大な採掘跡を残す佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」を望めます。

山の真ん中が割れて見えるのは、巨大な金銀鉱脈を人力で掘り進むうちに山がV字に割れたためです。
山頂部の割れ目は幅約30m・深さ約74mに達し、遠くから見てもその大きさに圧倒されます。

金山第3駐車場

*住所 佐渡市相川嘉左衛門町

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット⑥】史跡 佐渡金山

金銀山400年の歴史を伝える施設「史跡 佐渡金山」へ到着。

佐渡金山の歴史に触れ、体験などを通じて学べる施設です。

当時の採掘作業を再現した展示や、金塊に触れて本物の金の重さを体験する事などができます。

また、併設の売店には金山ならではの商品も多数取り揃えられており、佐渡金山名物・金箔ソフトクリームも味わえます。

史跡 佐渡金山

*住所   佐渡市下相川1305
*電話番号 0259-74-2389
*営業時間 8:00~17:30(4月~10月)、8:30~17:00(11月~3月)
*最終受付 宗太夫坑 17:00(4月~10月)、16:30(11月~3月)
      道遊坑 16:30(4月~10月)、16:00(11月~3月)
*入場料  宗太夫坑、道遊坑それぞれ 中学生以上1,000円・小学生500円(団体20名以上は1割引)
      ※2つの坑道に入場できる共通券も販売されています。

※2024年4月〜金塊取出体験は中止。ケースの中で金塊を触る事ができます。

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット⑦】金山第5駐車場(大切山坑)

史跡 佐渡金山から更に400m程、坂を登った場所「大切山坑」の入口・金山第5駐車場へ。

史跡 佐渡金山の施設付近で折り返す方が多いのですが、こちらは実は知る人ぞ知る穴場スポット。

先ほど見た「道遊の割戸」を裏側から望む事ができ、むき出しの岩盤は迫力があります。
壮大な歴史を自分の目で見て感じることができ、ここまで自転車で山を登った事を嬉しく思います。

最後に記念撮影し、相川の歴史的なまちなみを感じながら帰路へつきます。

金山第5駐車場(大切山坑)

*住所 佐渡市下相川

【相川サイクリング旅 立ち寄りスポット⑧】佐渡金山の歴史を物語る相川のまちなみ(京町通り)

鉱山関係者が多く住み、佐渡きっての繁華街として賑わったまちの証を感じる「京町通り」
レンガ塀の通りや歴史を感じさせる石垣や鉱山住宅・時鐘楼(今も現役で使用)など、趣がある風景が数多く残り、歴史情緒を楽しめます。

建物や通り・町名の説明が書かれた案内板も、いたるところにあり分かりやすいです。
お気に入りの景色を見つけ、写真を撮れるのもサイクリング旅の醍醐味。高台から海が見える景色は最高です!

佐渡金山の歴史を物語る相川のまちなみ(京町通り)

*住所 佐渡市相川(上京町・中京町・下京町 )

今回私は約2時間かけてサイクリング旅を終え、きらりうむ佐渡へ戻りました。

まちなみ・歴史・文化・伝統など、佐渡金山のまち・相川を満喫できて楽しかったです。

坂が多く不安でしたが電動アシスト自転車は安心であり、気軽にサイクリング旅へ出掛けられます。

ファミリー・カップル・お一人、サイクリスト・サイクリング初心者など、どなたでも相川のサイクリング旅を楽しめますので、皆様もぜひお出掛け下さい!

佐渡を遊びつくそう サドベンチャー!

サドベンチャー!は佐渡での大切な思い出を提供したいとの想いで、「自然」「文化」「アクティビティ」そして「交流」の要素が詰まった、佐渡ならではの「アドベンチャートラベル」
佐渡を遊び尽くす体験プランが各種掲載されていますので、皆様に合ったプランが見つかるはずです。

【問い合わせ先 一般社団法人佐渡観光交流機構】
*住所   佐渡市両津湊353
*電話番号 0259-58-7285(平日8:30~17:30)
*メール  enjoy@visitsado.com(土日祝日対応)
お申し込みは下記のリンクからお願いします。

両津港へ戻り、島内最大級のお土産を取り揃える、ターミナル併設の「シータウン商店街」でお買い物。

佐渡のお土産は何を選んでも間違いなし。早めに両津港へ到着して、買い物をゆっくり楽しむ事をお勧めします。

シータウン商店街(両津港ターミナル併設)

*住所 佐渡市両津湊353-1(両津港ターミナル2階)
*営業時間
・佐渡汽船商事 (12~6月)8時~16時30分、(7~8月)8時~19時30分、(9~11月)8時~17時
・エビス商事  (3~4月)8時~17時、(5~7月と9~11月)8時~17時30分、(8月)8時~18時30分、(12~2月)8時~16時

両津港ー新潟港の帰路は「ときわ丸(16時5分発)」に乗船。

日の入り間際でデッキから見た夕焼けが美しく、「人生で一番綺麗な夕焼けを見た」と言っても過言ではないほどでした。船上から見る夕焼けも、佐渡の旅の特権ですね。

私も定期的に佐渡のサイクリング旅に行きたくなりました。




新潟県のサイクリング旅情報はこちら!
佐渡に行く際、新潟市内に前泊または後泊する方は、「〈新潟泊〉さど旅得プラン」がお得です!
この記事を書いた人
GATA_TETSU

長岡市出身、新潟市在住。
首都圏の某ターミナル駅で駅係員として、10年間勤務をした経験を持つ、元鉄道マン。
新潟へUターン後は、趣味の鉄道と元鉄道マンの経歴を活かし、SNSなどで新潟&公共交通の魅力を発信中!
https://twitter.com/GATA_TETSU_0401